もくじ
第1回ジヌとわたし 2019-02-26-Tue
第2回わたしと妹 2019-02-26-Tue
第3回わたしとジヌと母 2019-02-26-Tue

愛犬・ジヌが大好きな98年生まれ。映画館巡りと舞台がすきです。ラーメンはとんこつ派。

私の好きなもの</br>愛犬・ジヌ

私の好きなもの
愛犬・ジヌ

担当・高城 つかさ

第3回 わたしとジヌと母

2019年1月。ジヌは、4歳になった。
 
そういえば。
なんで母は、オスのぶさかわ犬を飼おうといったんだろう。
 
ジヌと過ごすうちに
忘れていた疑問を投げかけてみたら、
 
「あのころ、まわりはあなたたちを見た目で区別しようと
『顔がまるい方』とか『痩せている方』とか
悪気もなく言っていたでしょう。
  
でも、美醜にとらわれず、
愛することの、愛されることの大切さを知ってほしかった。
 
だから、あえてブサカワな犬を飼おうと思ったのよ」
 
と話してくれた。
 
ジヌと出会ったことで
いま、わたしはわたしを好きだと思える。
好きでいたいと、感じる。
 
きっかけをくれた母のやさしさに触れて
自分のことだけでなく、
かぞくを、まわりを、大切にしたい、と思った。
 
***
 
出会って5年。
 
ジヌは、たくさんの出会いを呼んでくれた。
 
近所の会社に勤めるお姉さん、
ひさしぶりに連絡をくれた友達、
そして、あたらしいわたし。
 
ジヌを、ペットだとか愛犬だとか、
そう呼ぶのは簡単だけれど。
 
わたしにとっては
自分を好きだと思えるようになった
恩人ならぬ、恩犬、なのかもしれない。
 
だから、ジヌを「好きなもの」と書いていいのか
少し迷うけれど。
 
これから先も、
あたらしいわたしに出会える日も
ジヌがとなりにいてくれたらな、と思う。