社会現象としての
宗教

  • 時間

    119
  • 音質

    川崎市立麻生図書館と
    麻生選挙管理委員会の
    合同講座として行われた。
    音源はクリアだが
    テープチェンジのため欠けがある。

  • 講演日時:1993年3月13日
    主催:川崎市立麻生図書館/麻生選挙管理委員会
    場所:川崎市立麻生図書館
    収載書誌:未発表




精神的な存在としての人間は、無限に愚かであると同時に
無限に賢くもなれるというたいへん矛盾の多い存在です。
ひとりの賢い人間がぜんぶ賢いかというと
決してそうではなくて、
ある事柄について賢いということだけであって、
違う事柄については愚かであるかもしれないわけです。
また、ある事柄について愚かである人というのは、
違う事柄においては賢くて、
また能力があるかもしれないというふうに、
人間の存在はできていると思います。
そこのところで、宗教が社会現象として
人々の心に入ってくる根拠があるわけです。
新興宗教の教祖の人たちは、それぞれの自信を持っていて、
自信のもとになる体験も持っている。
賢いところもあり、それが感じられると、
非常にいい宗教だというふうに
なっていくのではないかと思います。