HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN

WILD MOTHER PARTY

うれしいご縁がふたつ、
『MOTHER』でつながりました! 
新日本プロレスの大スターで、
現IWGPヘビー級王者のケニー・オメガさん。
ロックバンド「マキシマム ザ ホルモン」で、
バンドの全作詞作曲を担当するマキシマムザ亮君。
それぞれの世界で大暴れするおふたりから、
「『MOTHER』の大ファンです!」
という声をほとんど同時にいただき、
ならばということで、
糸井重里と『MOTHER』について、
大いに語っていただける場をご用意いたしました。
せっかくなので、ほぼ日まわりにいる
それぞれのファンにもお声がけをして、
ちゃっかり記念Tシャツまでつくって、
みんなでこの出会いをおもしろがってみました。
泣く子もだまる120分1本勝負! 
いや、エンディングまで、泣くんじゃない!

第5回 4のこと。どせいさんのこと。

ケニー:
海外版の『Earthbound』は、
他のゲームソフトよりも
箱のサイズがすごく大きかったんです。
あれは糸井さんのアイデアですか?
糸井:
あれはアメリカ任天堂の考えです。
ケニー:
ああ、そうでしたか。
あれにはすごくビックリしました。

私がはじめて『Earthbound』を見たのは、
カナダのレンタルゲーム屋さんでした。
ゲームを借りようと思って、
ゲームの棚を順番に見ていたら、
いきなりすっごく大きな箱があって、
「うわぁ、なんだこれは?!」って。
すごくインパクトがあったんです。

そのときは貸出中だったんですが、
じつはそれを借りてた人が、
私のとなりに住んでた人でした。
会場:
(笑)
ケニー:
私、それを知らなかったので、
そのとなりの人に
「すごく大きな箱のゲームがあった!」
って話をしたら、
「それ、俺の家にあるよ」って(笑)。
それでとなりの家に遊びに行って、
はじめて『Earthbound』をプレイしたんです。
亮君:
へぇーー。
糸井:
『Earthbound』って、
すごくいいタイトルですよね。
地球を故郷だって思ってる感じがあるし、
なんかセンチメンタルだし、
なおかつスケール感もある。
いま思うと『Earthbound』というタイトルは、
ほんと良くつけてくれたなって思います。
ケニー:
こういう話をすると、
『MOTHER』がやりたくなります(笑)。
糸井さんの気持ちはわかってるけど、
いつか『MOTHER4』もやりたいです。
糸井:
ぼくだってやりたいですよ、『4』。
ケニー:
え、ほんとに?!
糸井:
やりたいというのは
「つくりたい」じゃなくて、
プレイヤーとしてね。
ケニー:
あぁ‥‥(笑)。
糸井:
だって『4』をつくる人は、
ぼくがつくったものを知った上で
新しくつくるわけですよね。
どうやって新しいおもしろさを
あの世界にのっけていくのか、
そのアイデアや技や知恵が知りたいです。

でも、もしだれかが
『MOTHER4』をつくっても、
どうしてもマネしきれないところは
出てくるように思いますね。

それがさっきの「気持ち悪さ」みたいなもので、
どうしてもわかりやすい気持ち悪さや、
悲しさになっちゃうような気がする。
そこはじぶんのほうが、
まだ負けてない気もするんです。
ケニー:
もしだれかがつくると言ったら、
糸井さんはアドバイザーになりますか?
糸井:
そうじゃないほうがいいと思うな。
やるなら思いっきり勝手にやってほしいし。
『MOTHER』をつくりたいというのは、
じぶんの気持ちとしてはあるんです。
でも、やっぱり時間がすごくかかるからね。
『3』のときも一度中止になったり‥‥。
亮君:
ああ、64バージョンですね。
ケニー:
64バージョンって、
どのくらいできていたんですか?
糸井:
うーん‥‥。
パートパートはあったんだけど、
全体がぜんぜんつながってなかった。
亮君:
そうなんだぁ。
糸井:
でも、ちゃんと3Dになってたところは、
すごくかっこ良かった(笑)。
あれはあれで見てみたかったなあ、
という気持ちはありますね。
ケニー:
それは見たかったです‥‥。
でも、私はゲームボーイアドバンスで
良かったとも思うんです。
だって、2Dはいつまでもキレイ。
昔のものでもキレイです。
でも、3Dはそうじゃない。
亮君:
ああ、逆にギザギザしちゃって。
ケニー:
はい。
初期の『バイオハザード』とか
『メタルギアソリッド』とか、
いいゲームなんですけど、
いまだとちょっとやりにくい。
糸井:
ケニーさんは、
ほんとにゲームが好きなんだね(笑)。
亮君:
ケニーさんに質問してもいいですか?
ケニー:
どうぞ。
亮君:
ぼくが『MOTHER』をやるときって、
やっぱり「ひらがな」の情感というか、
日本語特有のおもしろさを感じるんですが、
英語だとどういう印象なのかなぁって。
ケニー:
ああ、英語はですね、うーん‥‥。
私は英語版と日本語版、
どっちもやったことがあります。
糸井:
はぁぁ、すごいね。
ケニー:
私が寮に住んでたとき、
ルームメイトが『MOTHER』の
ソフトを持ってたんです。
私が日本語の勉強をしてたから、
「漢字が出てこないから大丈夫だと思う」
って言って貸してくれました。

それで日本語版をやったんですが、
セリフはどちらも似てると思いました。
でも、「どせいさん」のことばは、
まったく理解できませんでした(笑)。
会場:
(笑)
ケニー:
英語だと、まだギリギリわかります。
でも、日本語になると、
どせいさんの言いたいことが
まったくわからない。
糸井:
それはしょうがないよね(笑)。
わざとわからないようにしてるわけだし。
ケニー:
日本語版は、そこがたいへんでした。
じつは、私とタッグを組むプロレスラーの
飯伏幸太さんも『MOTHER』が大好きなんです。
なので、日本語版をプレイしているとき、
「どせいさんの言ってる意味がわからない」って、
飯伏さんに相談したことがあるんです。
そしたら「それはぼくにもわからない」って
言われましたね(笑)。
会場:
(笑)

(つづきます)

ケニーさんからのお知らせ!
2019年1月4日(金)
『WRESTLE KINGDOM
13 in 東京ドーム』
ケニー・オメガ選手と
棚橋弘至選手が激突!
新日本プロレス最大のイベント、
通称「1.4(イッテンヨン)」。
今年のイッテンヨンには、
王者・ケニー選手と挑戦者・棚橋選手との
タイトルマッチが組まれています。
この試合、お互いのプロレス観のちがいを主張する
「両者のイデオロギー闘争」とも呼ばれていて、
今後の新日本プロレスの未来を決める
大注目の一戦なんだとか。
ケニーさん、がんばってください! 
くわしくは特設サイトからどうぞ。
マキシマムザ亮君からのお知らせ!
マキシマム ザ ホルモンの最新作
『これからの麺カタコッテリの
話をしよう』、
好評発売中!
新曲CDとマンガ一冊がセットになった
マキシマム ザ ホルモンの最新作が発売中です。
すでに17万部を突破しており、
12月10日付のオリコン週間BOOKランキング
「コミック・エッセイジャンル」で1位を獲得! 
さらに総合BOOKランキングでも堂々の2位! 
収録されているマンガ
『マキシマムザ亮君の必殺!!アウトサイダー広告代理人』は、
マキシマムザ亮君が監修・脚本を手がけています。
購入特典も4つ付いて、お得感もメガテンコ盛り! 
お買い求めは、全国の書店か大型CDショップまで! 
くわしくは特設サイトからどうぞ。
ほぼ日からのお知らせ!
「WILD MOTHER PARTY」
開催記念Tシャツ、
30名様にプレゼント!
本企画の実現にあわせて
「それぞれのファンにプレゼントしたいから」
「単純にじぶんたちが欲しいから」
という理由で特別に制作した、
ケニー・オメガさん、マキシマムザ亮君、
『MOTHER』のロゴ入り記念Tシャツを、
30名様にプレゼントします! 
S、M、Lを各10枚ずつ、計30枚ご用意しました。
本編でケニーさんやセコンド陣が着ていたものと
まったく同じデザインですよ。

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応募者多数のときは、抽選とさせていただきます。

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たくさんのご応募ありがとうございました。

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