怪・その2
「上がれない2階」


中学生の時の話です。

学校から帰って、着替えようと
2階にある自分の部屋に行こうと
階段を途中まで上がったのですが
どうしてもそれ以上行けなくて、
しばらく階段の途中で
立ち止まってしまいました。

「誰かが居る‥‥。」
そう思いました。

見てはいけない何かが居ると‥‥。

その気配は恐ろしくすごいもので、
空気の塊に押されているようで、
残り数段の階段を上がることができません。

それでも自分の部屋に行こうとしましたが、
やはりそれ以上
階段を上がる事はできませんでした。

仕方なく1階の居間で
母が仕事から帰って来るのを待っていました。

夕方、母が帰宅したので、
2階の自分の部屋に行きましたが、
この時はすんなり2階に上がる事ができました。

あの恐ろしい気配はなんだったのでしょうか。
無理矢理、部屋に入ったら
何かを見ていたのでしょうか。

(A)
この話、こわかった! ほかのひとにも読ませたい。
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2011-08-01-MON