「もしドラ」を書いた岩崎夏海さんに 「もしドラ」を5回も読んだオトヤが会いにゆく。  feat. AKB48(チームA)
もう、タイトルのまんまなんですけど 大ベストセラー 「もし高校野球の女子マネージャーが  ドラッカーの『マネジメント』を読んだら」 に感動して 5回も読んだという弊社のオトヤが  著者の岩崎夏海さんに、会いに行ったんですよ。  そしたらですね、 当初は「もしドラ」取材だったはずが 「AKB48」のライブを見せていただいたり  なんだか予期せぬ展開に‥‥。 だけど、最後は必ず「ドラッカー」に帰ってくるという  不思議でおもしろい内容となりました。  しかも! 「ほぼ日」でしか見ることのできない AKB48・チームAの  特別なスライドショーつき!  こちらも必見です。
もくじ 第1回 「もしドラ」を5回も読んだ男 2010-11-02-TUE
第2回 I have a dream―― 2010-11-03-WED
第3回 大型二種は「イノベーション」か 2010-11-04-THU
第4回 オトヤJAPANの「マネジメント」 2010-11-05-FRI
第5回 ドラッカーとAKB48  2010-11-08-MON
第1回 「もしドラ」を5回も読んだ男

こんにちは、ほぼ日の奥野です。

突然ですけど、
「もし高校野球の女子マネージャーが
 ドラッカーの『マネジメント』を読んだら」

というベストセラーを、ご存知ですか。

これです、これこれ。見たことありません?

「経営学の巨人」「マネジメントの父」と呼ばれる
ピーター・F・ドラッカーからは
ちょっと想像できない「萌え〜」な表紙。

2009年の暮れに発売されてからというもの、
2010年10月の時点で
約150万部の売れ行きというから、なんともすごい。

内容は、タイトルのごとく。

高校野球部の女子マネージャー・みなみちゃんが
まちがって手にした
ドラッカーの『マネジメント』を手引きに、
弱小だったチームを変えていく‥‥というお話。

来年2011年3月からは、
NHKでのアニメ化も決定しているとかで、
ビジネス書のアニメ化は、異例らしいです。

で、ですね、この通称「もしドラ」に
深く心を動かされ、
結果、合計5回も読んだ男が弊社にいるのです。

その男の名は‥‥乗組員・佐藤オトヤ。
弊社の管理部門に属する38歳。


業務上、弊社ではめずらしくスーツ出勤の日もあるナイス・ガイ。

このオトヤが、通勤の埼京線のなかで
5回も読みたおした「もしドラ」が、こちらです。

ページが何度もめくられたせいでしょうか、
本全体が、しんなりしています。
ところどころに日焼け・シミ・汚れ等アリ。

なお、小学校のころから体育会系で育った
硬派な男子のため
少々「萌え」の表紙が恥ずかしく、
せっかくのカバーですが、裏返しています。

「根性なくて申しわけねぇッス!」

ごらんのように角の部分は、かなりの使用感。
ふつうは捨てる注文カードも
捨てずに「しおり」として活用している様子。

※この本はネット書店で購入したため
 注文カードが残っています。

感銘を受けた部分には、ラインマーカーで傍線。

「フォ、
 フォアボールを出したくて出すピッチャーは、
 いないんだ!」

ええ、はい、すこし大げさかもしれません。

今年を代表するベストセラーですし、
本当に好きな本なら
5回どころか、10回も20回も読んでるぞ、
という人だっているでしょう。

でもですね、
この話のすごいというか、おかしなところは、
このオトヤ、
「今までの人生で、一冊も
 最後まで本を読み通したことがない」

という点なんです。

「オトヤさん、またまた〜!」とか突っ込んでも
けっこうムキになって
「いや、自分、マジなんで」と言い返してくるし、
どうやらウソはついてない雰囲気。

そんなオトヤの存在を
ふと、ダイヤモンド社のかたに
お伝えしたところ、
なんと「もしドラ」の著者・岩崎夏海さん
会わせていただけることになったのです!

(おもしろがってもらえた‥‥のか?)

 

アキバのドンキの8階で

さて、約束の日がやって来ました。

待ち合わせ場所は
秋葉原のドン・キホーテ8階です。

めったに来ない秋葉原に、オトヤはスーツで現れた。

「失礼があっちゃ、よくないんで」

そして眼前にそびえ立つアキバのドンキを仰ぎ見る。

「ここが、コスプレ専用フロアも完備するという
 ドン・キホーテ秋葉原店‥‥正直デカいッス」

オトヤさん、めざすはこのドンキの8階ですよ。
あのピンク色した看板のところ。

「‥‥心臓がドキドキしてきました」

そう‥‥著者の岩崎夏海さんとは、
AKB48劇場で待ち合わせているのです。

いったいなんで、そんなところで?

それは、
岩崎さんが、師匠・秋元康さんのもとで
人気アイドル「AKB48」のプロデュース
携わってきた人だから‥‥。

そして「もしドラ」を5回も読んだオトヤに
「AKB48」の公演を
見せてくださるというんです! なんと!

「自分なんかが観て‥‥いいんスか?
 岩崎さん、ありがとうございます!」

思いがけない僥倖に、感激するオトヤ。
よくわからないけど、ものすごい展開!

 

岩崎夏海さんと初対面

アキバのドンキをずんずんのぼっていくと
突如として
「AKB48」メンバー・前田敦子さんの
大きなポスターがあらわれました。

おお、もうすぐ! 岩崎さんは近いぞ!

そして開演前のAKB劇場に大集合した
男性ファンの熱気をかきわけながら進むと‥‥。

岩崎夏海さんは、
すでに隅のほうの席に座ってらっしゃいました。

「はじめまして、糸井事務所の佐藤と申します」
「はじめまして、岩崎夏海と申します」

ひとしきり名刺交換などを済ませ、
あらためて
オトヤが「もしドラ」を5回も読んだことや
公演にお招きくださった御礼、
はじめて入ったAKB劇場の感想などを
お伝えしていたんですが‥‥。

すみません、おそれながら、もうし上げます。

本筋と関係ないことは
重々承知してるんですが、言わせてください。

そのー‥‥とても似てらっしゃるんです。

岩崎さんと、オトヤが。

とっても。

それはまるで、魔法がかかったかのような‥‥
あっ、そろそろ、開演のようです。

「AKB48」チームAのみなさんが
ステージに登場しました! ま、まぶしい!

次回、「AKB48」ステージ終了後におこなわれた
熱心な「もしドラ」読者・オトヤと
著者・岩崎夏海さんのやりとりを、お届けいたします。

前のサッカー日本代表チーム監督である
岡田武史さんや、
元PL学園監督の中村順司さんなど、
多くのすごい人と対談してきた岩崎さんですが、
こんなおかしな取材は、はじめてでしょう。

なにしろ、うちのオトヤが、
中学校のとき以来という「読書感想文」を
書いてきていたんです‥‥「もしドラ」の。

<つづきます>

せっかくですので
AKB48・チームAのみなさんによる
すてきなライブのようすを
スライドショーで、ごらんくださいませ。
AKB48の公式サイトはこちら。

 
 
【AKB48初心者の皆様へ】  伝説の編集者・藪下秀樹氏が懇切レクチャー AKB48のABC。

2008年にドラマ化された
小説『トンスラ』の主人公ヤブのモデルであり、
90年代の深夜番組「えび天」に
最多の出場記録を有する、宝島社の藪下秀樹氏。
現在「AKB48」公認本を制作している
この伝説的な編集者が、
「AKB48」をあまり知らない読者のために、
基本事項をいろいろ教えてくださった。
藪下秀樹さんって‥‥誰?
AとKとBの3チームがあります。 2010-11-02-TUE
AKB48は過酷な競争社会です。 2010-11-03-WED
AKB48の踊りにはキレがあります。 2010-11-04-THU
前列は見ません。見るのは後列です。 2010-11-05-FRI
AKB48を見ると泣いてしまいます。 2010-11-08-MON
 
 
2010-11-02-TUE