武井義明のプロフィール松田智華のプロフィール食いしん坊のプロフィール



ほぼにちわ、武井です。
そもそもは、連載「わたしのデパート!」でのこと。
伊勢丹新宿店本館地下1階食品フロアを歩いたジョージさんが、
「調味料関係は‥‥伊勢丹さん、
 たまーにストレスが溜まるわよ。
 もっと揃っててもいいはずなのにって。」
という発言をなさいました。
このコンテンツ、編集はぼくなのですが、
あえてこの部分を掲載した意図は、
ぼくにもそういう感覚があったからです。
食材に関しては全国各地からおいしいものを集め、
「今日はフンパツして、おいしいもの作ろう」というときや
「明日はお客さんが来るぞ!」なんてときに
大活躍してくれるのが伊勢丹新宿店のデパ地下。
お肉もお魚も、野菜もフルーツもチーズも、
食材はじつにすばらしいものが揃っている‥‥のに比べ、
なんだか調味料売り場、ちょっと寂しくない?
と思っていたのですよ。

しかし、そのコンテンツを読んだ伊勢丹新宿店さんの
食品担当のかたが、ある日、連絡をくださいました。
「武井さんは当店の調味料の品数が少ないと
 思っておられるのですよね」と。
はい、そうなんですよ、一般的なスーパーに比べて
選択肢が少ないような気がするんです。
ケチャップにしてもなんだか種類が少ないし‥‥。
そう申し上げますと、
「それは誤解でございますよ。
 いちど、お出かけください。
 調味料担当が、
 ぜひお目にかかって御説明したいと申しております。
 弊店の調味料担当は、ほんとうに詳しいのです」。
うわ、それは面白そう!
と、さっそく出かけてまいりました。


そのとき,あらわれたのが松田智華さんです。
見た目は、ちいさくてかわいらしい、おじょうさん。



けれども彼女からはまぎれもない
「食いしん坊オーラ」が出ておりました。
そこだけはわかるのです。
ぼくも食いしん坊ですし、
それを仕事にもしております。
出張先では地元の食材を買い込んで自宅発送、
社内のバーベキューでは「マイ胡椒」を持参して
こっそりふりかけて食べております。
朝飯を自炊して28年。
イベントでは静岡おでんを30人前や
スパゲッティ50人前もつくります。
そんな不肖グルメでグルマンで料理好きのぼくから見て、
松田さんは、まさしく
「おぬし、やるな?」
な人物でした。

しかも松田さん、ただの食いしん坊ではないことが
そのあとの会議(というか試食会)でわかりました。
ひとり仁王立ちして、ひとつひとつの調味料について、
いかにすばらしいかを語るのです。
その内容も、作り手が情熱にあふれ、
いかに健康な食品であるか、
というような製品情報はもちろんのこと、
こんなふうに使ってみたらびっくりするほどおいしかった!
という、経験談がたっぷりついています。
「これは塩のかわりに使うと、
 おむすびがうんとおいしくなるんです」
「これがあるとはじめて彼につくる卵焼きも
 いきなりランクアップしちゃうんですよ」
「このみりんは、そのまま飲んでもおいしい!」
「これ、冷凍餃子が、高級中華料理店の餃子に
 変身しちゃうくらいのタレなんです」
「このお酢、炭酸で割るだけで
 おいしい健康ドリンクになっちゃいます」
つまり、松田さんが言いたいことは、
「どんなシンプルな食材でも
 わたくしどもの調味料を使っていただければ
 ごちそうにかわります!」ということ。
そうです、よくわかりました。

ここんちの調味料は、すごい。

そして松田さんは言いました。
「弊店の調味料コーナーは、
 けっして広くはありません。
 ですからあらゆる調味料を網羅することではなく、
 いちばんおすすめの調味料を厳選し、
 置かせていただいているんです」‥‥と。

けれども(しつこく食い下がる)、
ぼくは思うのです。
売り場でぱっと見ただけでは、
使い方がわからないのです、と。
いったいこれをどう使ったらいいのか
わからない調味料が多すぎる。
これも、スペースの都合から、
POP(くわしい説明文)を並べることができない、
ということらしいのですけれど、
だったら松田さん、この機会に、
もうちょっと、わかるようにしましょうよ!

そうして会議(というか試食)の結果、
このアイデアがうまれたのでした。






松田さんに、なんでもないふだんの食材を
調味料をつかって「ごちそう化」してもらいます。
その様子を月1回くらいのペースで
「ほぼ日」からUSTREAMで配信します。
毎回、ひとつの「なんでもないふだんの食材」がテーマ。
もちろん毎回、いろんな調味料が登場します。

まず最初の「基本食材」は、これ。

そして、調味料のラインナップは、こうです。

▲ 画像をクリックすると、大きな画像が表示されます。

第1回は、10月31日(水)夜7時から。
どうぞおたのしみに!
2012-10-30-TUE

● ゆで卵のシチリア風
● トリュフバターのオムレツ
● バスク風トースト
● アスパラガスのトリュフ風味
● スパゲッティ・カルボナーラ
● ゆでたまごのピクルス
● オシャレポーチドエッグ
● だしまき風炒りたまご
● ゆでたまごのトマトソース煮
● 〆のたまごかけごはん