COOK
お母さんって、ヘン!?
うちのおかんは、こんなんです。
「くまんばちがとんできた」発売記念
──娘が語る、わが母の妙。
darling作詞・矢野顕子さん作曲、
坂本美雨さん&矢野顕子さん母娘歌唱の
シングルCD「くまんばちがとんできた」の発売を記念して、
“世間様と比べると、ちょっとヘンかもしれない・・・”
という母をもつ娘たち5人が、その母を語ります!!
はたして「おかしなお母さん」は普遍か否か!?
あなたのお母さんは、いかがですか?


『くまんばちがとんできた』
ESCL2344 /¥1,020(tax in) Epic Records Japan

よかった、うちだけじゃなくって。

あまりに共感、あまりに思い出すことが
多くてですね、
にやけそうになる口元を閉めっ!!
と締め付けても
頬が緩み上下してしまいます。
読み終わるころには涙目だ。
あぁ、懐かしい茶色弁当。
うちだけじゃなかったのがなんだか嬉しい。
(あいだ)


と・いうようなおたより、
たーっくさん、いただきました。
どうもありがとうございます〜!

せんじつ「さとがえるコンサート」で来日なさった
坂本美雨さんのご母堂こと、矢野顕子様に
ほぼ日スタッフ、ご挨拶もうしあげました。
「ほ、ほぼ日です。
 このたびは、どーぞ、ひらにお許しを!」
「あ〜〜〜〜っら、わたし、
 だっいじょーぶよ〜〜!
 世の中には、わたしよりすごいお母さん、
 いっぱいいるんだねえ!!! あははは!」
と、おおらかおおらか。うれしうございました。
ちなみにその日のステージでは、
美雨さんが「くまんばちがとんできた」の
ゲストに登場、母娘でダンスを踊りながら、
熱唱なさっておられました!
(みなさん、CD聞かれました!?!?
 母娘が力をあわせるっていう内容の、
 素敵な曲ですよ〜)

というわけで、すでに座談会掲載は
終了しておりますが、
今回はスペシャル編でございますっ。
みなさまからのメール、どどーんと、
ご紹介いたします〜!
いちおうテーマごとに、わけてみました。
ではどーぞ!

【お弁当編】

の母の作ったお弁当もすごかった。
ふたを開けると、一面真っ黒。
そこには大きめの「おはぎ」が4個入っていました。
もちろんギュウギュウ詰めです。
兄には6個だったそうです。
(ゆかぴょん)

色いお弁当って他のお家でもあったんですね。
茶色くって、汁がこぼれるから
ビニール袋に入ってるお弁当が
今ではとっても懐かしく思います。
ある時はドジョウののった柳川丼。
ある時はパウチ入りのボンカレーに白飯。
ヤキソバは定番でした。
そんなお弁当にお姉ちゃんと猛烈に抗議をしたら、
半年のうちに見違えるような色とりどりのお弁当に
変わっていったのは、ものすごい感動でした。
「人は変われるんだ。」そう思いました。
今思えば、仕事をしながら
忙しい合間を縫って作ってくれた
お弁当にケチをつけてしまってかわいそうだったな。
(ヒロコ)

稚園の頃、友達のお弁当にはデザートとして
フルーツやゼリーやプリンなどが入れてあったのに、
うちのには納豆が一パック
そのまま入っていたことがありました。
(りんごin大阪)

人のお弁当には、
コーンフレークのお弁当がありました!
タッパにぎっしりのコーンフレークとスプーンのみ。
なんでも朝ご飯が炊けてなかったとか。
彼女は、購買部にパックの牛乳を
買いにいっていました。
お弁当を持たせたい気持ちはわかりますが、
友人はパン代がほしかったと笑っていました。
(きく)

の女子高時代。所謂、お嬢様学校だったんですが、
お弁当に、毎日、食パンを袋のまま
1斤持ってくるクラスメイトがおりました。
で、昼になると、おもむろに、
ソントンのチョコレートクリームやイチゴジャムを
机の中から取り出して、1斤、ちゃんと、毎日、
食べきるというつわもの。
今ごろ、彼女も母だと思いますが、
どんなお弁当を子供に作っているのかな〜
と思います。
(カロリン)

弁当箱の中に、ぎゅうぎゅうに詰められた
ミートソーススパゲッティー!!!
まあ、これは、けっこう友達の間で
うらやましがられたので、いいのですが。
詰めすぎて食べにくかったです。
しかも、彼女のお気に入りだったらしく、
けっこうな頻度で登場しました。
(MISA)

学の時、持たされたサンドイッチに
納豆が挟まってたことがあります。
せっかく忘れてたのに、
友達から「私についての思い出」として
聞かされました。
友達に会うたび言われるので恥ずかしいけど、
母は基本的に面白いから許しちゃうことにしました。
(くま太陽)

「お弁当が茶色」同盟が
こんなところにあったとは!!
隙間をつめるためにマシュマロやゼリーが
入っていたこともあります。
りんごを半分に切ったのに
人の顔が彫刻してあったことがありました。
しかも、変にリアルで怖いんですな。
そういえば、ぱかりと開いたおべんとうに
ぎっしりとイカメシの輪切りが
敷き詰めてあったことも。
ビジュアル的にはポップでアーティスティックな
こだわりオカンかもしれません。
(のばもさ)

レープフルーツの中身をくり抜いて、
その中にまぜご飯が入ってました。
そして、そのグレープフルーツが入っていたのは、
お菓子の空き箱。
この年になると風情があると理解できますが、
その時は、クラスの男子に
「お前の家は、皿がなくて貧乏なのか!!」
といじめられました。
(菜々)


【容姿編】

の容姿は本当はきっと髪は
真っ白なのでしょうが、
白髪染めで明るいブラウンを入れているので
髪が伸びるに連れだんだん金髪へ不良化、
そして大仏パーマの頭は益々上に伸び、
太陽をバックに立つとその姿は全くもって
「パイナップルさん」です。
(とぶ)


【食べ物編】

が家では、牛じゃないお肉が生焼けでも
どんどん食べてしまいます。
母の「新鮮だから、焼けてる焼けてる」
この一言で終了です。
(YUL.KWT)

はカレーライスが大好きなのですが、
母の作るカレーは・・・嫌いです。
食べていると大根、ゴボウ、
こんにゃくなどが出てきて
「なんかヘンじゃない?」と聞いてみると
最初は豚汁を作るつもりが、
「あっ!これはいいかも」と思って
カレーにしたとのこと。
なんで豚汁じゃないのぉーっ!?
(とぶ)

ちのお母さんは
父がお土産にケーキを買ってきてくれた時
いつも「あたしこれ!!」と
子供たち(三姉妹)より先に選んでいました。
あたりまえでした。
「好きなの選びなさい」と言われた記憶は皆無です。
でもヘン!?なお母さんってかわいいなって
最近思うようになってきました。
(匿名)

日の夕食は
「生の握りすし」+「ごはん」でした。
(めい)

の料理工程には「味見」がありません。
だから、お皿に取ったら塩とか水とか足して
各自でアレンジします。
この前、味見するように言うと、
野菜炒めの中から歯形が付いたキャベツが
でてきました。
(どらみ)

は、お味噌汁にだしを入れるということを、
知らないまま大人になりました。
(でんしょねこ)

どもの頃、庭に雉が
落ちてきたことがありました。
びっくりして母に教えに行ったら、
「じゃあ、持ってきなさい。」
と一言。トタン板に乗せて、
やっと運んだそれを母は、
平気で解体してきじ鍋を作りました。
(いかっとくり)

供のころはいつもお腹をこわしていて、
弱い子だと思われていました。
今考えるとかなり日付のきれたものを
食べさせられていたのかも…。
母親の食べてるものを見ると、
1週間前のハムとか平気ですもん。
これかーと、見るたびに思います。
(かねきゅー)

る日、家族でカレーを食べていた時、
「福神漬あったらいいなあ。」
と、弟(当時28)が呟くと、
母(65)の頭の上に電球がピカーン!!と現れ、
すかさず、「え!?あるわよ!!待ってて!!」
と、冷蔵庫の奥からミキプルーンの
ビン詰めを得意げに出してきました。
よく見るとそれは昭和43年が
賞味期限の福神漬。
ミキプルーンのように
黒くドロドロになってました。
弟が生まれる前のじゃん‥‥ってか、
その間に引っ越し3回してるし、
冷蔵庫も3回変わったよね‥‥。
批難の声に母は、
「だって冷蔵庫に入ってたビン詰めよ!?
 大丈夫よ!!」
と、半ばムキになって
「平気よ!!あたしが食べてみせるから
 見てなさいよ!」
と、冷蔵庫とビン詰めの魔法を証明しようと
自分が食べようとして
温厚な父に激しく怒られてやめました。
でもとても不服そうに
「大丈夫なのに‥‥」といつまでも
ブツブツ言っていました。
何より数十年間、福神漬があることを
覚えていた事に驚きます。
ちなみに久しぶりに私が家に帰った日、
冷蔵庫の中で牛乳パック(未開封)が
発酵してぱんっぱんになっているのを発見して、
「何コレ!? 捨てなよ!!」
と、言うと
「だって、最近誰も牛乳飲まないし‥‥」
「じゃあ買わなきゃいいじゃん!」
「エー、だって牛乳が入ってないと
 冷蔵庫っぽくないんだもん」
と、口を尖らせてまたしまい込みました。
母にとって冷蔵庫とは‥‥。
(かもめ)


【ニックネーム編】

チのおかあさんはときどき
ヒステリックをおこします。
そんなときの彼女の顔がまるで
「やまんば」のようなので、
ぼくら三人兄弟妹の間で
おかあさんのことを話す時には、
「ヤマ」
というコードネーム?で呼んでいます。
最近、おとうさんが気づき
おとうさんもぼくたちと
おかあさんのことを話す時には、
「ヤマ」って言います。
おとうさんはなんでかうれしそうに
それを言います。
まだまだおかあさんには秘密です。
でもおかあさんが死ぬかもしれない
という時になったら、
ちゃんとばらそうかと思っています。
まーもう気付いてるかもしれないけど!?
そんなかんじですが、四人とも
おかあさんのことがめちゃくちゃ大好きです。
(そう)


【奇妙な行動編】

育園〜小学校低学年くらいまで、
「上履き入れ」「体操着入れ」「お弁当袋」など
各種の布袋を先生から指示されて
持っていきますよね。
みんな、かわいい絵柄のプリントものや
きれいな色のキルティングの布でできた
お母さん手作りのものを持ってきていて、
うちも例外でなく、
母親が手作りしてくれたのはいいのですが
それが無地でベージュ、地味〜な袋でした。
で、「絵がついてないといやだ!」
と訴えたところ、次の日黒いマジックで
一面に絵が描かれた袋を持たされました。
猫、犬、女の子、、、もちろん母の手がきです。
その他、わたしの名前を、ロゴバッグさながらに
ババーっとあしらった
バージョンもあり・・・。
(柿)

学校の入学式の日の朝のことです。
新しいピカピカのランドセルをあけると、
皮のカバーの裏部分に
油性ペンで大きく母の名前が・・・・。
「皮に油性ペン」が落ちないだろうことは
昨日まで幼稚園生だったわたしにもわかりました。
これを6年間使うのかぁ・・と思い
ものすごくブルーになったことを覚えています。
(今井)

学の体育祭の前日に母親と喧嘩しました。
あまりにも些細な事だったので何で喧嘩したのか
忘れてしまいましたがとにかく大喧嘩でした。
翌日の体育祭当日、お弁当を開けると、
紅ショウガで「ハゲ」と書いてありました。
家に帰ると母はすごい嬉しそうな顔でした。
(ちかちゅう。)

が家には鼻息だけが聞こえる電話が
よくかかってきます。
しばらくすると
「にゃーって言いなさい、早く」という母の声。
私が出ると同時に「にゃー」と
言わせたいらしいです。
同じようにおば、つまり自分の姉にやって
嫌がらせ電話と間違われて切られたみたいです。
(みちのり)

服とかジャージとかが洗濯機の中で
干されずに置かれていることしばし。
着替える時に「無いなあ」とおもったら
洗濯機のフタ開けて、襟元を持ち、
「パン!!」とふりおろし、
おもむろに袖を通しておりました。
夏はいいんです、冷たくて気持ちいいし、
すぐ乾くし。
冬はさみしかった。
(舞)

は、群馬から東京に来る高速バスに
自分一人しか乗ってなかったからといって、
一般道の途中のスーパーに寄らせて、
買い物したそうです。
あとで、運転手さんにはお蕎麦をおごったそうです。
(菜々)

う50を過ぎる、うちの母、
手のひらサイズのデジタルの、テトリス・ゲーム
(母は「ピコピコ」と呼んでいました)に
どうしようもない程はまっています。
国内線の飛行機で、スチュワーデスさんに、
「お客様、離着陸時のゲームのご使用は、
 ご遠慮ください」
って言わちゃうし、ある時、
カーソルを動かすボタンが
奥に入ったまま出てこなくなっちゃって、
その時は、もう半狂乱でした。
わたし、NYに住んでいるんですけれど、
わざわざ電話でその哀しみを訴えてきました。
(かつこ)

は、私が幼い頃
ネズミの餌付けをしていました。
ホウ酸だんごを台所に置いてるくせに‥‥‥。
(くり)

うして母親ってのは、
「嘘」をつくのが上手で、
しかも好きなんでしょう。
私の場合は、物干し竿を売りにくる車の
「♪たけや〜、さおだけ〜〜ぇ」
が聞こえてくると、
「悪い子を探しに来た!!」
って言って驚かすのです。
子どもだった私は、かなり本気で
怖がっていたんですよ。
「さおだけ」って言葉の意味もわからなかったし。
そういう「嘘」は、まだまだあって。
家の近くの山に、昔のお城を使った
記念博物館があるんですが、
その城を家から眺めては、
「あそこには遠山の金さんが住んでいる」と
教えてくれてました。
幼くして時代劇好きだった私は、
かなりドキドキしてたのを思い出します。
きわめつけは、男の子にしか
ついてないものありますね、
(下品でスミマセン) それはスーパーに
いけば買える、だからいつでも男の子になれる、
と聞かされてました・・・・。
(かよみやうち)

ちの母は超ワガママ。
布団の上げ下ろしをしているのを見た事がない。
やるのはもちろん父。父が帰ってくるまで
頑張って起きてます。
母曰く
「だって〜、お母さん背ちっちゃいし、
 布団って重いやん?」
・・・いや、父も背低いし、
お母さんより細いんだけど。
大人になるまで自分のダンナさんが布団の
上げ下ろしをするもんだと思ってました。
どこかにお出かけした日の夜は
必ず父の1時間マッサージ。
「今日はな、めちゃめちゃ歩いたし
 足と腰が痛いねんなぁ〜」
というかけ声(?)とともに父は
「ハイハイ」と言って母のマッサージを
始めます。
これまた、高校生ぐらいまではそれが
普通の家庭なんだと思ってました。
よくケンカもするけれど、なんだかんだ言って
ラブラブ夫婦なのかなぁ、
なんて今は思います。
(E)


というわけで、このコーナーはおしまいです!
ご愛読、ありがとうございました〜!


美雨

まいこ

ゆうこ

スガノ

きょうこ

りか

ほぼ日
・シェフ
 

あ、みなさんからのメールの多くに
添えられていた言葉が
「そうは言っても、お母さん、好き」
という内容のものでした。
最後にこれで締めましょう。

お母さん、バンザイ。
(いずみ)

語る人
語られる人
美雨

←美雨さん。日本生まれNY育ちの音楽家。現在は東京⇔NYを行き来しながら猫と一緒に音楽漬けの日々。お母さんは、NY在住で音楽家の大先輩。最近デュエット曲を発表したばかり。
→http://www.miuskmt.com/


まいこ

ゆうこ
←まいこさん(姉)とゆうこさん(妹)。東京生まれの東京育ち、ともに大学生。お母さんはおっちょこちょいのベテラン編集者。最近母娘の会話がかみ合わない、という。
スガノ

←ほぼ日のスガノ。京都生まれの京都育ち。夫あり息子あり。お母さんは地元で、酒屋「すがのや」を経営する、たくましき商人(あきんど)。口癖は「世の中、ゼニやで」らしい。

きょうこ

←きょうこさん。横浜のお嬢、と本人は言うが定かではない。お母さんは英語教師、性格は「隣の山田くんのお母さん」によく似ているという。

りか ←ほぼ日・りか。今回は茶々入れ担当。
「みんなすごーい。比べたら、うちの母は
 ごく普通なもので」。

その1)母が妙だと、いつ気づいたのか? お弁当は茶色いものなのか?
および母親が男名前で呼ばれることについて。

その2) 仕事で疲れる母、およびその教育について。

その3)「泣くんじゃないよ!!」と言われ続けてきたことについて。
および「母親の論理」。

その4)母親が説く「女の自立」について。

その5)いやおうなく「自立」の環境に
いたことについて。

その6)お母さんの「かわいさ」について。

その7)母親に「反省」はあるのだろうか?
ということについて。

その8)最終回
「そうは言っても」な、娘の愛情について。

このページへの感想などは、
メールの表題に「お母さんって、ヘン!?」と書いて
postman@1101.comに送ってください。

2002-12-22-SUN

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