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読者のみなさんから届いたお便り #128

 
わたしの母は今年92歳。
沖縄戦当時は11歳で、米軍の上陸に備えて
自宅のある沖縄本島中部(中城村)から
南部(現在の糸満市付近)に移動しながら逃げ惑う中で、
両親や幼い弟を亡くしました。
南部で父親が兵役に就いていたこともあり、
残された家族で
南部に移動することにしたようなのですが、
戦況のたしかな情報を得る手段もなく、
結果的に激戦地となった南部地区に
飛び込んで行くかたちになってしまったようです。
昼間は防空壕の中で息を潜め、
夜になると暗闇に紛れて
母親がひとりで水場に行き米を炊いて、
おにぎりを握って
防空壕で待つ子どもたちに持ち帰るという日々の中、
ある夜母親が戻って来ず、
不安なまま一夜を過ごし朝を迎えると、
他の防空壕にいた見知らぬ人から
水場で女性が亡くなっているが知り合いではないかと
尋ねられ、祖母と姉が確認しに行ったところ、
おにぎりを抱えたまま砲弾に倒れている
母親を見つけたそうです。
泣きながらそのおにぎりを食べたことや
南部で再会出来た父親のその後の消息が不明なこと、
突然母親を失ったことで食欲をなくし
栄養失調で亡くなった幼い弟のこと。
自分の家族に起こったさまざまな出来事だけでなく、
逃げ惑う道中で見たたくさんの死体や
小さな男の子を道行く人に託そうと
誰彼構わず声をかけ続ける動けなくなった女性の話。
昭和44年生まれのわたしにとって
戦争は生まれる前の昔の話ですが、
母にとっては、ついこの間の出来事のような
強烈な記憶だったのでしょう。
わたしが小学生のころは
戦争のことは思い出したくないと
あまり話してくれませんでしたが、
年月が経ち、わたしが成長するにつれ
当時のことを話してくれるようになりました。
そんな母の壮絶な体験を
中高生の息子たちが
これからも本人から直接聞くことが出来るように、
まだまだ元気でいてほしいと願う日々です。
(小泉さん)

2026-09-07-MON

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  • ヴェトナム戦争/太平洋戦争にまつわる
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    その中から、
    「50/80 ヴェトナム戦争と太平洋戦争の記憶」
    の特集のなかで、
    少しずつ紹介させていただこうと思います。

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    特集 50/80 ヴェトナム戦争と太平洋戦争の記憶