みなさん、こんにちは。

三連休のあたまの、土曜日ですね。

さて、今日の「これ、読んだ?」では、
「建築」をテーマとした
2本のコンテンツを、ご紹介いたしましょう。

まずおひとりは、現代建築家の青木淳さん。
ルイ・ヴィトンの店舗や、青森県立美術館などを
つくったかたとして、有名なかたです。

そしてもうおひとりは、小川三夫さん。
薬師寺や法輪寺をはじめ、
全国の寺院の新築や改修、再建などを手がけ、
日本一の宮大工、と呼ばれています。

おふたりのなされたお仕事は
「ルイ・ヴィトン」と「薬師寺」ですから、
おなじ「建築」といっても、ちょっと違いますよね。
工法や工具なんかにも、
それぞれのやりかたや種類がありそうです。

でも、「建物をつくること」への姿勢だとか、
若いスタッフやお弟子さんを育てるという
「教える人」としての考えのなかには、
どこか響きあう部分も、ありそうなんです。

そのあたり、ちょっと意識しながら読み比べてみると、
きっともっと、おもしろいですよ!

建築って、おもしろそう。
青木淳さんに、建築の話をききました。

建築家は「エンターテイナー」だという青木さん。
建物に対する要望が「矛盾している」ほど、
「ラクなんです」と、おっしゃいます。
「すぐそこに海があって、
 景色をたのしめる家にしたいんだけど、
 海と建築予定地のあいだの道に
 クルマがびゅんびゅん通っている‥‥」。
そんな立地条件の問題を、
青木さんは、どう解決したのでしょうか?
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一生を、木と過ごす。
宮大工・小川三夫さんの
「人論・仕事論」。
「これでも教育の話」より。

休日は、年に2日だけ。
師匠からの手本は「かんなくず1枚」。
ぎりぎりのところまで
お弟子さんを「怒り倒す」こと‥‥。
日本一の宮大工と呼ばれる小川さんの話は、
どれも深い経験に根ざし、ちからに満ちています。
とくに、師匠の宮大工・西岡常一棟梁が残した
大工道具のことを
「今でも、身構えている」と表現するくだりなど、
小川さんの「すごみ」を感じる場面です。
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それぞれ、短いものではないのですが、
いつのまにかひき込まれてしまう、ふたつの対談。
お時間があったら
どうぞゆっくりのんびり、読んでみてくださいね。

それではみなさん、よい土曜日を!

2007-09-22-SAT

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