イベント「活きる場所のつくりかた」よりメガさん(Megarini Puspasariさん)のおはなし子供たちのためにできること、世界のためにできること
未来の「はたらきかた」はいったい
どうなっていくんだろう?
いろんな生きかたをしている先輩に聞いてみよう。
そんなテーマで行ったイベント
「活きる場所のつくりかた」には、
7組の方々が登壇しました。
そのおはなしの内容を、
読みもののコンテンツにしてお届けいたします。
今日はメガさん(Megarini Puspasariさん)の
講演をお伝えします。
(メガさんの内容は全4回です)
岸由二さんのプロフィール
第1回
正解なんてない、ただ違っているだけ。

私の名前はメガリニ・プスパサリです。
メガ、と呼んでください。
インドネシアから参りました。

私は結婚をしていて、今、4歳の子どもがいます。
毎日、家事も本当に忙しいのですが、
でも私がやりたいことや、
パッションがあること、
それはつまり、大学時代にめざめた
「インドネシアの子供たちの教育」
ということなんですけれども、
それもやりたいなぁ、と思いながら、
子育てを頑張って、
家族を大事にして、というふうに、
毎日を過ごしています。

ひと言で表すと、私はビッグドリーマーだと思います。
いつも大きな夢を持って生きています。
性格は情熱的で、やりたいことが明確です。
小さな頃から「自分が何が好き」とか、
「自分が何をしたい」ということを
いつも明確にしてきました。
就活も、いろんな会社に応募するんじゃなくて、
「ここだ!」と思ったら「ここだけ!」というふうに。

人生を振り返ると、すべて、
夢から始まったのかなと思っています。
小さい時から「これをしたい」だとか、
「ここに行きたい」ということをいつも思っていて、
それをはっきりとことばで伝えてきました。
それを聞いた母は、いつも、
「いいね。それはきっとできるよ」とか、
「一緒に実現しようね」と言ってくれた。
「無理だ」とか、
「それはおかしいでしょう」というふうには言わなかった。
いつも勇気づけてくれたし、
夢を見ていいんだよ、ということを教えてくれた。
そういう母がいたから、私はここまで来たし、
ビッグドリーマーになったんじゃないかなと思っています。

夢と言えば、私は中学生の時に、
海外に行きたいという夢がありました。
私はインドネシアで育ち、
インドネシア人としての考え方をしてきたわけですが、
「海外の人も同じように思っているのか?」、
そのことがすごく知りかったからです。
そして「海外から見たら、インドネシアはどんな国?」
ということも知りたかった。だから
「海外にとりあえず行きたい」という思いがありました。
中学生の時にその夢を抱いて、
高校1年生の時に、実際に日本に留学をしました。
AFS、交換留学ですね。

その時学んだことは、
ものごとというのは「これが正しい」とか、
「これが正しくない」ということではない、ということ。
「違う考え方もあれば、ただ違っているということもある」
ということです。
「It's not right, it's not wrong,
 it is just different.」です。

交換留学では、別府で、
2ヶ月間のホームステイをしました。
その時、山にある大学を紹介してもらいました。
どんな大学かな? と思いながら見学に行ってみて、
「ここに行きたいなぁ」と思いました。
その時、APUに行きたいという新しい夢ができたんですね。
ですから一旦インドネシアに帰って、高校を卒業し、
あらためて日本に留学をしました。

APUには、日本の方だけじゃなくて、
いろんな国の人がいるので、
世界を知ることができました。
それまでは、名前でしか知らなかったアフリカの国も、
APUに行ったら、友達がいる。
そうすると、「アフリカの、あの国」ではなく
「友達のいる国」です。
自然災害があれば、「友達がいるけど、大丈夫かな?
家族は大丈夫かな?」と思うようになるということです。
世界が近くなるんだと、すごく感じました。
世界のネットワークができた、そんな感覚です。

(つづきます)

2015-08-27-THU

メガさんの講演を動画で見る

メガさんのおはなし
子供たちのためにできること、
世界のためにできること

第1回
正解なんてない、ただ違っているだけ。
2015-08-27
第2回
なぜ日本には
ストリートチルドレンがいないんだろう。

2015-08-28
第3回
奨学金以上に、
子どもたちが夢を持てるように。

2015-08-31
第4回
星みたいに、高い所の夢に向かって。
2015-09-01