「だれでもつくれる永田野菜」通信。

はじめてのプランター栽培は何を買えばいいの?〜『種』編

たとえ、家や近所に畑がなくても
プランターを使って、ベランダで
「永田野菜」は育てることができます。
プランター栽培について
「だれでもつくれる永田野菜」DVDを製作した
NHKエンタープライズの諏訪さんは
こう言います。

野菜は、
収穫してから数時間が経つと
味がかわってきます。
やっぱり、収穫した直後が
一番おいしいのです。
ベランダでのプランター栽培は、
いわば、食卓から一番近い畑。
とれたての野菜のおいしさを
楽しめることが魅力です。



プランター栽培が
魅力的なのはわかった!
DVDも買った!
ゴールデンウィークから
野菜づくりを始めようと思っているけど
何から買いそろえればいいの?
いざ、はじめようと
ホームセンターにいっても
とにかくいろんなものがあって
何から買っていいのか迷ってしまう。
今回はそのような悩みをもつ
2人(+1人)が、
アドバイザーとして諏訪さんに
同行をお願いして、
「はじめてのプランター栽培」の買い出しに
出かけました。



参加者は「ほぼ日ストア」で
このDVDの販売窓口を担当しているうちに
野菜づくりに興味をもった西田くんと、
もうすぐ1歳になるお子さんの光くんに
自分が育てた野菜を食べさせたいと思った
マコトさんの2人。
ともに野菜づくりははじめてです。

買い出しに向かったのは
去年まで「ほぼ日」があった
東京は魚藍坂、明るいビル近くにある
ホームセンター
「ケーヨーデイツー」三田店。



お店に入り、
カートの準備をして、買い出し開始。



「プランター栽培だから
 まずはプランター売り場だよね」
と、プランター売り場に向かおうとすると
諏訪さんから最初のアドバイスが出ました。

こういうとき、ついプランターを
先に選んでしまいがちですが
一番大事なのは
『何を育てるか?』なんです。

プランターを選ぶのは
それからでも遅くないですよ。
最初に行くのは、
種と苗の売り場にしましょう。



まずは種売り場から
スタートです。



種だけでもたくさんの種類があって
どこから手をつけていいか
ちょっと戸惑っている2人。

「何をつくってみたい?」
と助け舟を出した諏訪さんの問いに

ひとり暮らしだし、
はじめてでも
簡単につくれそうなものがいいです。

永田野菜ならではの
おいしさを感じられるもの。
そこで諏訪さんに、
2人のオーダーに合うものを
見つくろっていただきました。



一番簡単につくれるキュウリは
ぜひ、おすすめです。
ひと月くらいで収穫ができるから
すぐに結果が出る。

はじめての野菜づくりの代表選手です。
風通しをよくしておけば
多少、日当りが悪いところでも大丈夫。
“はじめて”と“プランター”という
2つの条件が重なるなら
これははずせないでしょう。





プランターならではの楽しみとしては
“つるなしいんげん”もおすすめです。
というのも、収穫後、インゲンほど
味がかわるものはないんです。
3時間もたつと、本当に
味がかわってしまいます。
ぼくは、とれたての味を楽しみたいので
インゲンを畑で収穫したときには
急いで家に持ち帰るようにしています。
プランター栽培なら、
畑はベランダですから、
食卓はすぐそこ。
ですから、おすすめなんです。





夏に絶対味わいたいのが
とれたてのエダマメと
ビールという組み合わせ。

なかでも、最近流行っているのが
黒豆や茶豆のエダマメです。
ただし、エダマメを育てるときは
ハトに要注意です。
芽が出た直後に、
やつらは食べにやってきます。
プランターに糸をはって
ハトが首をつっこまないように
するといいですよ。





ここでは
ゴールドラッシュ、ハニーバンタム、
ピーターコーンと、3種類の
トウモロコシの種が売っています。
今、種まきをするのであれば
皮がやわらかく、生で食べても甘い
ゴールドラッシュがおすすめです。
ちょっと、種袋の裏側を見てみましょうか。





種袋には、環境に合わせた
種まきと収穫の時期が書かれています。
ゴールドラッシュの種まきは、
一般地では4月の中旬から5月の中旬、
と書かれています。
こういうところに書かれている情報も、
参考にするといいですよ。





一年中つくれるコマツナもおすすめですし、
永田農法ならではのおいしさを
求めるのであれば、
ショウガを種芋から育ててみるのは
どうでしょうか?
地味な野菜かもしれませんが
永田農法で育ったショウガは
生でかじっても、ほんのり甘いですよ。
そのまま食べてもいいですし
料理のアクセントにも何かと使えるし
少しずつ掘って味わえば
7月から10月まで楽しめますよ。





種袋には種がいっぱい入っています。
プランターで栽培するには
種の量が多すぎるでしょう。
ですから、今日買った種は
2人でわければちょうどいいと思います。
それでも種が残ったら
空き缶などに、
湿気対策に
シリカゲルなどを入れて保存すれば、
1年間くらいは大丈夫でしょう。
ただ、保存期間が2年目になると
発芽しづらくなることがあるので
処分したほうがいいと思います。


では次回、『苗』編につづきます。

今日のお買い物。

キュウリの種
236円
つるなしいんげんの種
141円
エダマメの種
141円
トウモロコシの種
283円
コマツナの種
141円
ショウガの種芋
598円
今日の合計金額
1540円

種は2人でわけるので
1人あたり770円。

2006-04-20-THU

はじめてのプランター栽培は何を買えばいいの?
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