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読者のみなさんから届いたお便り #17

 
わたしは62歳で、両親は長崎県出身。
漁師だった祖父からは
原爆の後のご遺体を片付けに行った話、
父からは終戦の翌週、
海の上から漁港にと戻る途中、
それまで暗かった家々が灯りを付けていて、
「あー。戦争が終わったったい」
と実感した話を聞きました。
祖父は晩年、ご遺体を片付けた腕が痺れて、
原爆手帳を持っていましたので、
たぶん医療費はかからなかったのかな?
と思いますが、
「子どもが8人もおりますけん、
戦地には行かれません」
とはっきり言ってそれを通したようです。
歳も40歳を過ぎていたので。
「その代わり終戦後に爆心地の方に行って、
死体を片付けてこんな腕になった」
と言っていましたが、
原爆症にならなかったのはよかったと
子ども心に思いました。
わたしが10歳ごろの話です。
生井英考先生のインタビューで
先生がおっしゃっていた
『タクシードライバー』はリアルで観ていて、
途中で気分が悪くなって
映画館で倒れたことを思い出しました。
事務所のソファで横になって、
チケットをいただき、
後日、もう一度友人と観に行きました。
13歳のジョディ・フォスターが
凄い演技していて、
同じ年だったので驚きました。
『ミスターグッドバーを探して』も
意味もわからず観て感動しました。
ダイアン・キートンがかっこよくて、
アメリカの閉塞感がヒリヒリ伝わってきました。
アメリカという国は、
傷ついたことを伝えるのもカッコいいなぁ、
というイメージでした。
まだ幼かったんでしょうね。
(匿名さん)

2025-08-27-WED

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  • ヴェトナム戦争/太平洋戦争にまつわる
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    テーマや話題は何でもけっこうです。
    いただいたお便りにはかならず目を通し、
    その中から、
    「50/80 ヴェトナム戦争と太平洋戦争の記憶」
    の特集のなかで、
    少しずつ紹介させていただこうと思います。

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    特集 50/80 ヴェトナム戦争と太平洋戦争の記憶