怪・その5

「気づくと怖い」

私は結婚前、
寮のある会社で働いており、
普段は寮生活をしていました。
たまの休みは実家に帰って
のんびり過ごすという日々でした。

そんなある休みの前日、
仕事が終わり実家へ帰宅。
疲れていたので22時頃、
学生時代のまま残っている
自室のベッドに横になりました。

夢を見るんです。

自室のベッドで寝ており、

金縛りにあい

動けなくなった瞬間に目が覚めました。

当時よく金縛りにあっていたのですが、
夢では初めてだなぁと思った瞬間に
金縛りになりました。


夢の次は現実か、と目は動いたので
横を見ると
学習机に誰かが座っていました。

下を向いているショートの女の子は、
勉強をしているようでした。

いつもの金縛りは髪の長い女性が
私の周辺をうろうろするのに、
今日はいつもと違う。

しかも怖くない。
なんでだろう?
とその後ろ姿を見ていると

「あ、妹だ」

怖くない理由は、
私の妹だったからです。

でも私の妹は東京の会社に就職し、
実家には両親、休みの日にいる私の
3人しかいないんです。

気づいた瞬間、急に怖くなりました。

それに気づいたのか、
下を向いていた妹が首をあげ

振り向き

私を見て

「お姉ちゃん」

呼ばれた瞬間に意識を失いました。


慣れない東京での暮らし、
寂しいのかな? そう思いました。

(ay)

こわいね!
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2019-08-06-TUE