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獄中記ー地獄編
| 著者 |
: |
ジェフリー・アーチャー |
| 翻訳 |
|
田口俊樹 |
| 定価 |
: |
1,800円 |
| ページ数 |
: |
342ページ |
| 出版社 |
: |
アーティストハウス
パブリッシャーズ |
| ISBN |
: |
4048981463 |
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本書は、司法の執行妨害と偽証罪で有罪が確定し、
四年の刑を宣告されたベストセラー作家が
最初に終刊されたベルマーシュ刑務所での
二十二日間を克明に記した、
文字通りPrison Diary(獄中記)の全訳である。
トーンは安部譲二氏の『塀の中の懲りない面々』に近く、
アーチャーと他の受刑者との一期一会のような
“出会い”が一番の読みどころになっている。
次々と興味深い人物が登場し、
彼らの前歴や人となりを聴いているだけで飽きない。
それでもほぼ毎日代わらない生活パターンのおやじの
二十二日を描いて、
これだけの読み物に仕上げるというのは、
凡百の作家のよくするところではあるまい。
さすがに希代のストーリーテラー、
アーチャーならではといったところだ。
アーチャーの本を長く訳しておられる永井淳氏は、
アーチャーの短編集『十四の嘘の真実』のあとがきを
“それにしても相変わらず話題には事欠かない人である”
という一文で締めくくっておられるが、
僭越ながら、それにつけ加えさせてもらえば、
“転んでもただでは起きない人”
ということになるだろうか。
いずれにしろ、これからもこの人からは
眼が離せない。
(訳者あとがきより抜粋) |
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