もくじ
第1回新機動戦記ガンダムW(TVアニメ) 2019-03-19-Tue
第2回ジョゼと虎と魚たち(映画) 2019-03-19-Tue
第3回魔法少女まどか☆マギカ(TVアニメ) 2019-03-19-Tue
第4回好きなものから学んだのは、人としてどうありたいか 2019-03-19-Tue

コンテンツ制作を7年やった後、ほかのWeb系企画職に寄り道して現在ライター・編集者。
ライブと映画とかき氷が人生の楽しみ。モーニング娘。が20年好きです。

好きなコンテンツが教えてくれた、自分にとって大事なもの。

好きなコンテンツが教えてくれた、自分にとって大事なもの。

担当・ぐみ

第2回 ジョゼと虎と魚たち(映画)

2003年公開。
田辺聖子の原作小説を犬童一心監督が映画化。
コピーは「忘れたい、愛おしい、忘れられない。」

※公式サイトはこちら

ジョゼという下半身が不自由な女の子・ジョゼ(池脇千鶴)と
普通の大学生・恒夫(妻夫木聡)が知り合い、恋をする話。
それまで乳母車に乗せられての散歩をする以外は
外の世界を知らなかったジョゼを連れ出していく。

先に結末を言ってしまうと、二人は別れることになります。
恒夫も決して遊びだったわけではないのはわかるのですが、
障害者であるジョゼと付き合う重さを背負いきれず、
本人いわく「逃げた」のです。

この作品で印象的なシーンはいろいろありますが、
今回ご紹介したいのは、
二人でラブホテルに行き、海モチーフの
貝殻ベッドに寝転がっているときのセリフ。

「いつかあんたがいなくなったら、
迷子の貝殻みたいに一人ぼっちで、
海の底をコロコロ転がり続けることになるんやろう。
でもまあ、それもまたよしや」

恒夫に会うまではずっと一人だったけど、二人でいることを
知ってしまった自分はもう元の何も知らなかった
時には戻れない、でもそれでもいい。ということです。

ジョゼはいつか別れが来るのを予感していたけど、
それも含めて受け入れる覚悟をしていた。

失恋したことのある人はわかると思うのですが、
この失恋して「何も知らなかった時には戻れない」のって
かなりしんどくて、それを失恋する前からわかっていて
「それもまたよし」と言えるなんて、
ジョゼはつらいことがわかっていても知る方、経験する方を
選ぶんだな、とその後の結末を知っていると余計にグッときます。

第3回 魔法少女まどか☆マギカ(TVアニメ)