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読者のみなさんから届いたお便り #48

 
母は、終戦時4歳。
大連から引き揚げるまでと、引き揚げてからの話を聞いて
わたしは育ちました。
栄養失調で亡くなった幼い叔母たちの話。
終戦間際に徴兵され牡丹江の収容所で亡くなった祖父の話。
隣りの若く綺麗な奥さんが、
自分の背丈より高い生垣を飛び越えて
ロシア兵から逃げてこられた話‥‥等々。
そして、
戦後80年近く経ってはじめて話してくれた話がひとつ。
一人で留守番していた母に、
同じ官舎のおばさんが、
「お母さんがいつもお買い物に行くときに
開ける引き出しはどこ?」と聞いてお金を盗んで行った話。
祖母がすぐ帰ってきて取り返しに行けたから
お金は戻ってきたけど、
母はこの話を、ずっと誰にも話せなかったと言いました。
自分のせいで大変なことになったのが
恥ずかしくて悔しくて‥‥と。
戦争に負け、
いつ日本に帰れるかわからない状況だったでしょうが、
普通の人がこんなになってしまうのが戦争、
というか敗戦後の話です。
(匿名さん)

2025-09-27-SAT

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  • ヴェトナム戦争/太平洋戦争にまつわる
    読者のみなさんからのお便りを募集いたします。

     

    ご自身の戦争体験はもちろん、
    おじいちゃんやおばあちゃんなどご家族や
    ご友人・知人の方、
    地域のご老人などから聞いた戦争のエピソード、
    感銘を受けた戦争映画や小説についてなど、
    テーマや話題は何でもけっこうです。
    いただいたお便りにはかならず目を通し、
    その中から、
    「50/80 ヴェトナム戦争と太平洋戦争の記憶」
    の特集のなかで、
    少しずつ紹介させていただこうと思います。

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    特集 50/80 ヴェトナム戦争と太平洋戦争の記憶