バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
2003年、フランスに単身で渡り、 現在はパリを拠点にヘアメイク&フォトエッセイストとして 活躍しているとのまりこさんが、 愛犬のバブーくん(アイルランド出身)を相棒に、 パリ暮らしのちょっとびっくりな出来事や、 へぇ〜っと感心する習慣などなど(*)をお届けします。 *もちろんすべてのフランス人やフランス全土に共通しないこともあります。 週に1回、でも気まぐれにもっと更新するかも? すてきな写真とともに、おたのしみください。 Amusez-vous bien!

 
とのまりこさんと バブーくんのプロフィール
 




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味やテクスチャーが違う、
日本とフランスのマヨネーズ。

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味やテクスチャーが違う、
日本とフランスのマヨネーズ。

バブー

パリの日本食レストラン
(ラーメン、お弁当、お好み焼き、
うどん、居酒屋、おにぎり屋etc)の
行列具合、大繁盛ぶりを見れば、
フランス人の和食への変わらぬ愛、
いや、変わらぬどころか
どんどん熱が高まっている様子が
よ~くわかります。

だけど、ボクたちの身近な人たちの
「日本食大好き!」
具合もそれはそれはすごいよ。

とのまりこ

フランスの小学校に通う息子の
クラスメート家族、
習い事ですれ違う家族や先生たち、
それはそれは驚くほどの頻度で、
「オススメの日本食レストランはどこか」
と聞かれたり、
食べてきたレストランや
その食事の感想を熱く語られたり、
日本人であることを誇りに思うほど、
日本食が愛されているのを感じます。

バブー

今はたとえば、Netflixなどを通じて
日本の食文化がテーマになったドラマなども
簡単に見ることができるせいもあってね
(例えば「舞妓さんちのまかないさん」や
「深夜食堂」などのファンがいっぱい)。

「寿司」「ラーメン」などの
昔からのラインナップ以外、
家庭的な料理や居酒屋料理なども
知る機会が増えているようだよ。

そしてインスタなどのSNSを通じて、
ボクたちが日々食べている食事などを
見られることも多いから、
「昨日作ってたのは何?!」
「あの揚げ物は何?!」
「この間作ってたのが食べてみたい!」
などなど、リクエストもいっぱい。

とのまりこ

というわけで、
みなさんのリクエストにお応えして、
ご近所さんにおかずのお裾分けをしたり、
息子のおやつのおにぎりを
多めに作ってお裾分けしたり、
一緒に作ってみようの会を開いたりと、
私も日本の「食」を
もっともっと好きになってもらいたいと
細々と活動しています。

先週はクラスメイトの家で
「日本食を一緒に作りたい!」の
パーティーが開催されたのですが、
そこに持っていったのが、本日のコラムの主役
『マヨネーズ』。
日本のキューピーマヨネーズです。

フライドポテトといえば、ケチャップと同じく
マヨネーズもが当たり前。
このカフェではその2つとものソースがついてくる♪
みんなケチャップとマヨネーズを
両方つけるのも大好き。

バブー

マヨネーズはフランス発祥とも言われている
マヨネーズ本場の国。
なのに、その国で日本のマヨネーズ?!
って感じでしょ?!

でもね、実は海外に住む日本人が
一時帰国などでトランクいっぱい詰めてくる
食材のひとつの定番が、日本のマヨネーズ!
日本のマヨネーズといえばの
「キューピー」ちゃんだよ♪
フランスのマヨネーズと
日本のマヨネーズの味が違うからなんだ。

フランスのスーパーのマヨネーズ、マスタード、
ケチャップなどが並ぶ棚。

チューブタイプだけではなく、
瓶入りのものが多いのもフランスのマヨネーズの特徴。
チューブタイプも日本のマヨネーズのように
繊細な細い線では出ず「ぶちゅっ!」と出るタイプ。

とのまりこ

マヨネーズの起源は諸説あるようですが、
いちばん有力と言われるのはフランス発祥説。
1756年の戦争中、フランス軍が
スペインのマオンを占領したとき、
料理人がクリームがなかった代わりに、
卵とオイルとレモンでソースを作ったものが
とても美味しいと評判で、
「Mahonnaise」(マオンネーズ)と呼ばれ、
伝わるうちに
「Mayonnaise」(マヨネーズ)に
変わっていったのだそう。

フランスではこのマヨネーズが
登場する機会は非常に多く、
スーパーでマヨネーズが占める
棚の割合も見事な量。
自家製で作る人も多いし、
レストランなどでは『自家製』マヨを
売りにしているところも。

フライドポテトにも
ケチャップよりマヨネーズだし、
海鮮の盛り合わせなどにも
必ずマヨネーズが添えられています。

このフランスのマヨネーズのパッケージは
原材料が分かりやすい。
たまご、油、塩、ビネガーと並び、
マスタードの写真が。

バブー

フランスで登場するこのマヨネーズは、
卵黄、油、酢またはレモン、塩に加え
少しマスタードが入っているのが定番なんだ。
だからほんのり辛味があるのが特徴
(入っていないものもあるけれど、
それにはわざわざ「マスタード不使用」って
書いてあるほどマスタード入りが基本)。

逆に日本のマヨネーズには
マスタードは入っていず、
甘味や旨みを感じるのが特徴だよね。

茹でたエビやカニなど海鮮にも
マヨネーズをつけるのが定番。
というわけで海鮮盛りにも、
必ずマヨネーズがたっぷりと。
ステキなレストランだとこれが
手作りマヨネーズでおいしい♪

とのまりこ

どちらもそれぞれのおいしさがあるのですが、
フランスのマヨネーズは
私たちが日本で慣れ親しんできたものとは違うので、
わざわざキューピーマヨネーズを
日本から運ぶ人が多いのです。

というわけで、私もマヨネーズの違いを
体験してもらいたいと思って、
「日本食パーティー」に
キューピーマヨネーズを持って行くことに。
メニューのひとつがお好み焼きだったし、
これは日本のマヨネーズで
ぜひ食べてもらいたいなと思って!

和食大好きで興味津々なフランス人たちと、
日本食パーティー。
ここにも日本のキューピーマヨネーズを
持って行ってみました。
まずはみんなで餃子を包むお仕事から!

マヨネーズ使うものといえばお好み焼き!
というわけでキューピーマヨネーズ、
フランス人のみなさんもおいしくいただきました。

バブー

「フランスのものだと思っていた
『マヨネーズ』まで
まさか『日本風』があるなんて」
と、みな大喜び♪

ちなみにお好み焼きといえばソースもだけど、
「おたふくソース」のような
ちょっと甘味があるソースも
美味しいと感激する人が多いよ!

さて、次は何を作ってみよう?!
みなさんだったら外国の人に
何を食べてみてほしい?

それでは今週も、おいしいもの食べて
元気に楽しく過ごそうね♪

同じマヨネーズでも、味やテクスチャーやコクが違う
日本とフランスのマヨネーズ。
マスタードの味を感じるか、
機会があったら味見してみてね!

 

*とのまりこさんの本*


「シンプルシックで心地よい暮らし
パリの小さなアパルトマンで楽しむおうち時間」
出版社 : 世界文化社
発売日 : 2021/5/29

 

 

※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
 こちらをぜひご覧ください!(2015年8月出版)

フランス雑貨のお店オープンしました。
バブーくんは日本滞在時に、お店にいます。

「Boîte」(ぼわっと)
東京都杉並区西荻北4丁目5−24
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2026-02-08-TUE

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illustration:Jérôme Cointre