緑のなかに出かけようよ。
先輩、後輩、そしてなかよし。

たのしい仲間といっしょに一泊だけ、
緑あるところに出かけてみましょう。
おなじものを食べ、火をたいて、
終わりのない夜をむかえます。

ふだんとちがうおしゃべりが花開き、
いつの日か、
「そういや、あんなこともしたよね」と思い出す
時間になるにちがいありません。
3人が訪問したところ:WOODLAND BOTHY
第20回 辛党じゃなければ甘党。
写真
糸井
またコーヒーキャンディ食べる? 
みうらは甘いものは好きじゃないんだよね。
みうら
いや、そんなことないですよ。
ぼくは3年くらい前にようやく、
酒が嫌いだったことが判明したんです。
糸井
そうそう、そうだ。
みうら
昨日もビール飲んでましたけど、
1杯目がものすごくまずいんですよ。
まずくてしょうがないんですが、
3杯くらい飲むと麻痺してきて
味がわかんなくなるので、飲めるようになります。
味がわかんなくなったら飲めるんだ。
みうら
わかんなくならせるために
飲んでるんです。
しかし、お酒の味は土台好きじゃない。
ぼくが好きなのはカルピスです。
糸井
カルピスはおいしいよね。
みうら
カルピスが大好きで、どんなお酒を飲んでも
カルピスに勝てねぇな、勝てねぇな、と
いつもどこかで思っていました。
「カルピス・ハイというのがあるよ」と
教えてくれる人がいたので、
ああ、それ飲めばいいのか、と思って飲んだら、
ハイの部分がまずいんですよ。
糸井
あぁ(笑)。
みうら
ハイがよけいなんです(笑)。
「それなら、飲みに行かなきゃいい」
と誰しもが思うでしょう。
それも寂しいんです。
写真
いつも、ものすごく飲んでる印象があったよ。
みうら
飲めることは飲めるんです。
つまり、いつも
酒の味を忘れるまで飲んでるから、
ベロベロになってる、ということです。
あぁ、なるほど。
みうら
となると今度は
「甘党じゃないか」という判定が出ます。
そういえば、仕事の帰りに、
たい焼きを家族の人数分買って帰り、
結局誰も食べず、
ひとりで全部食べたこともありました。
そのとき「あれ? 俺、甘党かな」と
思ったりしたんですけど、
糸井さんのように、
あんこにこだわりがあるわけじゃない。
ぼくはつまらないことに、
甘いものに対しても
「ふつうくらい」だったんですよ。
糸井
要するに、ふつう。
みうら
ふつうなんですよ。
糸井
「ぼくは甘いものはね、ふつうなんだよ」
みうら
おもしろくないんですよ。
自分がとても退屈なんです。
退屈ですか。
写真
みうら
甘党か辛党か、
どっちかに振らなきゃいけない
感じなんでしょうけど。
糸井
そんなことはないよね。
みうら
「下戸の人は甘党だからな」って、
よく言われるけど、
そんなことはないですよね? 
糸井
「SじゃなければMだ」って、
それはないよ、ないない。
みうら
そうでしょ? 
両方好きな人は両方好きだよ。
写真
みうら
南さんも、酒は、
そんなには飲まないですよね。
メッチャクチャ飲みたいと思ったら、
飲む。
糸井
ひとりで晩酌とかしないの?
するよ。
糸井
それは気分いいの? 
うん。やっぱり、
1杯くらい欲しいじゃん? 
みうら
あぁ、あぁ。
糸井
その感じ、憧れるね。
「1杯くらい欲しいじゃん」
って、いいなぁ(笑)。
写真
みうら
わかります、
それ、俺の憧れてたやつです。
じゃあ、みうらさんは、
ものすごくいろいろ努力をしてる人だね。
みうら
そうなんです。
俺、いろんなことを改善してきたんですよ。
好きでやってるというふうに見せてきたんだね。
それがみうらさんの
『「ない仕事」の作り方』だったんだ。
糸井
そうだよなぁ、あれは感動したなぁ。
みうら
ありがとうございます。
読んでいただいたんですね。
あれ読んで、
「あぁそうなんだ」と思ったことがあるの。
いままで自分が第一印象で、
「これはなんにもおもしろくないな」
と思うことは、
おもしろくないものだと自分で決めてた、
ということなんですよ。
みうら
はい、はいはい。
自分がパッと見ておもしろくないと思っても、
入っていけばおもしろくなるものがあるんです。
この考え方はすごいと思ったなぁ。
みうらさんは最初、ゴムの蛇とか、
ぜんぜんおもしろくなかったんでしょ? 
みうら
ものすごく集めてるけど、欲しくないし、
いまだに要らないんです(笑)。
ぜんぜん要らないんですけど、
その感じがおもしろいんです。
ある数を超えると、
がぜんその世界がおもしろくなる。
だいたいのものがそうなんだ。
みうら
100超えたら、だいたい大丈夫。
大丈夫になっていきます。
写真
(風景がどんどん都会に。明日につづきます。)
2019-12-28-SAT