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読者のみなさんから届いたお便り #105

 
わたしの祖父(母方)は旧海軍に所属していました。
わたしが小さいころから、
戦死したとは聞いていたのですが、
細かいことはわからず仕舞いでした。
3年ほど前、不思議なのですが、
急に調べて祖父を追跡したいと思い立ちましたが、
どう調べればよいかわからず‥‥
とりあえず戸籍謄本を入手したところ、
昭和17年12月に戦死したと判明しました。
場所は海南洋群島方面としか記載がなく詳細は不明でした。
そこで地元の遺族会に聞いたところ、
厚生労働省援護局に問い合わせてみては?
と言われて厚労省に情報開示請求、
3か月後、書類が届きました。
一個人でこれだけ資料が残っているのは
めずらしいと言われましたが、
合同葬の記録、功績表、乗船名簿、
軍医さんが作成した死体検案書、
給与明細など20枚程ありました。
それによると、祖父は飛行場や港、隧道をつくる
石材関係の職人で、
ラバウルで輸送船で待機中に爆弾が直撃、
即死したものと分かりました。
26歳でした。
それからは祖父の地元、
佐世保海軍墓地や国会図書館、公文書館等を調べ歩き、
埋葬された場所まで判明するのに
約3年かかりました。
厚労省に収集された遺骨のDNA鑑定を依頼しましたが、
現段階ではありませんでした。
80年以上前に、血の繋がった祖父が
大変な苦労をされて遠い異郷で死亡したと思うと‥‥。
わたしの母が生まれて半年経たずに出征しており、
故郷に帰りたかったと思います。
毎日、仏壇に手を合わせて冥福を祈る日々です。
(匿名さん)

2025-12-04-THU

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    特集 50/80 ヴェトナム戦争と太平洋戦争の記憶