好きなものを集めたらPARCOができた。 好きなものを集めたらPARCOができた。
2019年11月22日、約3年の工事期間を経て
渋谷PARCOがリニューアルオープンします。
その4Fと8Fにほぼ日が入ることになりました。
実はPARCOと糸井重里って
古くから、とても深いつながりがあるんです。
もしかするとPARCOがなかったら
ほぼ日は生まれなかったかも?



リニューアルオープン前の渋谷PARCOに、
糸井重里がお邪魔してきました。
ご一緒してくださったのは
スチャダラパーのBoseさんと、夢眠ねむさんです。
前半は、渋谷PARCOの見学レポートを。
後半はPARCOのことを
たっぷり語り合う座談会です。



「PARCOとほぼ日って似てるなあ」なんて、
そんな気になるかもしれない、
全7回をお楽しみください。
第2回 渋谷PARCOの館内を歩く。
写真
2019年9月初旬、工事中の渋谷PARCOを訪れた、
Boseさん、夢眠ねむさん、糸井重里の3人は、
建物に入る前に安全のため長袖をはおり、
ヘルメットを装着しました。



エレベーターに乗って、
まず目指すのは8階です。
「ほぼ日曜日」があるフロアに到着しました。



館内を案内してくださるのは
渋谷PARCOのプロジェクト責任者、泉水隆さんと、
準備室の手塚千尋さんのおふたりです。
写真
泉水
足元お気をつけください。
手塚
ちょっと暗いので通路がわかりにくいんです。
ねむ
あれ? どっち? そっちですか?
糸井
大丈夫? 迷子にならないでね(笑)。
ねむ
大丈夫です、ついていきます。
Bose
建物の中はいま、こんな感じなんですね。
手塚
そうですね、
急ピッチで工事を進めています。
泉水
ここが、ほぼ日さんの場所、
「ほぼ日曜日」です。
糸井
おおー。
ねむ
わわあーー。
写真
Bose
けっこう広いんだ。
ねむ
床がかわいい。
写真
ほぼ日
アメリカの小学校の体育館で
使われていた床なのだそうです。
ねむ
へえーー。
新しい場所にそういう古い材料を使うって、
いいですね。
写真
ほぼ日
それではまず、
PARCOの泉水さんから
この新しい建物ぜんたいのことを
ご説明いただいてもよろしいでしょうか?
泉水
わかりました。
では、ちょっと真ん中にお集まりいただいて‥‥。
資料を用意しました(渡す)。
3人
ありがとうございます(受け取る)。
写真
泉水
新しい渋谷PARCOは、
地下1階から10階の屋上公園まで、
全11フロアで構成されています。
糸井
11。
泉水
地下1階は「CHAOS KITCHEN」と名付けた
飲食フロアです。
新宿のゴールデン街のように
小区画のお店が入り混じって、
飲食店だけではなく
ギャラリーやレコードショップなどもあり、
文字通りカオスな空間になります。
写真
糸井
おもしろそう。
それぞれのお店の人たちもきっと、
おもしろがって集まってきたんだよね。
泉水
1階から5階がファッションフロアです。
「コム・デ・ギャルソン」の新業態や、
「グッチ」のコンセプトショップなどが入ります。
ねむ
すごーい。たのしみ。
泉水
6階は「CYBERSPACE SHIBUYA」といって、
任天堂さんの日本初ショップや、
ポケモンのコンセプトショップが入ります。
ねむ
行きたい!
Bose
これは、行くなあ。
写真
泉水
7階から9階の3層吹き抜けで
「PARCO劇場」があって、
入口は8階になります。
同じ8階には映画館、
そして「ほぼ日曜日」があります。
渋谷PARCOの大きなテーマである
「カルチャー」の
心臓部になる場所だと考えています。
糸井
「心臓」だなんて、まいっちゃうよ(笑)。
写真
泉水
「カルチャー」に関して言いますと、
今回こうして
新しい渋谷PARCOが出来上がってくるにつれて、
「セゾン文化」が色濃く表れてきていると
自分たちでも感じているところなんです。
糸井
ああ、PARCOじゃなくてセゾン。
創業者の堤清二さんの精神ですね。
※堤清二‥‥
西武百貨店を中心に、PARCO、無印良品、
ファミリーマート、ロフト、西友などの
企業やブランドを抱えた
「セゾングループ」を作り上げた経営者。
泉水
そうなんですよ。
PARCO劇場は、
もともと堤さんが作った西武劇場です。
映画館もシネクイントが入りますが、
堤さんが「映画館を渋谷に作ろう」と言ったのが
源流にあると思っています。
Bose
なるほど、ほんとうにセゾン文化ですね。
泉水
劇場、映画館。
これってぜんぶ、堤さんが始めたことです。
まだ言えないですが、
あといくつかのセゾンカルチャーの
取り組みもありまして。
堤さんの魂が渋谷PARCOを
こうさせたのかなと。
糸井
いやあ、ほんとだね。
そういう場所で、
ぼくらは「ほぼ日曜日」みたいなことを
こうしてやらしてもらうということか。
写真
ねむ
「ほぼ日曜日」、いい名前ですね。
どんなことが起きるんですか?
ほぼ日
1回目の展覧会は、
「アッコちゃんとイトイ。」というタイトルで、
糸井と矢野顕子さんが
ふたりで作った楽曲をテーマに、
10人のアーティストの作品を展示します。
Bose
矢野さんもいらっしゃる。
糸井
矢野さんは初日にコンサートを。
Bose
ここで?
ほぼ日
はい、100席ほどしかつくれないのですが。
Bose
贅沢ですねぇ。
泉水
渋谷PARCOのグランドオープンの日、
11月22日です。
ねむ
「いい夫婦の日」だ。
糸井
「いい夫婦の日」からはじまるこの場所で、
おもしろいことをやっていきますので、
期待しててください。
心臓部ですから。
泉水
はい(笑)。
自由にやっていただければ。
手塚
それでは、そろそろ4階に移動しましょう。
だいぶ暑いですし。
写真
糸井
もう、みんな汗だく(笑)。
ほぼ日
工事を進めているみなさんには頭が下がります。
では、4階へ。
写真
▲4階へは階段で向かいました。
手塚
足元、気をつけてくださいね。
糸井
4階はファッションフロア?
手塚
そうですね、いくつかのブランドと、
あとは「PARCO MUSEUM TOKYO」も
この階にあります。
糸井
そっか、パルコミュージアムと同じ階なんだ。
泉水
ここが、
「ほぼ日カルチャん」のスペースです。
写真
Bose
へえーーー。
ねむ
ほとんど出来上がってますね。
‥‥あ、看板。
写真
Bose
ほぼにちかるちゃん。
ねむ
かるちゃん。かわいい。
ここはどんな場所なんですか?
ほぼ日
ひとことで言うと、「文化の案内所」です。
Bose
案内所。文化の。
糸井
知らない町に行くと、
駅に観光案内所ってあるでしょ。
Bose
はい、はい。
糸井
あれです。
Bose
あれだ。
あれの文化版。
写真
ほぼ日
いま東京で行われている
たくさんの催しもののなかから
ぼくらが選んだオススメを、
ご来場者に伝える場所です。
糸井
すべての催しを網羅するのは無理だからね。
かなり偏った選び方をします。
ねむ
偏ってるのがいいなぁ。
糸井
図録とかも売ってるんだよね。
ほぼ日
はい。オススメの展覧会のグッズなども。
糸井
なんなら展覧会に行かなくてもいい(笑)。
ねむ
ええー(笑)。
Bose
ありますよね、図録だけ欲しいパターン。
ねむ
ああ、あるある。
糸井
とはいえやっぱり、行ってもらいたい。
本気で行ってみたいと思ってもらうためには、
ここで接客するスタッフが
すごく大事になると思いますよ。
写真
Bose
直接話してすすめるんですか。
ほぼ日
はい。人対人のご案内が基本です。
Bose
なるほどー、文化の案内所だわ。
ねむ
こういうおもしろい場所が
ファッションフロアに入るのがいいですよね。
ミュージアムもあるし。
いろいろ組み合わさってる。
糸井
PARCOっていうのは大家さんなんだけど、
単にビルの一区画を貸すだけじゃないんです。
「これとこれを組み合わせてこうしましょう」
というような計画を立ててくれる。
昔は、広告が得意だったから
それで人を集めてくれたけど、
今は広告に頼れない時代だから、
そういう努力をしている‥‥ということですよね?
写真
泉水
はい、ありがとうございます。
広告の話は、このあとうちの宣伝担当の者が。
糸井
続けてお世話になります。
移動して後半戦ですね。
ほぼ日
泉水さん、手塚さん、
ご案内をありがとうございました。
泉水
こちらこそ。
4階の「カルチャん」では、
思いっきりカルチャーを発信していただければ。
手塚
暑い中、お疲れさまでした。
すみませんが、泉水はここで。
糸井
泉水さん、ありがとうございました。
写真
▲ビルを出て、泉水さんと記念撮影。ありがとうございました!
(現場見学はここまで。
 ほぼ日本社での座談会へとつづきます)
2019-11-12-TUE
渋谷PARCOにできる2つのスペース、
「ほぼ日曜日」と「ほぼ日カルチャん」について、
くわしくはこちらをご覧ください。