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世界一早い「ゲームボーイプレーヤー」レポート

 
それは12月のある日。
darlingが、任天堂の宮本茂さんに会いに
京都に行った、ある寒い夜。
4時間にわたる対談を終えて、
(おっと、その模様は
 今週金曜から更新予定! お楽しみに)
帰り支度をしながら、宮本さんが
これまで見たことのないような機材を出し
「糸井さん、これ何だかわかりますか?」
と聞きました。
「ん?」
と手に取るdarling。
大きさは、単行本よりちょっと大きいくらい。
ほぼ正方形をした、厚さ数センチの物体です。



「試験機、なんですが」と宮本さん。

「ん〜? これは、宮本さんが見せてくれたんだから
 任天堂の機械ですよねえ‥‥。当たり前だよね。
 そうだなあ、大きさから言って、
 ゲームキューブの拡張機器だと思うんだけど?」

なるほど。ちょうどゲームキューブの
「台」になりそうな大きさでした。

「そうです! その通り。
 それね、ゲームボーイのソフトが、
 ゲームキューブで遊べるようになる
 『ゲームボーイプレーヤー』
 っていう機械なんですよ。
 ゲームキューブの下につけて、使うんです。
 来年の3月に発売されるんですよ」

「へえええええ! そんな開発中の
 ものすごく大事なもの、見せてくださったんだ。
 そういえばゲームキューブが出来たときに
 将来的な拡張性を考えている、
 って話、なさってましたもんね。
 楽しみだなあ〜」

「それ、特別にお貸し出ししますから‥‥
 (スタッフに)いいよね? 期間限定で‥‥
 糸井さんのところで、ためしてみてください。
 きっと、驚くはずですよ」

「驚く、ってことは、画質がものすごくキレイだとか、
 そういうことですか?」

「そうです。ふつう、ゲームボーイの画面を、
 ただ拡大するだけだって思いませんか?」

「うーん。それでもまあ、嬉しいですよね」

「でもそれだけじゃないんです。
 画面を見たら、きっと『おっ!』って声がでますよ。
 まあ、体験してみてください。
 感想待ってますから」

‥‥と・いうわけで、
「ゲームボーイプレーヤー」の試験機を
お借りしたdarling。
これは、体験しないわけには、 いかないでしょう!!
しかし多忙なdarling、なかなか時間がとれず、
宮本さんには申し訳ないのですが、
ほぼ日スタッフが、その性能を
体感してみることになりました。

今回のモニター代表は、ほぼ日の
「土日更新スタッフ」であるピカさん。
彼女、主婦であり、お母さんであり、
もちろんゲームも大好きな、元気な女性です。
それではさっそく、彼女のレポートを、
お読みくださいね!




んにちは、ピカともうします。
ほとんど表に出てくることはないのですが
「ほぼ日」の週末や祝日なんかの
更新を担当しています。

最初に申し上げておきますと、
わたくし、ウエブの仕事以外に
小五の長女・小一の長男ふたりの子供の
“母親業”もしておりまして、
「ゲームしすぎるんじゃないわよ!
 1日1時間までよ!」
なんて、言ったりもしている立場です。
といいながら、自分ではけっこうゲーマーでもあり、
子供に隠れてプレイしたりしていますけど‥‥。

そんなわが家に、来ました来ました、
ゲームボーイプレーヤー(の試験機)。
栄えあるほぼ日モニター代表に、
どうして私を選んでくださったの? と
担当のシェフ氏に聞きましたら
「そりゃ、ほぼ日スタッフで、
 ゲームボーイをいちばんやりこんでるのは
 ピカさんでしょ」とのこと。
そうなの? そうかしら。光栄ですわ。
我が家のゲーム環境は、
ゲームボーイカラー2台、
ゲームボーイアドバンス2台、
NINTENDO64、ゲームキューブ、
さらに他社製品もあるという、
‥‥やっぱり立派なゲーム一家ですね、これは。
子供が好きなソフトは
ポケモン、マリオ、ワンピース、遊戯王などなど、
私が好きなのはピクミン、
親子そろって好きなのはどうぶつの森+。
(ちなみに私が任天堂さんに期待してるソフトは
 FFの新作、クリスタル・クロニクル。です!)

じつは、ゲームキューブを買ったのは最近のことでした。
というのも、これ、どこのお家でも同じかと思うんですが
64だってあるし、
ゲームボーイだけで、手いっぱい!! だったんですよ。
いくら私が好きだからって、
新しいゲームをどんどん買い与えるのはどうかなー、と
(ここは親モードで)思ってましたし。
そういうわけで、
「ほぼ日でいちばんゲームボーイをやりこんでいる」
というのは、たぶん正解なのでした、はい。

さて。ゲームボーイプレーヤー。
ゲームしたさ、新しもの見たさに、
我先にと群がる子供を制して、
母の権限にて、わたくしが早速接続を開始。
まずはキューブの本体をひっくり返して、
裏についている蓋をはずします。
ゲームボーイプレーヤーの凹凸に合わせて
ゲームキューブ本体にはめます。
ビスを2カ所止めたら出来上がり。
か、かんたん〜。
ゲームボーイプレーヤーの本体は薄くて、
キューブ本体との違和感はゼロ。
ゲームボーイプレーヤーに独自の電源はいりません。
キューブからTVに接続コードと
ACアダプターを繋げて‥‥っと。
さぁゲームスタート。
ソフトを入れて‥‥あれ?来ない。
一度リセット‥‥‥‥あれ? あれれれれ?
「うんともすんとも言わないよ〜〜」
さっそくシェフ氏にTEL。
「‥‥というわけで、起動しないんですよー」
「あのう、ピカさん、ひょっとして、
 ソフト、逆さに入れてませんか?」
はっ‥‥きゃーっ、ほんとだ、逆さに入れたら、
起動したわ〜〜!
ソフトのラベルを下にしたら、
来たっ、来ました。
ソフトの「ラベルは上」と信じ切っているのは
アタマが固い証拠でしょうか。
そんな私に娘がクールな一言。
「おかあさん、アドバンスと同じ向きだよ?
 なんで逆にするのよ」
と娘がゲームボーイアドバンスを横にして見せる。
「‥‥早く言え‥‥。(←拳)」

というわけで画面がうつりました。
大きい! きれい!
あ、大きいっていうのは、当たり前ですよね。
でも、ふだん見ているゲームボーイの画面が
大きなTVにうつってる、というのは
すっごい感激なんですよ〜!!!
私、きっと「拡大画像だから、ちょっとピンボケみたいに
甘い感じになっちゃうんじゃないかしら」
と思ってたんですが、なんのなんの、
画質も見やすくって、シャープです。
画面の大きさは大・小と切り替えられて、
「小さい」を選んでいる場合は、
フレームが数種類選べるようになってました()。

ゲームボーイ、ゲームボーイアドバンス等のモバイル系は
子供に「もっと目を離して!」と注意するのが常。
(世のお母さんゲーマーのみなさん、そうですよね!?!?)
と言っても子供たち、聞いているのは最初だけで、
時間が経って白熱してくると目をくっつけがち。
でも、こうしてTVに繋がっている状態なら、
座ってる位置から移動することはないから○(マル)。
いや◎(二重マル)です。

それから、画面の大きさと明るさ。
我が家では別売りのライトをアドバンスに付けてますが、
陽の当たり方によっては見にくそう。
それに庶民的な話、電池の消耗も早く、
年がら年中「おかあさん、電池〜!」騒動が起きる。
この心配もナシ。
大きさ・明るさはいつもTVを見ている
状態と同じだし、側で注意しやすいので◎です。

モバイル系のいいところは、
例えば病院とか、待ち時間の長い場所ですよね。
本ではすぐに飽きてしまうけど、
ゲームならまず熱中している間に待ち時間もクリアです。
(ソフトを2〜3本持っていても小さいし軽いので問題ナシ)
と、活躍してくれますが、
家でする時は親のそばでゲームする事はなく、
ゲームボーイを持ったまま、
何故か部屋にこもりがちになります。
その点、目の届くところでプレイできる
ゲームボーイプレーヤーは
この点も解決してくれて◎でーす。

画面の大きさからか、
「アドバンスをやってる」という感じはぜんぜんありません。
子供も
「普通のソフトをしてるみたい」
「疲れないねー」

との感想。
以前、64のポケモンスタジアムでGBのソフトを
コントローラに接続してTVでも出来る、
というのがあって、当時の画質はともかく、
大きな画面で出来るのはいいな、と思ってましたし、
「1時間以上ゲームをしてはダメ!」
と言いたいところですが、
母親の私自身、1時間きっかりでタイミング良く
セーブポイントまで辿りつけない事は知っています。
なので、「少しでも目に負担がかからないように」
プラス「家族の側で会話と一緒にゲームが出来る」
っていうことが、最高です。
悪者になりがちなゲームのイメージ(=目が悪くなる)が
ゲームボーイプレーヤーで良くなってくれるといいなあ、
と、母親ゲーマーとしては、しみじみ思うのでした。

以上、ピカの「ゲームボーイプレーヤー」レポートでした!
(画像がなくってごめんなさい、
 熱中してて、とれなかった‥‥)



ゲームボーイプレーヤーは、
2003年3月発売予定。予価5000円。
カラーは、ゲームキューブ本体と同じく
バイオレット、オレンジ、ブラック、シルバーの
4種類です! お楽しみにね〜!



*開発中のため、仕様変更の可能性があります。

2002-12-18-WED