
fog linen workの関根さんが、
渡辺満里奈さんとコラボレーションして
リネンのエプロンを作りました。
名前は、フランス語で「小さなエプロン」という意味の
「petit tablier(プチタブリエ)」。
汚れやすいところはちゃんと覆ってくれるけれど、
ふつうよりも丈がかなり短め。
実はこれ、満里奈さんがずっと欲しかった形なのだそう。
7色のバリエーションは、
どれも気分があがるような色柄とネーミングです。
「服だと選ばないかも」というカラーでも、
エプロンならたのしめるのがいいところ。
このエプロンに込められた想い、
満里奈さんと関根さんが出会ったきっかけについてなど、
おふたりに対談していただきました。
着用モデルは、もちろん満里奈さん。
そのコーディネートにも
ぜひご注目ください!
渡辺満里奈(わたなべ・まりな)
1986年 フジテレビ「夕やけニャンニャン」に出演し
芸能活動開始。(おニャン子クラブ 会員番号36番)
同年10月8日「深呼吸して」でソロデビュー。
おニャン子クラブ解散後は
清潔感あふれる明るいキャラクターを活かし、
テレビ・CM・雑誌などで活躍。
台湾やピラティスをいち早く紹介するなど
女性からも注目される。
食や手芸を題材にした
ナチュラルなライフスタイルを綴る書籍の評価も高く、
近年は“50代からの人生を楽しもう!”を合言葉に
「大人の女史会」を結成し
「更年期」に役立つ情報を明るくオープンに発信している。
2025年5月29日にフォトエッセイ
『不機嫌ばかりな私たち』(講談社)を上梓。
HP: http://www.marina-watanabe.com/
Instagram:
@marina_watanabe_official
関根由美子(せきね・ゆみこ)
ふだん使いをテーマに、リトアニア産の麻素材で。
シンプルなデザインのキッチンリネンやベッドリネン、
ウエアなど、日々の暮らしに寄り添う布製品と
雑貨を展開する、下北沢「fog linen work」のオーナー。
すべてのアイテムがオリジナル、
関根さんはそのデザインと企画を行なっている。
また、南インドの人たちの日常着
「ルンギ」の生地を使って
いろいろな商品を作るべく、あたらしいブランド
「miiThaaii」(ミーターイー)を立ち上げ、
自らが現地への仕入れに赴いている。
下北沢のショップでは
fog linen workとmiiThaaiiのオリジナル製品のほか、
インドのワイヤーバスケットや雑貨類、
世界各国のアクセサリーやインテリア雑貨を販売。
Instagram:@foglinenyumiko
- 関根
- 満里奈さんが選ばれた色柄、
けっこう “渋好み” なんだなって意外でした。
最初は「CHIC MOOD」とか「CAFE NOIR」みたいな、
かっこいい色から選ばれてましたよね。
petit tablier CHIC MOOD
petit tablier CAFE NOIR
- 渡辺
- ふふふ。そうなんです。
私ひとりだけで選ぶと、
渋めのオーソドックスなカラーだけになってしまうので、
関根さんや、まわりの女性に意見を聞いたら、
「ピンクもあったほうが気分が上がるんじゃない」
ってアドバイスをいただきました。
自分でも考えてみたら、
ピンクや黄色みたいな明るい色でも、
肩紐をグレーやネイビーにすれば
甘くなりすぎずに大人っぽくつけられるなと思って。
- 関根
- そうそう、
この肩紐の色が印象を引き締めてくれて
すごくいいですよね。
- 渡辺
- エプロンって、
肩紐まで共布(本体と同じ布)のものが
多いと思うんですけど、
別の色を入れることで
コントラストが新鮮に見えるんです。
- 関根
- ほんとうに。
それから、シルバーの刺繍も効いてます。
「Funny Face(ファニーフェイス)」は、
満里奈さんの会社のお名前ですよね。
- 渡辺
- はい。
私が10代の頃、
オードリー・ヘップバーンが主演の
『パリの恋人』という映画を観て
すごく感動したんですけど、
その原題が『Funny Face』だったので、
会社をおこすときにそこから名前をいただきました。
- 関根
- へえー!
そうだったんですね。
- 渡辺
- 「オードリー・ヘップバーンが
ファニーフェイスなわけないでしょ」と思ったんですけど、
実は、当時「美人」とされていた
整った顔の女優たちとは違って、
オードリーは個性的な顔立ちだったみたいです。
私も、「美人」とか「きれい」とかいうタイプではなくて、
ちょっとユニークな顔だと自分では思っているので、
「ファニーフェイス」という言葉がしっくりきたんですよね。
響きもかわいいので、
ファンクラブや会社の名前にさせてもらいました。
- 関根
- じゃあ、満里奈さんとずっと一緒にいる言葉なんですね。
このロゴ、筆記体っぽくなっているのもポイントですよね。
- 渡辺
- 映画『パリの恋人』のポスターに書かれている
「Funny Face」も、
手書き風ですごくかわいいんですよ。
その書体を参考にデザイナーさんに作っていただいたロゴを、
今回のエプロンに刺繍してもらいました。
「ファニーフェイス」という響きが甘めの印象なので、
シルバーの糸にすることで
大人っぽく仕上がったかなと思います。
- 関根
- 肩紐のところと、
洗濯タグに刺繍が入っていて、
見るたびかわいいなと思います。
気持ちが上がる要素がたくさん詰まってますよね。
- 渡辺
- そうですね。
やっぱり家事って毎日やることですし、
大変な部分もありますから、
気持ちが上がるのは大事だと思うんです。
- 関根
- 本や雑誌を読んでいて、
50代はホルモンのバランスが崩れて
不機嫌になりやすいというのを知ったんですけど、
私も、心当たりはあるんです(笑)。
- 渡辺
- 私もまさに先日、
『不機嫌ばかりな私たち』という
エッセイを出したんですけど、
ご飯作るのがどうしようもなく嫌だ!
みたいな日って、やっぱりありますよね。
「なんで私ばっかり作らなきゃいけないの」
なんて思ってる時期があって。
そういうときに、
ほんのちょっとのことかもしれないですけど、
「エプロンがかわいいな」と思えるだけで、
気持ちって違いますよね。
- 関根
- 違います。
キッチンにこのエプロンがかかっていたら、
料理しようかなって気分になれるかもしれない。
新しい服を買うと出かけたくなるのと一緒で、
お気に入りのエプロンがあると
使いたくなりますよね。
petit tablier HELLO PINK
- 渡辺
- うんうん。
「よーし!」って、
ちょっと気合が入るというか、
スイッチを押してくれる相棒みたいな存在に
なってくれるといいなあと思っています。
- 関根
- 満里奈さんがとくに気分を上げたいときは、
どの色を選びますか。
- 渡辺
- うーん‥‥。
どれもかわいいんですけど、
今日撮影であわせた、
緑のトップスに「POWDER BLOOM」のエプロンは、
大人っぽさとかわいさが両方あってよかったですね。
関根さんはどれがいいですか?
petit tablier POWDER BLOOM
- 関根
- 私は普段なら、
汚れが目立たない「CHIC MOOD」とか
「CAFE NOIR」を選びそうですけど、
今日満里奈さんがつけられているのを見て、
友達を家に招くようなときは、
「POWDER BLOOM」も素敵だなと思いました。
エプロンと服のコーディネートで、
ずいぶん印象が変わりますよね。
- 渡辺
- そうなんですよね。
服との組み合わせも
きっとたのしんでもらえると思います。
- 関根
- 使い勝手がいいから、
色違いで揃えたくなっちゃいますね。
その日の気分によって、
「今日はこれにしようかな」って選んだりして。
- 渡辺
- ああ、それは気持ちが上がりますね~!
丈が短くて肩紐も調整できるから、
お子さんでもつけられるんじゃないかと思います。
色や柄違いで、
家族やパートナーと一緒に使ってほしいですね。
- 関根
- ほんと、モノトーン系の色柄は
男性でもかっこいいですし。
胸当てを内側に折って腰に巻けば、
それこそギャルソンエプロン風に使えますからね。
petit tablier CHIC MOOD
petit tablier CAFE NOIR
- 渡辺
- 扱い方も、
リネンだから気にしなくていいですよね。
私は洗濯したあと、
アイロンもかけないです(笑)。
- 関根
- 私もですよ。
早く乾きますし、
干すときにシワを伸ばして乾かせば、
全然平気ですよね。
- 渡辺
- このリネン生地は、
洗濯の仕方によって縮んだりはしないでしょうか。
- 関根
- 乾燥機は繊維がいたむので
避けていただいたほうがいいです。
洗濯機で普通に洗ってもらえばOKで、
5パーセントくらいは縮みますけど、
アイロンをかけるとまた伸びます。
- 渡辺
- そうなんですか!
リネンってすごい。
この、洗いざらしの質感だったり、
使い込んで出てくるクタクタ感がほんとうに好きで、
エプロンを作るとき、
最初からリネンにしようと思っていました。
- 関根
- この生地は、毎日使えて、
洗濯機でざぶざぶ洗っても大丈夫な
糸の太さと織り方です。
同じリネンでも、
細い糸で織ったアイリッシュリネンや、
ハンカチに使うようなタイプもあるんですけれども、
これは普段使いできるようにと思って、
丈夫なものを選びました。
- 渡辺
- へえー。
軽いのに、しっかりした生地ですよね。
- 関根
- 最初はパリッとしたハリがありますけど、
使っていくとだんだんやわらかくなります。
ヨーロッパのメーカーの中には、
最初からストーンウォッシュ(石と一緒に洗うことで
使い込んだ風合いを出す加工)をしたものも
出しているんですけど、
うちはそういった加工はせずに、
麻本来の、使いはじめのハリ感と、
洗うごとにやわらかさが増す風合いをたのしんでいただける
生地にしてます。
- 渡辺
- そうやって変化していくのもたのしみですね。
- 渡辺
- 「petit tablier(プチタブリエ)」という
ネーミングもすごく気に入ってるんです。
これは関根さんが提案してくださいましたね。
- 関根
- なんとなくフランス語が合う気がしたのと、
デザインの雰囲気も、
「ミニ」というより「プチ」というのが
ぴったりかなと思ったんです。
それぞれのカラーのネーミングは、
気持ちが上がるものにしようねって、
満里奈さんと一緒に決めましたね。
- 渡辺
- 「LEMONADE」は元気が出る気がするし、
「HELLO PINK」はちょっとテンションが上がります。
petit tablier LEMONADE
petit tablier HELLO PINK
- 関根
- 「BISTRO CHECK」の響きは、
「ちょっと手の込んだ料理を作ってみようかな」って、
腕まくりできそうです。
どれもイメージが色にすごく合った
ネーミングになりましたね。
petit tablier BISTRO CHECK
- 渡辺
- うん、かわいいです!
全色欲しくなっちゃいますね。
- 関根
- 素敵な7色が揃ってうれしいです。
どうもありがとうございました。
2025-07-17-THU

