僕は小学校までは勉強する子どもで、
後はバカなことして生きてきました。
本を読まないで暮らすんじゃないかという、
すれすれのところに自分がいました。
ところが、本を読む友達と
知り合ったのがきっかけで
本を読むようになって、
最初に夢中になったのが実は、
北杜夫さんの
『どくとるマンボウ昆虫記』でした。
いま読んでみると、ものすごく
文章が難しいんです。
こんな文人画のようなものを、
中学生が寝床の中で
眠れなくなるほどまじめに読んでいたということに、
いま、感心してしまいます。
(糸井重里が
「本を書くということ。」の中で)
日曜日の連載『虫博士たち。』がはじまりましたが、
もう読んでくれた人もけっこういるみたいですね。
どんなことでもそうなんだけれど、
人が夢中になっていることって、つながり方によっては、
誰にでもおもしろいことになるんですよね。
一見、専門的すぎるとか、
オタクっぽいとか思われがちなことも、
「少量を薄めて飲めば誰にでもおいしい」と思うんです。
なんか、うまくいけば、
誰にでもおもしろい話の宝庫になるんじゃないかなぁ。
実は、ぼくの生まれてはじめて夢中になって読んだ本が、
北杜夫さんの『どくとるマンボウ昆虫記』だったのです。
たしか小学校の6年生だったと思うのですが、
英語の塾の先生から借りた、はじめてのオトナの本でした。
あんまりおもしろくて、寝るのが惜しくなって、
読み終わるまで寝なかったのを憶えています。
ここで、ぼくの場合、昆虫の道に進むのではなく、
「おもしろい読み物」のほうに興味を持ったようですが
(darling) |