
- 母方の祖母のお話です。
- 小学校のころ、
祖母は戦時中の話をよく聞かせてくれました。
そこで祖母は
「もしタイミングがずれていたら、
自分は死んでいたかもしれない」というのです。
戦時中、祖母の勤務先は川崎駅で、
たまたま祖母の欠勤の日に川崎駅に爆弾が落ちて、
同僚を亡くしたということも教えてくれました。 - わたしは考えました。
- もし祖母が亡くなっていたら
わたしの母は存在しないのであって、
母が存在しないのであれば、
わたしも存在しないのです。 - 考えてみれば当然のことですが、
そのときは驚きと恐怖を覚え、
そして「わたくしごと」して捉えられたのです。
祖母は
「戦争はもうこりごり。
絶対に戦争を繰り返してはいけないよ」
と言っていました。 - 祖母が亡くなって10年以上経過しましたが、
いつもどんなときでも
「戦争を繰り返してはならない」という言葉は
わたしの中にあります。 - (匿名さん)
2025-10-31-FRI

