こ・ん・ば・ん・は。
なんということでしょうか。
2004年から16年間つづけてきた
『ほぼ日の怪談』が、
この夏、実写ドラマ化されました。
しかも、主演は今をときめく
新旧ハロー!プロジェクトのメンバー。
歌って踊る彼女たちもステキですが、
映像でみる姿も、
輝いていて、うつくしくて、サイコウです。
今回「高笑いする女」に主演された、
アンジュルムの笠原桃奈さんに
インタビューさせていただきました。
担当は、ハロプロファン歴22年の
ほぼ日ハサウェイです。

>笠原桃奈さんプロフィール

笠原桃奈(アンジュルム) プロフィール画像

笠原桃奈(アンジュルム)(かさはらももな(あんじゅるむ))

2003年生まれ。神奈川県出身。
2015年4月、ハロプロ研修生に加入し、
約1年の研修期間を経て、
2016年7月16日(土)
Hello!Project 2016 SUMMER
~ Sunshine Parade ~にて
アンジュルムに加入。

3歳から習っているバレエを活かした
しなやかなダンスや、
艶のある歌声など、
大人っぽいパフォーマンスも見どころですが、
本好きの笠原さんらしい哲学的な文章がよめる
ブログもおすすめです。

  • 本日はよろしくお願いします。
    ほぼ日ともうします!
    笠原
    よろしくお願いします。
    あの、ほぼ日さん!
    お世話になりました。
    こちらこそ、お世話になりました。
    2004年から毎年やっている企画が、
    ドラマ化するなんて感慨深いです。
    「ほぼ日の怪談」と笠原さんは、
    同い年くらいなんです。
    笠原
    そうですね!

    こちらは原案側で、
    物語の内容を知っているのに、
    ひと足先に観せていただいた映像は怖くて、
    こう、指の隙間から拝見しました。
    笠原
    わたしもそういうタイプです。
    そうなんですか。
    笠原さんの演技がホラーの雰囲気に
    溶け込んでいらっしゃったので、
    てっきりホラーがお好きなのかと。
    笠原
    夏の特番を友だちと観るのは
    たのしいんですけど、
    ひとりではぜったいに観れないです。
    でも最近、アンジュルムで「人狼ゲーム」が
    流行ったことをきっかけに
    『人狼ゲーム』という映画シリーズを、
    勇気を出して妹と観に行ったんです。
    そこから、すこしずつ
    観られるようになってきました。
    妹さんは平気なんですか?
    笠原
    大丈夫みたいです。
    わたしは怖いシーンがくると目も耳も塞いで、
    妹に「終わったら教えて」と頼んでいました。

    そうしたら、完成作品を観るのも
    怖かったですね。
    笠原
    王道ホラーだったので、
    「‥‥おばけがくるぞ!」とわかったので、
    心構えをしてみれました。
    怖がる練習などもされましたか?
    とてもお上手だったので。
    笠原
    舞台には立ったことがあるのですが
    映像の演技ははじめてだったので、
    撮影現場のことがまったく想像できなかったんです。
    なので、ひたすらセリフを覚えて、
    現場に行くのみでした。
    笑い声が聞こえた体で、自分のタイミングで
    演技をしなきゃいけなかったのは難しかったです。
    想像力をはたらかせて。
    笠原
    はい。
    無音の中で、いきなりおびえる顔をする。
    それも怖いですね。
    笠原
    たしかにそうですね(笑)。

    ホラーは独特の演技だと思うのですが、
    監督からはどのような指示を受けましたか?
    笠原
    ふつうは、驚いたらパッと振り向くところを、
    ゆっくりふり返ることで
    観ている人の恐怖心を煽る、
    ということを教えてもらいました。
    なるほど。
    笠原
    「高笑いする女」は
    ないようで、ありそうな、
    想像するだけで怖いお話で、
    台本を読むのもちょっと大変でした。
    「高笑いする女」は、だいぶ前に
    読者から投稿いただいたものなのですが、
    「ほぼ日の怪談」の中でも特に怖いお話なので
    書籍化するときは
    絶対に入れようと決めていたそうです。
    笠原
    そうだったんですね。
    ほんとうにあんなことがあるなんて、
    想像するだけで怖いです。
    はじめて笠原さんと出会う方に向けて、
    ハロー!プロジェクトに入られたきっかけから、
    教えていただけますか?
    笠原
    3歳の頃からモダンバレエを習っていて、
    ステージに立つことは好きでした。
    でも、歌は未経験で、アイドルの世界も
    まったく考えたことがなくて。
    お母さんが偶然モーニング娘。さんを知って、
    偶然観た何かの映像にものすごく感動して、
    のめり込んでいったみたいなんですね。
    それで、ハロプロに入ることを勧めてくれたんです。
    (お母さま、ありがとうございます‥‥!)
    笠原
    当時はアイドルのことをよく理解しないまま
    オーディションに行って、研修生に受かって。
    世間知らずの小学5年生だったんですが、
    その研修生期間でいろいろ教えていただいて、
    12歳でアンジュルムに入りました。
    今振り返ると、ハロプロに入って
    よかったなって思います。
    入ってからは大変でしたか?
    笠原
    挫折ばかりでした。
    自分よりも才能ある人が
    たくさんいることを痛感しましたし、
    やっぱりすごい世界でした。ハロプロは。
    そうなんですか。
    笠原
    厳しいですし、上には上がいて。
    デビュー時から堂々とパフォーマンスされていて、
    そんな風にはみえなかったです。
    笠原
    わたし自身、
    マイナス思考なので悩むことが多いんです。
    ハロプロはみんなが当たり前に
    ダンスもできて歌もできる、
    というレベルなので、
    なんども落ち込みました。
    アンジュルムに入ってからも、
    いい意味でメンバーを参考に
    がんばっています。

    わたしは笠原さんのブログの大ファンなのですが、
    本や映画など、カルチャーにお詳しいイメージがあります。
    この夏におすすめの
    ホラーやサスペンス作品はありますか?
    あまりみられないということでしたが。
    笠原
    そうですね‥‥、
    『グラスホッパー』という映画は、
    上映当時に映画館でみて、
    怖い作品ではじめておもしろいと思いました。
    伊坂幸太郎さん原作の、
    サスペンスミステリーですね。
    「復讐」をテーマにした怖い作品でした。
    笠原
    当時小学生だったんですけど、
    いろいろ考えさせられました。
    映画の中でサラリーマンのような、
    一見みた目はふつうの方が、
    実は怖い、というシーンがあって。
    幽霊も怖いけど、人間も怖いなって思いました。
    「ほぼ日の怪談」でも、
    そういう投稿が多いです。
    人間の恨みや妬みは、
    ホラーの定番ですよね。
    笠原
    そうですよね。
    リアルな感じがあるからこそ、怖い。
    ご自身は、どのようなジャンルがお好きなんですか?
    笠原
    王道ですが、青春映画が好きです。
    ホラーと真逆ですね(笑)。
    どんな作品がお好きですか?
    笠原
    「溺れるナイフ」という映画は、
    夏の青春感や疾走感があって好きな作品です。
    物語もいいんですけど、
    音楽や色味が独特で、表情も繊細で、
    「感性で感じて!」という作品に触れたのが
    はじめてだったんです。
    なので、どんどん引き込まれていきました。
    今回の出演をきっかけに、
    アンジュルムさんに興味を持った方に向けて
    おすすめの楽曲を伺ってもいいですか?
    笠原
    そうですね。
    アイドルにまったく興味がない方も
    いらっしゃるかもしれないんですが、
    アンジュルムはいわゆる
    アイドルっぽい楽曲ではなくて、
    力強い曲が多いんですよ。

    「大器晩成」や「臥薪嘗胆」など、
    タイトルからして力強いですよね。
    笠原
    たとえば「乙女の逆襲」
    題名からして強い感じですけど、
    曲調もホラーっぽいので
    好きになっていただけると思います。
    イントロが雷の大きな音からはじまって、
    「ほぼ日の怪談」とあいそうですね。
    笠原
    あとは、「七転び八起き」
    ヴァイオリンの音色が響くおすすめの曲です。
    歌詞も曲名の通り、前向きな楽曲です。
    やっぱりアンジュルムは、力強くて、
    元気になれる曲が多いので、
    ぜひ一度聞いていただきたいです。
    あとは、ライブがとってもたのしいので、
    ライブやDVDで観てくださるとうれしいですね。
    バッチリ、告知します。
    笠原
    ありがとうございます!
    映像の演技はまたチャレンジしたいですか?
    笠原
    機会があれば、ぜひやりたいですね。
    舞台はライブと同じで身体ごと表現しますけど、
    映像は顔だけや繊細な表情だけで
    表現しなきゃいけないこともあって、
    それが難しくもあり、
    醍醐味でもあると思いました。
    ぜひ、次作も拝見したいです!
    まずは、9月2日(水)に
    テレビ神奈川で放送される※
    「ほぼ日の怪談。/高笑いする女」
    楽しみにしています。
    ※「dTV」、「ひかりtv」でも配信中です。
    (おわります。笠原さんありがとうございました。)

    アンジュルムについて、
    もうすこしお話させてください。

    笠原桃奈さんと、
    第5話「残された想い」で主演をつとめている
    伊勢鈴蘭さんは、
    ハロー!プロジェクト所属のグループ
    アンジュルムのメンバーです。
    「アンジュルム‥‥って、ええっと、
    南海キャンディーズの山チャンと蒼井優さんの?」
    と、アンジュルム婚で知ったみなさま。
    たしかに、恋のキューピッドのような
    かわいらしい彼女たちではありますが、
    魅力はそこだけではありません。

    「大器晩成」や「七転び八起き」という
    タイトルからアイドルらしからぬ力強い楽曲を歌い、
    それぞれの個性を見事に輝かせて
    「かわいいし、カッコいい」を
    魂から体現するすばらしい彼女たち。
    ライブをみたら、
    その圧倒的なエネルギーときらめきに
    だれしもが踊り、ときめき、涙し、
    いつの間にか心をつかまれてしまうと思います。
    2009年に、前身のスマイレージが結成。
    8月には待望の両A面ニューシングル
    『限りあるMoment/ミラーミラー 』
    が発売になりました(おめでとうございます!)
    卒業予定のメンバーがいるため、
    いまのアンジュルムをみれるのは、
    いましかありません。
    でも、いまならまだ、間に合います。よかったです。
    ライブこそ、アンジュルムの真骨頂ですが、
    このような状況ですので、
    ライブDVDや楽曲をおうちでおたのしみくださいね。
    すべてのライブDVDが最高傑作ですが、
    ぜったいに一枚しか選べないと言われたら、
    『コンサートツアー2018春 十人十色+ファイナル』と
    『コンサートツアー2019春 和田彩花卒業スペシャル
     輪廻転生〜あるとき生まれた愛の提唱〜』
    をおすすめします。