〈プロフィール〉
Bさん(20代・女性)
女性視点からの性や恋愛について書く後輩ライター。
年齢を隠して多数のWeb媒体で執筆している。失恋をきっかけに、多くの男性と体の関係を持つように。
1年間で数十人の男性と遊んだ「奔放な過去」をもつ。
お互いに出不精なため、久しぶりの再会となった。
- ——
- すごく久しぶりですけど、お元気でしたか。
- Bさん
-
元気ですよ。
相変わらず、外には出ていないですけれど。
- ——
- まだ奔放なんですか、色々と。
- Bさん
-
そうですね。ちょいちょい。
花輪さんとちょいちょい連絡とっていた頃よりは
だいぶ落ち着きましたけど。
- ——
- コラ、連絡が途切れていた暴露はよしなさい。
- Bさん
-
いや、でも久しぶりですね。
思い返すと、自分、とんでもなかったなって感じます。
- ——
-
だいぶ落ち着いたと言ってもあれでしょ、
男がいないときなんてないでしょ。
- Bさん
-
まあ、はい。
ダブり(複数人との同時交際)がなくなったくらいです。
- ——
- 十分だわ。なんでそんなに絶えないの。
- Bさん
-
なんかもう癖みたいになってます、自分の中で。
最初こそ「いないとちょっと変だぞ」っていう
違和感があったんですけれど、それすらなく。
ない、というよりは感じる前に
次の男性とコンタクトを取りに行く感じ。
相手を探している最中も、恋愛だと思っているんで。
- ——
-
おお、最高の導入をありがとう。
「恋愛って、なんだと思いますか」っていう質問を
色々な人に放っていまして。
- Bさん
-
ああ、だから私が呼ばれたのか。
なんで私かな、って思いましたよ。
- ——
-
趣旨の説明が後にきて申し訳ないね。
それで、探す間も「恋愛」って言ってたけれど。
- Bさん
-
何度か自分で自分のことを考えたんですけど、
おそらく位置づけ的に、すっごく野性的で
本能的な部分に「恋愛」があるんです。
言ってしまえば「つながれる人を求める」みたいな。

- ——
- なんか恋愛の捉え方が動物的だね。
- Bさん
-
あ、違う違う。
動物的じゃなくて、野性的なの。
- ——
- ええと、どこが違うんだ。
- Bさん
-
動物は基本、種の保存を第一に考えるから、
あまりそういった娯楽的な……恋愛的な……
身体の使い方はしないんです。
だから、それをできる人間は高次的だと言えると。
身体のつながりで感じる「愛」こそ、
人間にしかできない恋愛だと思うんです。
- ——
- つまり、あなたの考える「恋愛」とは。
- Bさん
-
そういった身体的なつながりを楽しめる相手、
またはその相手探し、ですね。
- ——
-
さっきから「身体」って言葉を使っているけど、
気持ちは関係ないの? まったく?
- Bさん
-
あ、私の場合、
身体面と精神面とがすごい強度で結びついているから、
あまり関係ないです。
- ——
-
でも、恋愛って気持ちじゃないの?
気持ちの動きじゃないの?
- Bさん
-
ああ、動きってことで言えば、
身体的な満足が、精神的な満足に結びつきますね。
スイッチのオンオフのような感じで、
身体的に満たされれば、心も幸せ、という。
- ——
-
逆はどう?
気持ちが満たされて、身体も満たされるという状態はある?
- Bさん
-
いやいや、ないでしょ。
聞いたことあります? 精神面が満たされて、なんて。
どこの聖人君子だよ、って。
- ——
-
いや、あるじゃん。
少女マンガで「一緒にいれば満足」みたいになる展開。
- Bさん
-
あれは、幻想。
少なくとも私と、私と同じように過ごしている友人は
幻想だと思っていますよ。
- ——
-
どうしてならないの?
なんで?
- Bさん
-
うーん。
「私たちは一緒にいるだけで満足」と思うカップルが
いるなら、それは他の部分でWin-Winの関係を
築いているはず。
たとえば、アクセサリー感覚で相手を探しているなら、
パートナーがこれ以上ないくらいの美男美女だったり。
もしくは二人の間でお金やモノが動いていたりとか。
とにかく、精神面を満たされるだけで動けるほど、
人間、単純にできていないと思いますけどね。
- ——
- そっかぁ。そうなのかぁ。
- Bさん
-
すみません、せっかく話を聞いてくださったのに
「体の相性!」みたいな、しょうもない答えで。
- ——
-
いや、いいんだ。
今日のおかげで、そういう多様性を発見できたから。
- Bさん
-
同じ人間ですから。
そんな新生物みたいに言わんといてください(笑)
(つづきます)