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今日は「ふぉ～ゆ～」の
福田悠太さん、辰巳雄大さん、
越岡裕貴さん、松崎祐介さん
にお越しいただきました。

（左から越岡裕貴さん、福田悠太さん、辰巳雄大さん、松崎祐介さん）

――

よろしくお願いします。

一同

よろしくお願いします。

――

この「コロナと演劇」は、
コロナ禍の演劇のお話しをうかがいたくて
始まったシリーズで、
第１回目は八嶋智人さんからスタートして、
末満健一さん、鴻上尚史さん、中井美穂さん、
長塚圭史さんといった方々にご登場いただいてます。

福田

そう、そうなんですよ。
このシリーズに出られた方々の名前を見て、
オファーミスなんじゃないかと思って。

――

ミスじゃないです（笑）。

越岡

そんな気はしてるよね。

福田

ビビッてますよ。

――

いえ、ふぉ〜ゆ〜さんのお名前は
以前からずっと挙がっていたんですよ。
なぜかというと、ふぉ〜ゆ〜のみなさんは、
コロナ前から今日にいたるまで、
グループでも個人でもずっと舞台に立たれていて、
このコロナの影響をまさに身を持って
感じてらっしゃるだろうと思うからです。
コロナ禍の２年間に絞って出演作を数えても、
グループで出演された作品だけで６作あり、
加えて個人でそれぞれ何作も出演されています。
さらに、ジャニーズ事務所のアイドルグループですから、
舞台だけで活躍しているわけではなく、
テレビにも出演されているし、
ライブもやられているし、動画配信もしている。
つまりお茶の間と劇場の間にいる存在でもあります。
演劇ファン以外の方にも劇場の話を届けるために、
みなさんのお力をお借りしたいと思いました。

福田

それで言うと僕ら、
たぶん一番ちょうどいいっすね！

越岡

まあたしかに（笑）。

福田

僕ら「ふぉ～ゆ～」は、
「ジャニーズ」というブランド力はあるけれど、
「LINEでお友達になれる」というような
敷居の低さがあるので（笑）。
劇場も、本当はみなさんが感じているほど
敷居が高いところじゃないぞ
っていうところにもつながるのかなと思って。

辰巳

うん、そうだな。

――

どうぞよろしくお願いします。
早速ですが、2020年からの変化ということで、
いまの劇場をどんなふうに感じられていますか？

辰巳

コロナ禍になって、しばらくは配信とか
無観客での上演とかもありましたけど、
いまは「劇場で演劇を観る」という観方が
かなり戻ってきていると思います。
そして笑い声とかも増えてきました。
お客さんが緊張せずに笑ってくれているな
と感じる瞬間がたくさんあるし。

――

長い間、開演前は客席がシーンとしているし、
幕が開いても、声を出して笑っていいのか
わからない時期がありましたよね。

辰巳

そうですよね。ちょっと前までは
お客さんが緊張しているというか。
客席でいろいろ気を使ってくれていることを
感じる瞬間も多かったけど、
それがだいぶ戻ってきている感じはしますね。

越岡

ただ、つくる人たちの緊張感は変わらないです。
とにかく（陽性者が）出ないように、出ないようにって
対策をし続けていることを感じます。
スタッフもキャストも、そこは継続して変わらずで。

――

稽古場でも劇場でも
ＰＣＲ検査が定期的に実施されていますしね。
私が普段、舞台作品の出演者の取材をするときも、
まずは検査で陰性を確認する必要があります。
感染拡大しないように押さえるべきポイントを
関わる人みんながもう認識している感じはありますね。

福田

そう。「ここを気をつければ大丈夫」っていうような
ラインがわかってきたというのはあります。

――

ちなみにお稽古場ってどうですか？

辰巳

これはこの2年、変わらないことなんですけど、
稽古中にマスクをしてなきゃいけないので、
顔の表情が半分になるんですよ。

越岡

そうなんだよね。

辰巳

本当に全然はずさないので。
いざ劇場でマスクを外してリハーサルをして、
「あ！」って気づくことがくさんあります。
コロナがなかったときであれば、
稽古の一か月間の中で気づけていたものが、
いまは、劇場入りして、
集中力を一個上げた段階までこないとわからない、
ということはけっこうありますね。

越岡

一か月ずっと一緒に稽古してきたのに、
劇場に入ってやっと
「あ、そんな顔してたんだ」って人もいるよね。

辰巳

いる、いる（笑）。初共演の方はね。
だから、劇場に入るときは
みんな一回ちょっと緊張するんです。

越岡

そう。あれなんだろうね？
恥ずかしいんだよ、なんか最初（笑）。

辰巳

劇場に入るまでそれができないっていうのは、
やっぱりコロナ前とは違うところかなと思いますね。

――

松崎さんはどんなことを感じていますか。

松崎

まあ、前よりは緩和もされてもいるけど、
まだまだ油断ならぬ世の中というか‥‥はい。
どんなに対策をしても感染することはありますから。
僕自身も陽性になって全公演中止という経験をしたし、
いま、僕とこっしー（越岡）が出演している
『Endless SHOCK -Eternal-』も、
一人一人が気をつけていたにもかかわらず、
コロナのやつらはどこからか入ってきちゃって。
途中、３公演中止という選択を
せざるを得なくなってしまいましたし。
ただ、そうなったときに誰も嫌な顔をせず、
みんなで支え合えたという経験も生まれたりもして。
僕らは人前に出る仕事だから、
人の気持ちをわかってないと成立しないと思うし。
‥‥ごめんなさい、真面目なお話をして。

一同

あはははは！

福田

いやぁ、本当に退屈でしたね！

一同

（笑）

松崎

オチをつけようと思ったけど、
これはそういうやつじゃないから、
どうしようと思って、もう、必死でした。

越岡

珍しいマツ（松崎）を見たから
びっくりしちゃった（笑）。

松崎

そうね。いつもの僕じゃなかった。

――

いつもの松崎さんでお話ししてください（笑）。