ほぼ日刊イトイ新聞
その13 BARBA ミラノの生地を、ナポリで仕立てる。

じつはBARBA(バルバ)のシャツは、
この企画が始まった5年前に、
「ほぼ日」ゆーないとが試着したことがあり、
とっても似合っていたのです。
「わあ、かっこいい!」と
その場にいたみんなが言ったのですが、
「なんだか自分じゃないみたい」
と本人。そうか、そういう似合い方もありますよね。
そのときは「バルバを着るのは、まだ早いような気がする」
ということだったのですけれど、
つまり、バルバって、とっても大人っぽいブランドだなあ、
というのが私たちの印象。
今回のシャツも、やっぱり、とっても大人っぽい1枚です。

バルバは、1964年、
アントニオとヴィットリオのバルバ兄弟が立ち上げた、
イタリア・ナポリのシャツメーカー
(イタリアでは“カミチェリア”って言うそうです)。
創業当初はメンズシャツとパジャマをオーダーメイドで、
ごく限られた顧客にむけてつくっていたそう。
細番手の糸を使った、着心地のよいパターンで
知られることとなりましたが。
アントニオの息子のラファエルとマリオの代になり、
「世界一のハンドメイドシャツ」を目指し、拡大。
伝統的なナポリスタイルに、
そのときどきのトレンドを組み込んだスタイルを確立、
上等な生地を使い、からだの動きにそった立体パターン、
手縫製ゆえのうつくしさで、
世界的なブランドに成長をしています。
レディスラインができたのは、2000年に入ってから。
シャツとワンピースを軸に展開をしています。

今回は、日本にバルバを紹介している
LIDEA COMPANY(リデアカンパニー)の
中川昌洋さんに話をお聞きしました。

「はじめてのバルバ」にぴったり。

「バルバのレディスのシャツは、
イタリアでのデビュー当時、
30~40代の働いている女性を中心に支持されました。
その後、トレンドもある中で、
少し大きめのシルエットとボリュームが、
シャツやワンピースに落とし込まれていって、
カジュアルシーンでも幅広く使える服が増えました。
いまでは年齢もシーンも幅広く支持されています。
きっちりしたものはビジネスシーンで、
カジュアルなデザインやボリュームのあるものは、
オフのシーンで好まれています」

今回のスキッパーシャツは、デビューして4年目になる、
バルバのカジュアルラインの定番のひとつです。
台襟がなく、通常第一ボタンの場所に
ボタンがないので、胸元がうつくしく開き、
デコルテをきれいに見せてくれます。
後ろ裾が長め(なんと20センチ差!)で、
全体がとても建築的、立体的。
イタリアのひとってこういう造形がほんとうにじょうずで
(芸術家の最高峰は彫刻家という国だけある)、
今回のシャツのラインナップのなかでも
独特な輝きを放っている気がします。

ボタンとガゼット、袖付けがハンドワークです。
ハンドとミシン、どう違うのかと言われると、
たいへん説明に困るのですが、
これは「着てくらべると、ぜんぜんちがう」
としか言いようがない。
とくに袖付け、肩周りは、
動きのある部分だけに、手縫いにすることで、
身体にそってやさしくのびるように動くので、
着ていてとてもラクなんです。

そして身幅はたっぷり、
ドロップショルダーで、
バックスタイルは、首もとから
タックがたっぷり入っていますから、
そのドレープがとてもきれい。
貝ボタンには「BARBA」「NAPOLI」の
うんとちいさな文字が入っています。
袖はボタンがひとつ、
メンズシャツの流れで、剣ボロがついています。
襟は芯がないのでやわらかく、袖は七分
(小柄なかたは、八~九分くらいになります)。
全体のシルエットは、ボトムスをえらびません。

素材は細番手のコットンポプリン。
密度が高く、光沢のある生地です。
これはイタリアのミラノでつくられました。

「あたたかい季節はキャミソールを下に、
寒くなってきたらタートルのカットソーもおすすめですよ」

つまり、春夏ものといっても、季節をとわず着られます。

「いままでいろいろな素材でこのかたちを
つくってきましたが、
この白いポプリンは、
いままでバルバを着たことのないかたも
選びやすいアイテムじゃないかと思います。
ぜひ『はじめてのバルバ』を体験してみてください」

「ぴったり」系じゃない、
「ゆったり」系のバルバ。
バルバを扱うことになるなんて、
「白いシャツをめぐる旅。」も大人になったなあ!
中川さん、ありがとうございました!

(次回は、マディソンブルーのシャツを紹介します!)

2019-04-09-TUE

INFORMATION

「ほぼ日ストア」ページで
ことしのコレクションを紹介するのが4/12(金)、
「ほぼ日ストア」と伊勢丹新宿店、
三越伊勢丹オンラインストアでの販売スタートは
4/24(水)からとなります。

また、ことしはジェイアール京都伊勢丹でも
販売を予定されています。
くわしくは、各店舗にお問い合わせください。

どうぞおたのしみに!

■ほぼ日ストア 「白いシャツをめぐる旅。」
2019年4月24日(水)午前11時より数量限定販売

■三越伊勢丹キャラバン
 「白いシャツをめぐる旅。-見惚れシャツ―」

・2019年4月24日(水)-4月30日(火)
 伊勢丹新宿店本館4階=センターパーク/ザ・ステージ#4

・2019年4月24日(水)-5月21日(火)
 三越伊勢丹オンラインストア

・2019年5月8日(水)-5月21日(火)
 ジェイアール京都伊勢丹 5階=スタンダード&モダン SPOT

■伊勢丹新宿店本館4階=センターパーク/ザ・ステージ#4では、
ほぼ日ストアでのラインナップと合わせて、
さまざまな「白シャツ」をご紹介します。
白シャツと合わせるチノパンや、カットソー、
肌着、バッグ、アクセサリーをはじめ、
「自分だけの特別な一枚」に出会えるシャツの
カスタムオーダー会も実施いたします。

※くわしくは、こちらをごらんください

・BRAND
※一部、お取扱いのない店舗がございます。

James Mortimer
Ataraxia
HAND ROOM WOMEN'S
Scye
STAMP AND DIARY
yunahica
luxluft
GRANDMA MAMA DAUGHTER
MADISONBLUE
INDIVIDUALIZED SHIRTS
ERICK HUNTER
HITOYOSHI
nisica
BARBA

JAN MACHENHAUER
SOUTIENCOL
KENJI HIKINO
TAMPICO
mamelon
ciito
Souple Luz
AROMATIQUE | C A S U C A
HANRO