今日のダーリン

・なにかを企画するとき、
 「最高にうまくいったらどんな感じになるの?」
 ということがちゃんとイメージできているか。
 これは、なにより大事なことだ。

 困難な山登りにたとえるなら、
 山頂でにっこり笑っている場面だけでなく、
 のちのちその写真を見ている家族の表情だとか、
 それまでの苦労を酒を飲みながら話しあってる状況とか、
 成功したあとの「うれしいイメージ」があるか、ないか。
 実際には、ただただ目の前の課題を解決していって、
 尺取り虫のように前に進むという姿になるかもしれない。
 しかし、その地味な作業を続けていったら、その先に
 どういう景色が見えてくるのかが見えてなきゃいけない。
 
 そして、まったくその逆に、
 「最もうまくいかなかったとき、どんな被害があるの?」
 ということについても、考えておく必要がある。
 こっちのほうは、イメージできなくてもいい。
 なにが失われるのか、どれくらい損失があるのか、
 痛手があるとしたらそれは回復可能な傷なのか、
 おもしろくもない数字や、ことばで、確認しておく。
 失敗は、ありえないことではないけれど、
 あったときに驚いて頭のなかがまっ白にならないこと。
 これだけは気をつけておく必要があるのだ。
 「失敗しても、この程度」という覚悟があれば、
 失敗について、いったん忘れていることができる。

 ほんとうは、「最高にうまくいったときのイメージ」が
 まだ浮かんでないというときには、
 その企画は、進めてはいけないのだとも思う。
 最低でも、そのことに関わった人たちの笑顔くらいは、
 盛大にイメージできていなくてはいけない。
 苦虫を噛みつぶしたような会議で、消去法で出した結論で
 「これは決定です」というようなプランでは、
 まだ始めてはいけないのだと、ぼくには思える。
 同時に、失敗が冷静に見積もれないままで、
 いくらでも怖い想像が湧いてくるようなときにも、
 進めるのをいったん休止するほうがいい。
 「ほぼ日」の企画は、基本的にそんなふうに決めている。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
始める前に拍手の音が聞えている状態が、いいスタートだ。
 

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