白いお店 2013夏の予告1 7/9(火)販売スタート

 伊藤まさこさん、 しょうとくがらす 松徳硝子さんといっしょに ガラスのコップをつくりました。
 

毎日使うグラスが欲しいなぁと思った時に
すぐに頭に浮かんだのは、
「ボデガ」と呼ばれる円柱型の
シンプルな形のものでした。
ボデガはフランスのバスク地方で出会ったグラス。
バスクでは、ワイングラスの代わりに
このボデガを使うことが多いよう。
どうしてだろう? と思っていたのですが、
地元のレストランやカフェで過ごすうちに
その理由が分かりました。
バスクの人々は、
チャコリという微発泡の白ワインやシードルを飲む時に、
ボトルを高い位置までかかげて、勢いよくボデガに注ぐ。
すると、泡が立ちおいしく飲めるのです。
その旅以来、ステムのついたワイングラスより
安定感のあるボデガは、
我が家で定番のグラスとなりました。
 
バスクで買ったグラスはとてもかわいく、
安価で丈夫なので重宝していたのですが、
使ううちに、使いやすさはそのままに、
もう少しだけ上質で、
口当たりのよりものがあったらいいのにな、
と思い始めました。
たとえば、きちんとテーブルセッティングした時に
置いてもすんなりと溶け込んでくれるような。
そしてできれば、私の小さな手にも馴染む大きさのものを。


 

松徳硝子さんと細かな打ち合せをして、
少しずつ改良をして
できあがったのがこのコップ。
繊細とカジュアルのちょうど中間、
作家の作った作品でもなく、量産品でもない。
松徳硝子の職人さんたちの手で作り上げられた
このコップたち、
いろんな意味でバランスがいいなぁと思っているのです。


▲松徳硝子の工場で、担当の齊藤さんと打ち合わせ。

▲ガラスの主原料は、真っ白な「珪砂(けいしゃ)」なんです。

▲すべて手吹きです。熟練の職人さんが担当しています。

▲かたちをととのえる作業は、型をつかいます。

▲口をカットして、なめらかに摺り、洗浄。こういった工程もすべて手作業。
 

さて、このコップを元に、
「口がついていたらいいかも?」とか、
「大きめもあったらいいね」
「デカンタも欲しい!」などなど、
いろんな欲望(?)と想いから5つの形が生まれました。


コップはお水やジュース、ワインなどを入れるだけでなく、
ヨーグルトを入れたり、時にはオリーブを盛ってみたりと
器としても使えます。

余分なものをそぎ落としたデザインは
ガラスの透明感も手伝って、
どんな料理にも、またはどんな器とも
とてもうまい具合に馴染むのです。

タンブラー(大きめのコップ)は
小さなものより、少しだけ厚手にしました。
これからの季節だったらスムージーや麦茶、
アイスカフェオレをたっぷり入れてごくごく飲みたい!
松徳硝子の齊藤さんは、
「モヒートを入れて飲みたいですね」
とおっしゃっていて、なるほど! と思いました。
 
そして、大・中・小とそろえた片口。
コップと同じ大きさのものを「かたくち」、
タンブラーと同じ大きさのものは「ミニデキャンタ」、
そして背の高いものを「デキャンタ」と呼んでいます。
ドレッシング、サングリア、レモン水など、
いろいろな使い方ができそうです。


コップも片口も、それぞれ、まっ白な箱に入っています。
プレゼントに贈っても、とても喜ばれそうですよね。
                      伊藤まさこ

コップ価格:1,785円(税込・配送手数料別) かたくち 価格:1,890円(税込・配送手数料別) タンブラー 価格:2,520円(税込・配送手数料別)
直径7.8センチ×高さ6センチ
重さ:75g
満水容量:220cc
直径7.8センチ×高さ6センチ
重さ:75g
満水容量:220cc
直径7.8センチ×高さ12センチ
重さ:150g
満水容量:440cc
ミニデキャンタ 価格:2,625円(税込・配送手数料別)   デキャンタ 価格:3,675円(税込・配送手数料別)
直径7.8センチ×高さ12センチ
重さ:150g
満水容量:440cc
  直径7.8センチ×高さ18センチ
重さ:215g
満水容量:660cc
原産国:日本
原材料:無鉛クリスタルガラス
※本製品は、ガラスの特性や製法上、気泡の混入や表面のムラ、
 形状に個体差が生じることがございます。予めご了承ください。
※電子レンジ、食器洗浄機、使用不可。耐熱ガラスではございません。
2013-07-03-WED

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(C) HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN
スタイリング:伊藤まさこ 撮影:有賀傑