| 徳光 | この頃は、多少、伊勢丹も低迷している頃です。 「かわった」と言わないとだめだったみたいな。 だから、同じように変化を伝えるのでも、 「かわったみたい」と、 「こんにちは土曜日くん。」とは、 全然違うじゃないですか。 「こんにちは土曜日くん。」みたいに、 本気で変わってから言っているわけじゃない。 |
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| マツヤマ | うんうん。 それで、「みたい」っていうのを 付けられたのかも(笑)? |
| 徳光 | そうそう、そんな気がするな。 きっと土屋さんは、こういう言葉で、 伊勢丹に「かわってくれよ」と 伝えていたんだと思います。 |
企画からのメッセージを、 (文:土屋耕一 |
| 徳光 | しかも、企業広告らしくない。 一種のファッション広告みたいですもんね。 |
| ほぼ日 | 世の中は元気なんですけどね。 |
| 徳光 | 糸井さんはもう仕事をなさってましたよね。 |
| ほぼ日 | 1978年は、矢沢永吉さんの自伝本 『成りあがり』を手掛けた頃です。 |
| 徳光 | そうですか。西武百貨店の 「不思議、大好き。」や 「おいしい生活。」のコピーは80年代ですものね。 でも、この頃から 西武さんが圧倒的に強かったのを覚えています。 そして同年、伊勢丹はこの広告を打ちます。 |
記憶のいい人なら、おぼえているでしょう。 (文:土屋耕一 |
| 徳光 | これ、いい広告だよね。 |
| ほぼ日 | 素敵ですね。 |
| 徳光 | うん、うん。 本当に、もう一度、個の生活に戻るというか。 「ニューファミリー」が流行し、 家族で動いてた時から、もうちょっと、個人へ。 食品で言えば「個食」が流行った頃ですよ。 たとえば、パンを1斤で売らないで、 2切れで売ってみたりとか、 食品売り場がそんなことやって。 いわゆる、都心生活の独身者とか、 そういう人たちへの売り方も始まった。 |
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| 伊勢丹 宣伝部 |
この時、徳光さんは、 このコマーシャル・フィルムを 作ってませんでした? |
| 徳光 | そう、映像を担当していました。 CMソングは、竹内まりやさんの デビュー曲でもあったんですよ。 |
| ほぼ日 | ♪手を伸ばせばそこに 私の時間が広がる♪ |
| 徳光 | その曲は特別で、作詞が安井かずみさん、 作曲は加藤和彦さんによるものなんですけれど、 伊勢丹では 「こんにちは土曜日くん。」 (1972年秋 作詞:土屋耕一/作曲:大野雄二)や、 「土曜日には汗をながそう」 (1973年春 作詞:土屋耕一/作曲:小坂忠)、 「友だちみつけよう」 (1973年秋 作詞:土屋耕一/作曲:小坂忠)、 「も・め・ん・と・木」 (1974年秋 作詞:土屋耕一/作曲:喜多嶋修)など、 音楽を作ってたんですよ。 土屋さんは、作詞って、本格的に言えば、 伊勢丹が初めてだったはずです。 |
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| 伊勢丹 宣伝部 |
「こんにちは土曜日くん。」が最初ですよね。 |
| 徳光 | 歌詞を大野雄二さんが見て、 「どうやって、これ、楽譜付けるんだよ?!」 って、すごい悩んでたの。 |
| マツヤマ | それは、店内で流されてたんですか? |
| 徳光 | 店内で流してました。 テレビやラジオのCMに使ったりもしたかな。 |
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4月・「サンシャイン60」開館
5月・新東京国際空港開港
8月・日中平和友好条約調印
11月・集団コレラ発生
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・「サタデーナイトフィーバー」
・「未知との遭遇」
・「スター・ウォーズ」
・「野生の証明」
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・「ザ・ベストテン」
・「熱中時代」
・「24時間TV愛は地球を救う」
・「おていちゃん」
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・「UFO」(ピンクレディー)
・「君のひとみは10000ボルト」(堀内孝雄)
・「時間よ止まれ」(矢沢永吉)
・「微笑がえし」(キャンディーズ)
・「ストレンジャー」(ビリー・ジョエル)
・「ハロー・ミスター・モンキー」(アラベスク)
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・なんちゃって
・フィーバー
・アー、ウー
・窓際族
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・パンクファッション
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・タンクトップ
・VAN倒産
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・口裂け女
・インベーダーゲーム
・ぶら下がり健康器
・試験管ベビー
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・「君の嘘は10000ボルト」(資生堂)
・「Mr.サマータイム」(カネボウ化粧品)
・「あんたが主役」(サントリー)
・「ネバーギブアップ」(角川文庫)
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・ガソリン(1リットル) ¥109
・牛乳(1本) ¥55
・米(10kg) ¥3000
・はがき(1枚) ¥20



