都市を語る

  • 時間

    57
  • 音質

    慶應義塾大学学生部による
    課外教養企画として行われた。
    反響音や録音者の手元のノイズや
    話し声の聞こえる個所があるが、
    比較的クリア。
    途中で音質が変わる

  • 講演日時:1985年10月22日
    主催:慶應義塾大学 学生部
    場所:慶應義塾大学 日吉キャンパス 33番教室
    収載書誌:弓立社『像としての都市』(1989年)




東京は現代的な都市のなかで
もっとも複雑でもっとも興味深く、
もっとも無秩序な町だと思います。
この都市がどこに行くのかを追求していくことは、
単に都市がどうなるのかということだけでなく、
日本の社会あるいは日本の社会を典型とする
高度な資本主義社会というものが
こへ行くのかを追求することになると思います。
そして、東京は高度な資本主義社会にも関わらず、
成り立ちからいうと東洋的な都市の起源を
含んでいるわけですから、
これがどこへ行ってしまうのかを示唆するという意味でも、
とても重要な問題のような気がします。