今年で3年目となった、
「宮崎キャンプに原監督を訪ねる」シリーズ。
糸井重里の訪問を、原監督も
たのしみにしてくださっていたようです。
去年のチームを振り返り、
今年のチームを展望するのが恒例ですが、
原監督いわく、去年1年は、
「二度と送りたくない」シーズン。
113通りものオーダーを組みかえながら、
守備力と団結力で3連覇を達成したジャイアンツ。
原監督の、厳しくも明るい、反省とビジョン。
さぁ、いよいよ2016年のプロ野球も開幕です。
原辰徳 プロフィール
目次
第1回 意識を変えるだけで。2015.3.26.THU
第2回 自分で考えるという、野生。2015.3.27.FRI
第3回 二度と送りたくないシーズン。2015.3.30.MON
第4回 監督がほめられないように。2015.3.31.TUE
第1回 意識を変えるだけで。
糸井
監督、体、絞りましたか?
原
それほどでもないんですけど、
えー、少しトレーニング方法を変えました。
糸井
ご自分の?
原
そう、個人的に。
糸井
たぶん、効果が出てますよ。
いや、パッと見たときに、印象が違いました。
原
ああ、そうですか。
10年ぐらい前に気づいておけばよかったな(笑)。
糸井
え、そのトレーニング方法というのは、
言っていいようなことなんですか。
原
言っていいです(笑)。
ぜんぜんかまいません。
糸井
すごく興味があります。
原
トレーニングというほどのことでもないんですが、
ふだん、こう、立つじゃないですか。ふつうに。
糸井
はい。
原
そのとき、こう、お腹の筋肉があるでしょ。
お腹の筋肉って、横に割れている
イメージがあると思うんですが、
立っているとき、つねに、お腹に、
縦の方向、縦のライン、縦のブロックを
意識するように動くんです。
お腹の中心に、縦に1本、ブロックがある感じ。
糸井
ああ、ここにこう、あると思って。
原
そう。そうすると姿勢が自然と変わります。
へその上のところに1本、
つねに意識をもって、こう。
糸井
うん、うん。
原
呼吸するときも、歩いてるときも、
お仕事されるときも、これを意識しながら。
そうすると、すごくいいんですよ。
みんな、体を鍛えようとするとき、
あちこちの筋肉をぜんぶ使おうとするんですけど、
そうじゃなくて、立ってるときは、
お腹の筋肉をつねに、ここに、縦に寄せておく。
そうすると、体のパーツが、
自然にいい位置にくるんですよ。
糸井
‥‥ああーー。
原
頭の位置とかも、自然に真ん中に。
そうすると、動きもよくなります。
こう、下がっていたお腹の筋肉も、
縦のラインを意識することで、
内側から上がってきます。
糸井
ああ、上がってきますね。
原
いいんですよ。
いま、裸になると、けっこう昔のようにね、
筋肉がこう、グッと上がってきてます。
糸井
現役時代みたいですか。
原
そこまではいかない(笑)。
糸井
いや、でも、いいですね、これは。
原
なにより、ラクですよ。
この姿勢でいるほうが。
とくに、腹筋はすごくラクになる。
糸井
お腹に縦ブロックを意識。
これ、アスリートじゃなくて、
一般の人にもできますね。
原
そうそうそう。
糸井
これでもう、
今日は宮崎まで来た意味があった(笑)。
原
いや、効果ありますよ。
糸井
それは、ご自分で、気づいたんですか。
姿勢や意識を変えなきゃ、って。
原
そうですね。
自分が「年老いた体」というものに対して、
あまりにも当たり前になっている、
っていうのを気づいたわけです。
糸井
あーー、わかります。ダメですよね。
原
自分の体っていうのは、
ほんの少し意識することによって、
子どものような体にだって戻れるんですよ。
たとえば、みんな、腰が痛いとか、
足が上がらなくなったとかって言いますけど、
それを、年だから当たり前だと思いすぎてるんです。
糸井
「老化だからしかたない」って。
原
そうそう、「うまくつき合うのが大事だ」とか。
そうじゃないんですね。
あるんです、子どものように若返る方法が。
意識を変えるだけで、ずいぶん変わりますよ。
やっぱり、年をとって一番いけないのは、
体が硬くなって柔軟性がなくなることです。
しかも、体が硬くなったときに、多くの人が
「もう年をとったんだから、しかたがない」と
あきらめしまうんですね。それは違うんです。
柔軟性というのは自分で意識を持って
体を動かしていけば、必ず戻ってきますから。
糸井
いまそれを実践してらっしゃるわけですね。
原
そうです、そうです。
糸井
体の姿勢や動きのほかに意識してることはありますか。
食べ物とかは、どうですか。
原
食べ物はやっぱり炭水化物を減らしてます。
とくに夜は、炭水化物をあまり摂らないですね。
糸井
ああ、やっぱり。
ぼくも減らしてるんですけど、消化がいいんですよね。
原
はい。朝、お腹が減って起きます。
朝、空腹感で起きるっていうのはすごくいいですね。
‥‥いや、しかし、こんな話でいいんですか(笑)?
糸井
宮崎まで来て、健康と若返りの話を(笑)。
いや、でも、この話からはじまるのは、
なんかふさわしいかもしれないですよ。
今年のジャイアンツのテーマを考えると。
原
ああ(笑)。
(つづきます)
2015-03-26-THU
Mail
Home