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環境危機をあおってはいけない
地球環境のホントの実態
| 著者 |
: |
ビョルン・ロンボルグ著/山形浩生訳 |
| 定価 |
: |
4,500円 |
| ページ数 |
: |
671ページ |
| 出版社 |
: |
文藝春秋 |
| ISBN |
: |
4-16365080-6 |
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この本は環境に関するさまざまなデータを、
どう判断すべきかについての丁寧な考察が載っていて、
とってもおもしろかったんです。
同じ統計データを使っていても、
いかに問題のすりかえが発生するか?
そしてそもそも、統計データ自体はただしいのか?
根本的なところから、統計資料を見つめ、
現実に起きていることを理解しようとする。
世界中で批判も浴びている本なのだろうけれども、
すごい問題意識を持つ力作だなぁ、と
興奮しながら読んでいたんです。
「もし世界の本当の状態を理解したいなら、
大事なことに専念して、
しかも思いこみではなく現実を見る必要がある。
この二つの要件を見てやろう。まずは大事なことから。
世界の状態を評価しようと思ったら、
それは比較によるしかない。
伝説によれば、だれかが『人生はつらいよ』と言ったら、
ヴォルテールは『何にくらべて?』と返したとか。
基本的に、何を比較対象にするかが問題になる。
ぼくはそれが、
『以前はどうだったか』であるべきだと論じる。
こうした比較は、ぼくたちの進歩を示してくれる
----ぼくたちは以前よりもよくなったか悪くなったか?
これはつまり、
トレンドを見てやるべきだ、ということだ」
(『環境危機をあおってはいけない』より)
(メリー木村) |
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