発売直前カウントダウン企画 「古賀史健がまとめた糸井重里のこと。」こぼれ話と本の紹介 「古賀史健がまとめた糸井重里のこと。」こぼれ話と本の紹介

本の発売を発表したところ、
うれしい反響をたくさんいただきました。
どうもありがとうございます。
発売日の6月6日まで、
本の内容がじわじわわかる
予告コンテンツをご用意しました。
古賀さんが取材したものの、
本のなかには入りきらなかった
「糸井重里のこぼれ話」を
内容の紹介と合わせて掲載していきます。
発売までのカウントダウン企画として
どうぞ、おたのしみください。

本に載らなかったイトイの話 その4 藤田元司監督の話
6月6日発売「古賀史健がまとめた糸井重里のこと。」

著者:糸井重里・古賀史健
装画:キューライス
発行:ほぼ日
価格:799円(税込・配送料別)
ページ数:192ページ
ISBN:978-4-86501-312-2

本に載らなかったイトイの話 その4 藤田元司監督の話
ジャイアンツの監督だった藤田元司さんは、
やっぱりぼくのなかでは
吉本隆明さんと重なる部分があるんです。
球界の紳士と呼ばれた方ですけど、
とにかく「普通の人」の気持ちを
思いやるんですよね。
たとえば就任直後の宮崎キャンプでも、
夜遊びに行って門限破りで帰ってくる選手たちを、
怒るでもなく、閉め出すでもなく、
宿舎の入口で新聞を読みながら待っているんです。
それで恐る恐る入ってくる選手たちに
「あ、おかえり」と声をかける。
毎晩それをくり返す。
選手たちが、少しずつ藤田監督の
おおきさに呑まれていく。
そういう逸話ひとつでもね、
どの選手に対してもほんとうに平らで、
かっこいいんですよ。
もちろんあこがれの人ではあるんだけど、
「藤田監督みたいな人になりたい」というより、
「藤田監督を『いい』と思うおれでありたい」
なんですよね。いまでもそれは思っています。

藤田監督のお話を入れるかどうかは、
最後の最後まで悩みました。
最終的にカットすることにしたのは、
同じく「あこがれの人」だった
吉本隆明さんのお話がたくさん出てくるから。
吉本さんの本をはじめて読んだ高校時代の話から、
とっても印象深い出合いのお話
そしていまもほぼ日のなかに
生き続ける吉本さんのことば
思いっきり趣味的なたとえをするなら、
ロバート・ジョンソンを語る
エリック・クラプトンの話に耳を傾けるようにして、
糸井さんの語る吉本さんや
藤田さんのお話にうっとりしていました。

2018-06-03-SUN

ほぼ日ストア、TOBICHI、生活のたのしみ展で
この本を購入してくださった方に、
キューライスさんのイラストをプリントした
特製のポストカードを1枚プレゼントします!
8種類の絵柄の中からランダムで1枚ついてきます。
購入特典はポストカードがなくなりしだい終了します。

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