【本】 2005/09/25
アースダイバー

著者 中沢 新一
定価 1,890円(税込)
出版社 講談社
ISBN 4062128519
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『アースダイバー』というのは、
ぼくらの生きている地球という星の、
陸地に潜り込んで獲物をとってくる鳥です。
この鳥が大地の中からくわえてくる情報は、
IT時代とか言ってる現代の東京と、縄文時代の東京を、
一気につなげてくれます。
あのファッショナブルなローマが
ローマ時代の遺跡と共にあるように、
東京は、土地の半分が海と川だった
縄文時代の人々の、見えない遺跡と共存しています。
(「今日のダーリン」より)



中沢新一さんの『アースダイバー』は、歩きながら考え、
考えながら歩くという中で生まれた、
体と頭がつながる本なんです。
「人間の心のおおもとは、
 泥みたいなものでできているにちがいない。
 ぐにゅぐにゅと不定形で、スマートな思考をする部分と
 ぼんやりとした夢を見続けている部分とが、
 ひとつに混ざり合って、人間の心をつくっている。
 そういう心が集まって社会をつくっているわけだから、
 それをあんまりハードな計画や
 単一な原理にしたがわせると、
 どうしてもそこには歪みが生まれてくる。
 泥みたいな材料でできた心を
 『無意識』と呼ぶことにすると、
 この『無意識』を歪めたり、
 抑圧したりするのではないやり方で、
 人の生きる社会もつくられていたほうがいいのではないか」
冒頭は、こんなように書かれているのですが、
歩いて体を動かしながら
「無意識」を解放するかのような単行本で
とてもおもしろかったので、
担当編集者さんの
講談社の園部雅一さんにインタビューをしました。
中沢さんの『アースダイバー』の視点で
ものを見ようとすると、
町を歩いてもいろいろなものが
目に飛びこんでくるのかも……?
(木村俊介)

2005-09-25