「すばらしいオマケ」(5月9日)

・「できることは少し」と決めて山元町に行けたのは、
 よかったような気がします。
 震災で亡くなった人たちのお墓に行ってお参りする。
 とにかく、それだけさせてもらうつもりでした。
 ですから、それ以外のことは、
 ぜんぶ「すばらしいオマケ」だったと思っています。
 
 それはそうと、「すばらしいオマケ」もよかった。
 山元町の役場で忙しく立ち働いている人びとと、
 お会いできてつながりができたのもよかった。
 新しい復興のかたちを考えている人たちに会えて、 
 なにか手伝いができそうだというのもよかった。
 仕事に関わるコンテンツのチームが、
 仙台から陸前高田と気仙沼の、
 ナイスな経営者の方々に取材できたのもよかった。
 仙台の『ロフト』に、帰りに寄れたのもよかったです。
 
・仙台の『ロフト』、4月のはじめに行ったときには、
 実はまだ、「元気な写真をみんなに見せましょう」
 と撮った写真の笑顔が、笑ってなかったです‥‥。
 でも、今回は、とにかく明るく働いていました。
 震災があったので、必要とするものも増えたんですね。
 全国のロフトから、応援の手を借りて動いてるそうです。

 で、「なるほどぉ!」と思った店長さんの話。 
 「全国の地域や店舗によって、
  震災への感じ方やとらえ方に<温度差>があるって。
  そういう言われ方もするんですけどね。
  わかったんです、<温度差>があっていいんです!
  本部も、遠くの店も、みんなが、
  仙台店のような熱を持ってやってたら、
  みんなが、まいっちゃいますよ。
  落ち着いて応援してくれるのが、ちょうどいいんです」
 そうなんだよなぁ、ケガした場所って熱を持つけど、
 からだ中が熱持ってズキズキしてたら倒れちゃうものね。 
 
・震災の影響を大きく受けた人たちにお会いして、
 みんなが言うのは、同じことでした。
 「元気で、忘れないでいてください」です。
 「働いて、経済を回してください」と伝言でした。

今日も「ほぼ日」に来てくれて、ありがとうございます。
なにで、どこで働けるか。それを探すのが、まず大事です。

「今日のダーリン」より