ライター/編集者。函館と東京を行ったり来たりしながら、インタビューをしたり、文章を書いたりしています。
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〝想い〟を形にする@@@ジュエリー職人の仕事

〝想い〟を形にする
ジュエリー職人の仕事

担当・阿部光平

「結婚指輪って本当に必要?」

結婚を目前に控えた僕は、心の中でそう思っていました。
結婚式における指輪の交換というのが、
ケーキ入刀と同じくらいの
シャッターチャンスであることは知っていたけど、
指輪にそれ以上の意味を見出せなかったのです。

半ば義務的な気持ちで探しているうちに、
指輪に対する想いはどんどん削がれ、
おめでたいことのはずなのに、
気分はだんだんと憂鬱になっていきました。

そんな時に出会ったのが、
銀座でジュエリー工房を営む臼澤昭彦さんでした。

東京の下町で生まれ育った臼澤さんは、
ジュエリー職人という仕事に誇りを持った方で、
「こういうこともできる!」とか
「あんなのもいいかもしれない!」という
話を聞かせてもらっているうちに、
僕は指輪について考えるのが
楽しくなっている自分に気づきました。

あれから5年。
臼澤さんに作ってもらった指輪は、
僕の指にすっかり馴染んでいます。
だけど、本当に結婚指輪が必要だったのかはわかりません。

誰もが知るヨーロッパの老舗宝飾ブランドの
トップマイスターとして活躍していた臼澤さんに、
指輪の存在意義やジュエリー職人という仕事について、
改めて話を聞いてみました。

職人さんという仕事や指輪に関心がある方もない方も、
お付き合いくださったら嬉しいです。

プロフィール
臼澤昭彦さん
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