日本人の死生観

  • 時間

    99
  • 音質

    音源は主催者から
    提供を受けたもので、
    クリアに収録されている。

  • 講演日時:1986年11月16日
    主催:日本看護境会 北海道支部北空知地区支部
    場所:滝川市総合福祉センター
    収載書誌:未発表




昔のご老人たちは、年老いて姥捨て山に捨てられるという
伝承もあるくらいだし、ぜんぶ他動的です。
歳をとると、自覚的でなく否応なしに
子どもの世話になっていってしまうということが
代々のしきたりで、
そこで悲劇が起こったりしてきたわけです。
現在、「子どもたちには世話になるまい」と思う人たちが
出てきたということは、
日本人が死の問題をちゃんと解決する基盤を
獲得してきたということを意味していると僕は考えます。
大昔からある懐かしい、古く美しいものが
消えていくことは残念ですが、
残念だというばかりではなくて、
一方では「死は自分の問題である」という
たくましい考え方の人たちがどんどん増えていることは、
希望なのだということができると思います。