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読者のみなさんから届いたお便り #77

 
明治45年生まれの祖父は、
若いころは近衛兵で天皇陛下にお仕えし、
なかでも今の上皇陛下がお生まれになったとき、
金平糖とたばこを賜ったことを誇りにして
生きていました。
他にも何度も何度も
近衛兵のときの話をしてくれました。
ところが、のちの太平洋戦争で行った満州では、
辛くて苦しくて語ることも嫌な体験をしたらしく、
「何日も歩いたな」とたった一言だけ、
あとにもさきにも、
本当に、そのたった一言だけ聞きました。
同じ兵隊の経験でも話したくないという、
そこに、
戦争に対する祖父の心の悲しみや辛さを感じて、
繰り返し自分の中に刻んでいます。
(匿名さん)

2025-10-26-SUN

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  • ヴェトナム戦争/太平洋戦争にまつわる
    読者のみなさんからのお便りを募集いたします。

     

    ご自身の戦争体験はもちろん、
    おじいちゃんやおばあちゃんなどご家族や
    ご友人・知人の方、
    地域のご老人などから聞いた戦争のエピソード、
    感銘を受けた戦争映画や小説についてなど、
    テーマや話題は何でもけっこうです。
    いただいたお便りにはかならず目を通し、
    その中から、
    「50/80 ヴェトナム戦争と太平洋戦争の記憶」
    の特集のなかで、
    少しずつ紹介させていただこうと思います。

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    特集 50/80 ヴェトナム戦争と太平洋戦争の記憶