もくじ
第1回 2017-05-16-Tue
第2回 2017-05-16-Tue
第3回 2017-05-16-Tue
第4回 2017-05-16-Tue

書くことと読むことと、仕事終わりのビールが好き。先日「笑顔が素敵」と言われてキュンときたので、じゃぁ笑ってようかな、と思っています。25歳おんな。

26歳、女。誕生日って何かめでたいんだっけ。

担当・渡邊 渚

第2回

きっとインフルエンザが治る頃には、誕生日のことなんてどうでもよくなっているはず‥‥でした。

でしたが。

丸1週間寝込み、インフルエンザがすっかり治っても、「誕生日が嫌」という気持ちは消えませんでした。むしろ考えれば考える程、その気持はどんどん大きくなっていきます。

おかしい。予定と違う。

冷静になった頭で考えてみると、「誕生日が嫌」という気持ちの裏には2つの要因があるようでした。

1つ目は、やっぱりどうしてもどう考えても、「寂しい」ということ。

実家に住んでいるときはなんだかんだ家族が祝ってくれていたし。
いつもより豪華なご飯とか、美味しいケーキとかが用意されていたわけで。
大学生の頃は、毎日顔を合わせる友達がなんだかんだ祝ってくれたし。
手作りのプレゼントをくれたりしてね。

それが今年はどうでしょう。ひとりです。

いいんです、別に、祝ってもらわなくても。
そんな、誕生日なんて、別に、大したことないし。
特にめでたいことなんてないし。

‥‥と思ったけどやっぱり年に1回くらい祝われたい。

いつも頑張って生きてるし。年に1日くらい無条件にめでたがられたっていいんじゃなかろうか。

どうやら私にとっての誕生日は、「祝われるわたし」と「祝ってくれる大切な誰か」によって成立するもののようです。今年の誕生日には、その誰かがいない。だから嫌。

何だかとっても一人ぼっちな気がして、寂しい気持ちがどんどん沸き上がってきます。

2つ目は、「歳を取ること」への恐怖。

26歳はまだ若いかもしれないけど、もう「若い女の子」ではない。
25歳まではギリギリ「若い女の子」で許される気がしていたけど、26歳は完全に20代後半。「若い女の子」からは卒業しなければいけない気がしています。

私なんて、「若い女の子」だから生き残ってこれたようなもの。私から「若い女の子」を取ったら何が残るんだろう‥‥。

自分のことが好きになれない。人間として嫌なところも足りないところもたくさんあるし、仕事もまだまだ自信がない。それなのに、年齢は無条件に、どんどん重なっていく。

怖いのです。自分は20代後半の人間として、足りていないのではないか。自分が少し前にイメージしていた26歳像に近づけているのか。もう「若い女の子」として伸び伸びしてはいられない。もっと大人にならないと。もっとしっかりしないと。もっと自分の足でしっかり立たないと‥‥。

去年までは、大人になるのが嬉しかった。自由が増えて、できることも増えて、責任も増えたけど、楽しいこともどんどん増えた。

はずだったんだけどなぁ‥‥。

(つづきます)

第3回