今週は、ほぼ日で、
4人の翻訳家の方々からお話を伺っている、
『翻訳人』からの本を紹介していきましょう。

翻訳ものを読む楽しみは、
その本や作家そのものを楽しむやりかたもありますが、
お気に入りの翻訳家を見つけて、
その方の訳した本を読んでいくという
楽しみ方もありますよね。

と、前置きはこのくらいにして、
まずは、大ヒットした映画、
『トレインスポッティング』の原作の続編から。


【本】 2004/06/16

トレインスポッティング
ポルノ 

著者 アーヴィン・ウェルシュ
翻訳 池田 真紀子
定価 ¥1,680 (税込)
出版社 アーティストハウス
ISBN 4048981250
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 【翻訳人】
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この本は、前作『トレインスポッティング』を
読んでいないと、例えば登場人物の
シック・ボーイとレントンのやりとりが、
ちょっと意味不明になってしまいますし、
できれば『トレインスポッティング』から
読んでもらったほうがいいと思います。

この作家の作品は、作った感じが
あまりしないことが特徴だと思います。
書きたいことをそのまま
ストレートに書いちゃっているし、
自分の思いついたギャグをオチに持っていくために
話を作っているみたいなところがある。

だから、作家として本を書くというよりは、
自分がおもしろいと思うものを
そのまま本にしちゃいましたみたいなところが、
たのしいんです。

一方で、隅々まで
緻密な計算をしている一面もあります。
そのギャップがすごくおもしろい。
しゃべりたいことをしゃべっているだけに見えて
計算もしている不思議なところが、
この作家の魅力だと思います。
(池田真紀子)


『トレインスポッティング』と聞いただけで、
あのテーマソング、underworldのborn slippyが
ループ歌状態で、頭に流れて来たりして。
『トレインスポッティング』を
まだ見てない、読んでない方は、
(小説)(DVD)(サントラ)もどうぞ〜。

次は、大ベストセラー
『アホでマヌケなアメリカ白人』の続編をどうぞ。

『ボウリング・フォー・コロンバイン』
アカデミー賞を、
そして、『華氏911』で今年のカンヌ映画祭の、
パルムドールを受賞した、
マイケル・ムーア監督の著作です。


【本】 2004/06/16

おい、ブッシュ、世界を返せ! 

著者 マイケル・ムーア
翻訳 黒原 敏行
定価 ¥1,680 (税込)
出版社 アーティストハウス
ISBN 404898151X
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 【翻訳人】
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これの前に出た
『アホでマヌケなアメリカ白人』は、
アメリカでも日本でも
ベストセラーになりましたよね。
この本も、アメリカはもちろん、
イギリスでもほんとうによく売れているようです。

やっぱり、マイケル・ムーアは、
一見お笑い系という印象があるじゃないですか。
ところが、ちゃんと読んで、とりわけ
注釈なんかをくわしく見て翻訳していると、
「この人は、ジャーナリスト的な
 仕事の部分はきちんとしているなぁ。
 気をつけているな」と思うんです。

ここまでつけるか、という注釈で、
基本的には非常にまじめな本ですね。
「ブッシュ政権とネオ・コンが結託して、
 好き放題にやって」という主張があって、
ブッシュを引きずりおろすための提案を
いろいろしているんですけど、
単にチャカしたり、
ふざけたりしているわけではないということは、
訳していて、改めて思いましたけど。
(黒原敏行)


最後は、スティーブン・キング。
こちらの本は、
『本読む馬鹿が、私は好きよ。』というコンテンツでも、
読者の方からさまざまな感想をいただいていますよ。


【本】 2004/06/16

小説作法 

著者 スティーヴン・キング
翻訳 池 央耿
定価 ¥1,680 (税込)
出版社 アーティストハウス
ISBN 4901142674
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 【翻訳人】
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【Amazon.co.jp】
『小説作法』は、
翻訳している私にとっても、
非常におもしろいものでした。
あれだけの大作を書き続けるキングが、
驚くほど素直に
自分の手のうちを語っていましたから。
(池央耿)
三十年以上も翻訳の仕事を続け、
百冊以上の本を翻訳されている
池央耿さん。
聞き手の「ほぼ日」スタッフは、
『スティーヴン・キング 小説作法』
に、夢中になってしまいました!
「ほぼ日」の中で、
保坂和志さんや天童荒太さんへの
インタビューが好きという人には、
かなりオススメしたい本なんです。
(木村俊介)


余談ですが、翻訳者の方って、
エッセイもとても面白かったりしますよね。
最近『ナイン・インタビューズ』が話題の、
柴田元幸さんもそうですし、
ジョン・アーヴィングの
『サーカスの息子』などを翻訳された、
岸本 佐知子さんも、
現在筑摩書房のPR誌の「ちくま」で、
えもいわれぬ不思議な読後感のあるエッセイを
書いていらっしゃいます。

「翻訳人。」で一番最初に登場していただいた
田口俊樹さんの本、
「獄中記ー地獄編」(J・アーチャー著)

併せてぜひどうぞ!

週末に読む本は決まりましたか??
ワタシは、また本棚をほじくりかえして、
『小説作法』を読もうかなあと思っていますよ〜。

2004-06-16