ーー

無理なく乗り換えられる駅は
両駅を繋げているんですが、
乗り換えに関しても
たくさんのご意見をいただくんですよ。
「ここは乗り換えられます！」とか
「この両駅は乗り換えられません」とか。

なるほどね。

ーー

それで、実際に
調べに行ったりしたこともあるんです。

実際にそこに行って？！
行くんですか？！

ーー

名古屋の鵜沼、新鵜沼、
各務ヶ原と名電各務原、那加と新那加は
乗り換え問題がいちばんメールが来るところで
じっさいに行ったんですよ。

鵜沼と新鵜沼はじっさい、
構内で繋がってるからね。

ーー

そう！　そうなんですよ！

横見さん、さすがですね。

なるほどね‥‥ん？

どうしました？

この名鉄岐阜と岐阜は乗り換え可能駅に
なっているけど、じっさいはちょっと遠くないか？

ここはね、昔は路面電車が走ってたんだよね。

ーー

へぇー！

まぁ、たしかに。
利用する人も多いもんな。
‥‥あ、でもこっちはおかしい。
桑名と西桑名は
くっつけるべきじゃないかなぁ。

え？　え？　どこですか？

ーー

ここですね。

ここは名鉄、名鉄岐阜よりもぜんぜん近いし。
カミムラさん、行ったでしょ？

えぇ？　行きましたっけ？

おばちゃんパーマの回だよ。

(c)菊池直恵・横見浩彦／「鉄子の旅」小学館IKKI

あ、あぁ！　
えっと『鉄子の旅』４巻で行きました。

これはくっつけるべきだね。
どうみてもくっつけるべき。

あとは‥‥
この岐阜羽島と新羽島ってなんで離れてるの？

ーー

これは‥‥。
検討したような気がします。

新幹線の岐阜羽島からの在来線は
新羽島しかないから、
これはつながってないとおかしいよ。
うん、これは納得いかない。

ーー

納得いかない（笑）。

あとは‥‥なんかないかなぁ‥‥。
これ、こうやって見てるとおもしろいね。

ーー

ありがとうございます！
購入された方からも「眺めて楽しい」
という感想をいただいてるんですよ。

その気持ちはわかるなぁ。

どれ、東京は‥‥、
あ、このギュウギュウ具合はすごいね。
でも、この量をこの大きさで入れるとなると
こうなっちゃうよなぁ。

これを見やすくする方法ですか‥‥。

主要駅を塗り分けるとかかなぁ。

ーー

そうなんです！
新宿とか東京とか、基点となる駅を
ほかの駅の色と変えようかなと思ってたんですよ。

あと、山手線がどれなのかがわかると
いいんじゃないですかね。
やっぱり東京の路線図って
山手線を基準に考えちゃいますから。
山手線の輪郭がわかるだけでも
見やすくなると思いますよ。

ーー

なるほど。
たしかに山手線がわかると、
東京の路線図がわかる気がします。

にしても、
これを見やすくするのは至難の業だね。
デザインでどうにかする以外、
方法はないと思うよ。
それでいて、この大きさでしょ？

ーー

だから横浜のほうをなんとかすると、
大宮のほうで支障が出たりしちゃうんですよ。
で、毎回検討事項に出るのが、
鎌倉地方なんです。

あ、そうか。
これ、鎌倉地方まるまるカットしてるのか。
どうりで不自然だと思った。
横須賀線がないんだ。

これはね、鎌倉というよりも
横須賀線を久里浜まで入れたほうがいいね。

ーー

久里浜ですか。

都心のエリアにおいて
「大都市近郊区間」というものがあるの。
これは、その区間内であれば、
改札を出ないで、乗車経路を重複せず、
同じ駅を２度通ったりしなければ
乗った駅と降りた駅の最低運賃でOKという
極めて特例なルールなのね。

ーー

あ、それ、『新鉄子の旅』で出てきましたね。

このルールを使って
東京から有楽町までを一都二県をまたいで
「大回り」するという回があります。


(c)ほあしかのこ／「新・鉄子の旅」小学館IKKI

そう。その区間が久里浜までなの。
だから入れたほうがいい。

無理だよなぁ。
でも、不自然なんだよなぁ。