ボールペンで絵を描く中村隆さん。
ひたすら点をうち、ひたすら線をひき、
カラフルで心地よい世界を
フリーハンドで描きだします。
どうやったらこんな絵が描けるのか、
ちょっと気になりませんか?
そこで、日々の作品づくりのようすを、
3ヶ月ほど連載してもらうことにしました。
中村さん、よろしくお願いします。

>中村隆さんプロフィール

中村隆(なかむら・たかし)

画家、イラストレーター。

1976年、新潟県生まれ。
98年日本デザイン専門学校卒業。
以後、フリーのイラストレーターとして活動しながら、
定期的に個展をひらいて作品を発表している。
作品は「Ondo online store」などで販売中。

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#08

おまけの時間

 
猫の絵の第4回、一応これで最後です。
絵全体もペンで埋まっているので、
だいたいこのままでいいのですが、
絵から「まだだよ」と言われてる気がするので、
もうすこしやってみます。
オレンジ色の地面は遊具と色が近く、
もうすこし区別できたほうが見やすいと思い、
「ーーー」と描いた線のすぐ下に
橋をかける感じで「ーーー」を足しました。
ひとつひとつは大したことがないのですが、
束になると密度も上がり、
ぎゅっと締まった面になってくれます。
猫はもうすこし
ハッキリ見えても良いと思ったので、
輪郭を強調するために点を打ちました。
これでほんのすこし影っぽくなります。
こういう作業は
最初に線や点を描くのとは違って、
すこしおまけみたいな時間なので、
なんだか気楽に描けます。
右上をなんとなく見てると
まだモヤっとするところもあるのですが、
これでこの絵はだいたい終わりです。
あとで直すかもしれません。
‥‥いや、直さないかもしれません。

(次回は6月28日に更新します)

2022-06-24-FRI

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