読みなおす土曜。
2003/05/31
今週の一言

毎週土曜日はレビューの日!
・・・ということで、「ほぼ日」に登場した
あんな言葉やこんな言葉を、ご紹介します。
興味があったら、モトのページも読んでね。
今回は、分野はどうあれ、特殊な話をどうぞ!
「へぇー」と思うページを3つ紹介します。

【darlingと娘さんが映画に行くと…】
画とかですごく泣くんですね。
 『シンドラーのリスト』を
 一緒に見に行ったときに、
 映画館で、横ですーごい震えてて。
 オエツとかしちゃって(笑)。
 私は横で
 「この人、すごい泣いてる!」
 って思って(笑)。
 中学2年とかだったと思うんですけど。
 どうしよ、どうしよ?とか思いながら。

 『ジュラシックパーク』
 を見に行ったときなんて、
 足下からバクッて
 恐竜が来るシーンがあったときに、
 自分のところに恐竜が来たみたいに
 「ワァ〜ッ!」
 って叫んでよけたりとかしてて。
 さすがにちょっと恥ずかしくって。
 「ここ、家?」
 みたいに思ったりとかして」

(※大人気「お父さんと、いっしょ。」にて、
  darlingの娘さんによる衝撃発言…)


【一流の理論だけでは足りなくて】
インズ自身が作りあげた
 『一般理論』は、内容的に
 経済学にものすごいインパクトを与えた。
 しかし、そのインパクトを
 さらに強めた要素があるんです。

 ケインズには、
 『ケインズになる前』
 というものがあるのです。
 これは、すごく重要でして。

 このケインズになる前のケインズは、
 伝統的な経済学で最も有名な実力者だった。
 伝統的な経済学の
 チャンピオンだった人が、
 その経済学を批判してしまったので、
 ものすごいインパクトになったんです。

 最初から異端でいると、
 なかなかメインストリームにはならない。

 『いちばん有名だった人が
  ひっくりかえるからこそ反響が大きかった』
 ということです。

 もちろん、同時に重要なのは、まさに
 伝統的な経済学を
 最もよく理解している人が、
 その論理を
 徹底的に追及することによって、
 伝統的な経済学そのものを
 打ち壊してしまった、
 ということですけどね。
 だから、ものすごいインパクトを
 与えたということですけれど」

(※「続・会社はこれからどうなるのか?」
  における、内容のよさ以上のものが、
  時代の変化には求められるという話)


【声マネで、思考の可能性が広がる】
ろんな声を出したほうがいいね。
 そうすると、喉の可能性っていうのが
 広がってくるから。

 会社でも部長の物まねとか
 よくするでしょ?
 そういうのはね、けっこういいんですよ。
 そう、運動になるんですよ。
 あと、その人の考えてること
 つまり、思考がわかるわけ。
 昔、寺山修司の物まねする人が
 いっぱいいたけど、
 物まねすることによって
 思想模写もできるわけ。

 うん。その物まねの対象の
 考え方がわかるようになるんです」

(※「感心力がビジネスを変える!」にて、
  いい声がいいビジネスに繋がるとの話)


今週のこぼれ話

担当編集者からのこぼれ話や
裏話をお伝えいたしまーす。

【お父さんと、いっしょ。】
お父さんの話をしている、
息子や娘たちの上を飛び回って
「そう、そう」「いや、ちがうよ!」
とツッコミを入れているお父さんたち。
この、「お父さんとして」のコメントは、
谷川俊太郎さん、横尾忠則さんが、
超超過密なスケジュールのなか、
寄せてくださったものです。

横尾忠則さんは、すべて手書き。



息子である英さんの意見に、
ことごとく、しかも、とてもていねいに
コメントを書いていただいています。
横尾さんの展覧会に行くと、
日記の展示などがあるのですが、
それと同じ文字だったので(あたりまえですが)
感動してしまいました。

谷川俊太郎さんは、いちど付箋でメモをつくり、
それをパソコンで打ちこんでからプリントアウトし、
FAXで送ってくださいます。
たぶん、そのあいだに
確認や推敲をなさるのかもしれません。
そのようにして、いくども手間をかけたコメント。
さすがは、詩人。
これは、メモの画像です。うーーん、感動。



そして、darlingとは、メールのやりとりです。
座談会すべての原稿をdarlingに送って、
コメントをつけたものを、
またメールで戻してもらいます。
「アタシも、おもしろかったわ」(darling談)。
そうです。お父さんたちはみんな、
「いったい、何を言われるんだろう?」と
ハラハラしていたそうなんですよ。

「お父さんと、いっしょ。」は
昨日で3回目を終えたところですが、
まだ、まだ、つづきます。
父のコメントも、それはそれはそれは、
ノッてきますよ〜!
(担当者 スガノ)


【『MOTHER』の音楽は鬼だった。】
『MOTHER』の取材に
立ち会っていて感じるのは、
密度のあるつくりかたをしたものは
密度のある残りかたを
するのだなということです。

14年前について語る3人は、
14年後とは思えないほど
生き生きとしていました。

連載はこれからしばらく続きますが、
当時を振り返る3人の口からは、
驚くべき事実が
つぎつぎと明かされていきます。
糸井重里が「おぼえてない!」と叫んだり、
鈴木慶一が「たまげたなぁ!」と驚いたり、
田中宏和が「それが、いいんです」と
うっとりするような場面が登場しますので
どうぞお楽しみに。

あ、そういえば、
取材のとき鈴木慶一さんが
グレイトフル・デッドのGジャンを着ていて
ほかのふたりが「いいなあ〜」と
うらやましそうに言っていました。
それからしばしグレイトフル・デッド談義。
14年経ってもそんな3人でした。
(担当者 永田)


【感心力がビジネスを変える!
   〜湯河原取材編】

第5回目「声を操る技術論。」終盤から
ナイスなまとめと質問を繰り出しているのは
はなまるアナとしても有名な
今泉清保アナウンサーです。
「なぜ?はなまるアナがここに出てるの?」
と、疑問に思ったかたもいらっしゃるでしょう。
今泉さんは今年の元旦に掲載した
SKIPイズミてんちょーの留守番番長にも
対談相手として出演していただいたことがありまして、
年始に行われた「留守番番長新年会」において
田中さんと今泉さんは初めて出会い、
朝まで飲み明かしたことから
この二人のつきあいがあるようです。

今回の取材旅行のテーマ、
「声は鍛えられる?」に
アナウンサーである今泉さんは
いてもたってもいられなくなったらしく、
今回の取材旅行に同行することになりました。
アナウンサーだけあって
前勉強もしっかりとされてまして
(湯河原の温泉宿の手配まで!)
巻上さんと田中さんの高度な会話を
わかりやすくまとめながら
次のテーマにすすめていくさまは見事でした。
対談へのまとめといい、
宿の手配といい、
今回の取材の裏MVPは今泉さんでしょうね。

もしかすると今後のテーマによっては
再度、ご登場を願うことがあるかもしれません。
お楽しみに!
(担当者 AOR西本)

2003-05-31-SAT


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