
- 明治45年生まれの祖父は、
若いころは近衛兵で天皇陛下にお仕えし、
なかでも今の上皇陛下がお生まれになったとき、
金平糖とたばこを賜ったことを誇りにして
生きていました。
他にも何度も何度も
近衛兵のときの話をしてくれました。
ところが、のちの太平洋戦争で行った満州では、
辛くて苦しくて語ることも嫌な体験をしたらしく、
「何日も歩いたな」とたった一言だけ、
あとにもさきにも、
本当に、そのたった一言だけ聞きました。
同じ兵隊の経験でも話したくないという、
そこに、
戦争に対する祖父の心の悲しみや辛さを感じて、
繰り返し自分の中に刻んでいます。 - (匿名さん)
2025-10-26-SUN

