
糸井重里も大好きな、スペクタクルアクション
エンターテイメント映画『バーフバリ』シリーズ。
このたび、公開10年を記念して、
2部作をひとつにまとめた4K版
『バーフバリ エピック4K』が作られて、
日本でも2週間限定で公開されるんだとか。
しかも記念のメモリアルブックの
インタビューに糸井が登場。
そのご縁で、みんなで先行上映に行ってきました。
‥‥と、やっぱり最高だった、面白かった、
かっこよかった、『バーフバリ』!
せっかくなので、この2週間限定のお祭りを、
ほぼ日、勝手に応援させてください。
もともと大好きな方も、見てなかった方も、
映画館の大画面でこの感動を味わえる、
滅多無いチャンスです。
さぁ、一緒にマヒシュマティ王国へ。ジャイホー!

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2018年、糸井重里が出合ったある映画があります。
それがインド映画『バーフバリ』シリーズ。
独自の面白さに大きく心を動かされた糸井、
「ほぼ日」トップのコラムにも、
「ぼく個人の「高揚度」を考えたら完全に一等賞」
「強くおすすめします」など、
思いのこもったコメントを何度か書いていました。
2018年の映画の話をしているときに、
ぼくはどうしても「バーフバリ!」と叫んでしまう。
正しく言えば、『バーフバリ 伝説誕生』は、
2015年の作品だということだし、
続編の『バーフバリ 王の凱旋』は2017年の製作らしい。
しかし、ぼくはどちらも日本で2018年に観たので、
ぼくの年表のなかでは、この年の最大の収穫なのである。
ぼく個人の「高揚度」を考えたら完全に一等賞なのだ。
(2019.1.19の「今日のダーリン」より)
また、インド映画『バーフバリ 王の凱旋』を観ました。
同じ映画を二度観るのは、ずいぶん久しぶりです。
ふだん観ている映画の文脈ではないのですが、
その「ふだん観てない」表現が、新鮮で心地いいのです。
でも、おそらく西欧型の映画表現も、
かなり意識的に採り入れて製作しているとも思います。
コンピュータを使った映像表現については、
アメリカもインドも「よーいドン」ですから、
どんどん似て来てもおかしくないですよね。
それでも残るインドっぽさが、たまらん出汁になってる。
まだ観てない方も多いでしょう、強くおすすめします。
(2018.2.19の「今日のダーリン」より)
糸井は『バーフバリ』シリーズをきっかけに
インド映画をいろいろ見たりもしたそうですし、
LINEスタンプも手に入れていて、
社内のやりとりのなかで使うこともあります。
その影響もあって、ほぼ日社内でも
『バーフバリ』ブームが沸き起こったりしました。
簡単に概要を説明すると、
『バーフバリ』シリーズは
世界的な話題作となったインド映画で、
『伝説誕生』『王の凱旋』の2部作。
各3時間弱ずつで、合計約5時間半の超大作。
撮られたのはS.S.ラージャマウリ監督。
これまた世界中で大ヒットしたインド映画
『RRR』の監督でもあるので、そこから
知っている方もいらっしゃるかも。
また『バーフバリ』シリーズはとにかく、
見はじめると引き込まれて目が離せない!
大胆すぎるほどの映像表現にびっくりして、
スカッとして、笑いも起き、ときに感動し、
観るとめちゃくちゃ元気になる!
お話は完結しているので、
続きが出るなどはなかったのですが、
今回、なんと、2部作を1つにまとめた
4Kバージョンが制作されたとのこと。
ラージャマウリ監督みずから再編集をされ、
いくつか追加シーンも交えて、
3時間45分(225分)の映画になっているとか。
名前は『バーフバリ エピック4K』。
なんですと! それは気になる‥‥。
しかも、日本では公開を記念した
メモリアルブックが作られるとのことで、
糸井重里もインタビューを受けました。
だいぶ思いをこめて語ったそうです。
バーフバリ! バーフバリ!
▲今回、こんなメモリアルブックが(税込1200円)。
劇場で手に入れてくださいね~。
さあ、そんなわけで、
『バーフバリ』シリーズが大好きだったみなさん、
新たに再編集され、大迫力の映像も美しい4K版を、
劇場の大画面で見られるチャンスですよ。
公開は2週間限定だそうです。お見逃しなく。
とはいえ『バーフバリ』シリーズ、
その存在は知っていても、
見ていない方もいらっしゃいますよね。
糸井重里が大好きで、ちょくちょく語ることで
なんだか作品に親近感を感じているほぼ日の我々、
「せっかくなので、この貴重な機会、
まだ見ていない方にもオススメしたい!」と、
ページをつくって(このページ)、
勝手に応援させてもらうことにしました。
とはいえ、別に特にすごい内容ではありません。
『バーフバリ』シリーズが大好きなほぼ日乗組員が、
まだ見たことがない人向けに
「こんな映画ですよ」とご紹介するだけのものです。
また糸井と乗組員みんなで、公開前の先行上映に
お邪魔させてもらったので、その話も少しだけ。
話を聞かせてもらったのは、
S.S.ラージャマウリ監督の『RRR』から、
インド映画の世界にハマったという、坂口です。
社内に『バーフバリ』ファンは多いのですが、
なかでも特に思いが強いタイプ。
『RRR』は12回、
『バーフバリ』シリーズは2部作を
各4回ずつ見ていて、
インド映画について質問すると大喜び。
にっこにこしながら答えてくれます。
もちろん今回の
『バーフバリ エピック4K』のニュースにも大興奮
(とはいえ専門家でもなんでもなく、
単なる一ファンなので、
「たまたま身近にいた、他の人よりちょっと詳しい人の話」
くらいの感じで見ていただけたら嬉しいです)。
ちなみに今回のページデザインと写真撮影も、
『バーフバリ』シリーズが大好き、
今回の公開にも大興奮のほぼ日の南が担当。
公式の写真もお借りできることになり、
みんなで大喜びしながらページを作らせてもらいました。
ではでは、さっそく教えてもらいましょう。
坂口さーん、『バーフバリ』シリーズは、
いったいどんな映画なのでしょう?
- (坂口、にっこにこしながら、会議室に登場)
- ──
- よろしくおねがいしますー。
- 坂口
- よろしくおねがいします‥‥!
でも、私で大丈夫なのでしょうか。
本当にただの一ファンで、
詳しい方は世の中に山ほどいるはずですし‥‥。
- ──
- はい、今回は「まだ見てない人に
基本情報を紹介しよう!」というものなので、
そこは大丈夫かと。
「ほぼ日にいた、ちょっとだけ好き度が強い人」
としてお話しいただけたら。
- 坂口
- はい、ほんとに、ほぼ日ではたらいている、
勝手に大好きなファンの一人でしかないので、
そういう気持ちで読んでいただけたら‥‥。 - でも今日、ちょっと大変な一日だったので、
『バーフバリ』シリーズの話ができて、
すごい嬉しいです。
いま、スマホの待ち受けが『バーフバリ』です。
上映に向けて、気分を高めて、
できる限りたのしもうと思ってます。
- ──
- おおー、いいですね。
- 坂口
- しかも、私たちが今週末行かせていただく
先行上映って、なんと、
主役のプラバースさんが来日中で、
舞台挨拶をされるじゃないですか。
これ、もう、本当に貴重な、
ありがたすぎる機会なんですよ‥‥! - なので私としては、本当に糸井さん、
『バーフバリ』シリーズのことを
好きでいてくださって、ありがとうございます、
という感じなんです。
- ──
- じゃあ、まずは基本のところから。
- まずは『バーフバリ』シリーズ、
少し前の作品だと思いますが、
今回は何があるのでしょう?
- 坂口
- はい! 『バーフバリ』シリーズはもともと、
インドで2015年と2017年に公開になった
『伝説誕生』『王の凱旋』という2部作の映画ですね。
合計で5時間半あります。 - それを今回、インドでの公開から10周年記念で、
ラージャマウリ監督自身がセレクトされ、
225分(3時間45分)の物語に凝縮し、
美しい4K版を作られたとうかがっております。
- ──
- もともと『バーフバリ』シリーズ、
坂口さんは何度も見ているんですよね?
- 坂口
- 何度も見てますし、DVDも持ってます。
だからストーリーはもちろんバッチリなんですけど、
実は私、恐れ多くも、
まだ映画館では見たことがないんです。 - というのも、わたしはラージャマウリ監督が
『バーフバリ』シリーズの次に撮った
『RRR』という作品(2021年公開)で
インド映画にハマりまして、
そこから後追いで追いかけたので、
映画館で見るチャンスがなかったんです。
- ──
- ということは、今回めちゃくちゃ嬉しい機会?
- 坂口
- そうなんです! もうめっちゃくちゃ嬉しいですよ!
映画館で見ることは叶わないかと思っていたら、
今回大スクリーンで見ることができて、
しかも、再編集までされた4Kバージョンの新版という。
あのかっこいい映像を、ある意味、
新作のような気分で、大画面で見れるわけですから。
- ──
- おおーっ、興奮の高まりが伝わってくる‥‥(笑)。
- まだ見てない方向けに言うと、
『バーフバリ』シリーズというのは、
ざっくり言うと、どういったお話なんでしょうか。
- 坂口
- 「超・勧善懲悪」な話ですね。
いいやつと悪いやつがハッキリわかれてて、
複雑なことを考えずにたのしめる作品です。 - 主役のプラバースさんが、バーフバリなんですね。
- ──
- あ、ちょっと待って。
バーフバリって、人間の名前なんですか。
- 坂口
- はい、バーフバリは人の名前です!
偉大な英雄の名前。 - 「マヒシュマティ王国」という
架空の王国が舞台なんですが、
そこの王座をめぐっての戦いみたいな話です。
- ──
- ということは、偉大な英雄である
バーフバリさんをめぐる、いろんな話?
- 坂口
- はい、そうなんです。
ただ、ちょっとややこしいのが、
「バーフバリ」と呼ばれる人は2人いるんです。 - お父さんのアマレンドラ・バーフバリと、
その息子のマヘンドラ・バーフバリ。
主演のプラバースさんは、
一人二役で、その2人の両方をやってるんですよ。
- ──
- そうなんだ。バーフバリは2人いる!
- 坂口
- はい。で、前半の冒頭は息子さんの話から
はじまるんですけど、
最初は「シヴドゥ」という名前で呼ばれていて、
まずはシヴドゥの物語が描かれて‥‥という感じです。
- ──
- シヴドゥ。
- 坂口
- ネタバレにならないよう、大枠しか言いませんが、
マヒシュマティ王国では昔、
お父さんのほうのバーフバリが
英雄と呼ばれる存在だったんですね。
ですがそれを妬んだ、ある人物の策略によって
命を落としてしまうんです。
それに対して息子のバーフバリが、
父の運命を引き継ぎ、王国に真の正義を
取り戻すために立ち上がる‥‥みたいなお話です。
- ──
- ほおー。
で、その2人のバーフバリを両方、
主演のプラバースさんがやっている?
- 坂口
- そう! 父と息子、まるで生き写しのような
見た目なんですね。
- ──
- 前後編あるのは、最初が息子さんの話で、
後半がお父さんの話、みたいな?
- 坂口
- うーん‥‥そんなにきれいにわかれる感じでもなく、
全体で大きなストーリーになっているんです。
過去に戻って、お父さんの若い頃の話が
しっかり語られたりもしますし。
最初から2部作にする予定で
作られたのかなって思いますね。 - だから実は前編、めちゃくちゃ途中のところで
話が終わっちゃうんですよ。
- ──
- あ、そうなんですか。
じゃあ、『バーフバリ』シリーズを見る人は
1作目だけじゃなく、両方見たほうがいい?
- 坂口
- そのほうが絶対にたのしめます。
まあ、全部で5時間半ありますけど(笑)、
前編を見るときっと後半が見たくなる。
- ──
- ということは、初めて見る人の入口にも
今回のバージョンはよさそうですね。
- 坂口
- はい、めちゃくちゃいいと思います。
やっぱり各3時間弱ずつ、合計5時間半って
それなりに長いですから。 - 私自身、今回の上映前に振り返ろうと思って、
つい数日前も『バーフバリ』シリーズを
見はじめたんです。
だけどまず前編を全部見たところで
いったんお腹いっぱいになって、
さすがに一気には見れませんでした(笑)。
(つづきます)
2025-12-12-FRI
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『バーフバリ エピック4K』
(2025年、225分)世界的に大ヒットしたインド映画
『RRR』のS.S.ラージャマウリ監督の原点
『バーフバリ』2部作を、
監督自らの手で再編集。
一部シーンの追加をおこない、
1つの作品として凝縮して作り上げたもの。
古代インドの叙事詩「マハーバーラタ」に
インスピレーションを受けて製作された、
架空の王国「マヒシュマティ王国」が舞台の
スペクタクルアクションエンターテイメント。
2025年12月12日(金)より、2週間限定公開。
あの『バーフバリ』シリーズを、公開10年後のいま、
映画館で体験できる貴重な機会、あなたもぜひ。
(特設サイトはこちら)