珍しいキノコ舞踊団?
最近よく耳にするんだなぁ、この名前。

なにか、アート系の企画をやりたいなぁと思ってたら、
降ってわいたように「珍しいキノコ舞踊団」の公演。
しかも原美術館だっていうから、さっそく取材だ!

気になっていたんですよ、このチーム。
ぼくの気になる人たちが、なんだかけっこう、
この「珍しいキノコ舞踊団」に関係してる。
アートチーム「namaiki」とか天明幸子さんとか、
また、どうやら演劇界でも注目されているらしい。
ぼくはまだ観てないんだけど、興味あったんだよ。

いよいよ今晩スタートです!


こんにちは、クサナギです。
「珍しいキノコ舞踊団」の原美術館公演は
いよいよ今晩スタートです。

今まで誰も見たことのないような公演になることは
まちがいありません。
どんなことが起こるかは来てのお楽しみということで、
関係者から口止めされてしまったので、
言いたくても言えないのですが、
初めての野外公演に向けて、
ライティングなどの演出にもかなり凝っているようです。


アートディレクション担当のデザインユニット
「生意気」と打ち合わせ中の伊藤千枝さん



「舞台上におけるリアルとは何か」をテーマに掲げて、
ダンスの可能性を追求しているキノコたち。
舞踊団の振付、構成、演出を担当し、
ダンサーでもある伊藤千枝さんは、
舞台と客席という関係を、
「実線から点線とか波線くらいにしたい」
と考えているそうです。
じっさいにどういうことが起こるかというと、
観客を舞台に巻き込んでしまうんだそうです。

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ほぼ日
舞台にどんどん観客が入って来て、
面白くなってきたのは、最近のことなんですか?

伊藤千枝
今回の演目が、わりとそういう感じなので。
ただ、観客席から人を引っ張ってくるっていうのは、
すごく難しいことじゃないですか。
単純にいろんな人と踊りたかったから、
前々からそういうことはちょっと思ってたんですけど、
なかなか思うようには行かなくて。
だから最初は友だちに「ちょっと出てよ」って声掛けて、
やってもらってたんですけど。


だけど、そうやってたら、
ただ見に来てくれてた人とかも、
出た〜い、っていうことになって。
えっ? そいういうことだったの? みたいな。
意図してなかったのに、
どんどん入って来てくれちゃうことになっちゃって。
踊ってると、ほんとに突然、呼んでもないのに、
みんな、うわーっ!て入ってきちゃったりして。
びっくりしちゃうんですよね。
舞台が人でいっぱいになっちゃうんですよ。
ちょっと得した気分です。

でも、思い返してみたら、
異様に楽しんで踊ってたんです、わたしたち(笑)
面白すぎて!
それで入ってきてくれたのかな、と思うんですけどね。
どうしてそうなったか、ちゃんと分かってないんですけど。
なんとなくっていう感じかな。
そのときの雰囲気とかだから、
あんまり計算できることではないですよね。
あんまり深く考えないようにしてるんです。

私たちはやる側なんですけど、見られる側じゃないですか。
でも、見ることって、逆転する場合がありますよね。
そういうのをずっと考えながらやってきてたし。
思いもよらないところで、そこの境界線みたいなのが、
パカッ、て無くなったりとかして。
あれっ?って感じです(笑)


で、その後、アビニョン
(フランス・アビニョンフェスティバル・オフ
 東京都の派遣により2001年7月に参加)
に行ったら、もうめちゃくちゃで。
海外公演なんて初めてだから当たり前ですけど、
私たちのことを知ってる人はいないじゃないですか。
それが日に日にどんどん増えてっちゃって。
しまいには舞台が収集つかないぐらい
人が増えてきちゃって(笑)
見てると損だな、って思う方もいらっしゃるみたいで、
さらに上がって来ちゃったり。
なんか、むちゃくちゃでしたね!(笑)
外国の人って、楽しいっ!って思ったら、
すぐ出てきてくれるみたいで。
楽しかったですよ。
楽しいのがいちばんいいっスよね(笑)


それで日本に帰ってきてからも、
どんどんどんどん増えてってる感じで、
すごい巻き込み方してるんです、最近。
たぶん、ダンスとかっていうのは、
やっちゃったほうが絶対楽しいに決まってるから。
「見てる人は後で後悔しますよ」
って言ってるんですけどね(笑)
寒いときに体動かすと温かくなるし。
どうなっちゃうんだろう?っていう感じで面白いです。


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「珍しいキノコ舞踊団」のリポートは、
ひとまずこれで終わります。
原美術館の公演でお会いしましょう!






「珍しいキノコ舞踊団」
フリル(ミニ)ワイルド in the Hara Museum Garden

2002年3月26日(火)〜3月31日(日)全6回公演

チケット大好評発売中!
チケットの購入方法や会場へのアクセスは、
原美術館 http://www.haramuseum.or.jp/
をご覧ください。

「珍しいキノコ舞踊団」公式サイト
http://www.strangekinoko.com/

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2002-03-26-TUE


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