家族の問題とは
どういうことか

  • 時間

    157

    (うち、質疑応答59分)

  • 音質

    反響音や手元のノイズがあり、
    音質はあまりよくない。

  • 講演日時:1991年2月17日
    主催:東京メンタルヘルスアカデミー
    場所:六本木・交通安全センター
    収載書誌:弓立社『人生とは何か』
    (2004年)




人間が生きるということのなかにはいくつもの層があって、
どこに重点を置けばいいかということは
それぞれでありえます。
表面層で解決してもいいし、中間層で解決してもいいし、
もうやむをえず、これをやる以外に
方法はないのだというふうになれば、
やっぱり核の問題まで入っていって
家族内の精神障害なら精神障害の問題を解いていく
ということをやる以外にないと思います。
僕の考え方は、心の仕組みの問題でいちばん重要なのは、
胎児、乳児のところにあり、
特に母親と乳児との関係のあいだにある。
それが第1位だという考え方をとります。
そこを省みないで、非常にピンチに陥ったときの
家族の問題を解くことは
なかなかできがたいだろうと思われます。