ほぼ日刊イトイ新聞

レ・ロマネスクTOBI ♡ 田中泰延いろいろあったふたりの c'est la vie(ルビ:それが人生だ)対談。

いまや「ひどい目」といえばの
レ・ロマネスクTOBIさんと、
青年失業家で名高い田中泰延さんが、
大阪ミナミで一夜限りのランデブー。
「ひどい目」出版記念なんですが、
そのことばかりにとどまらない、
とりわけ主義も主張もない、
何かに役立つこともない、
ただただオモロイ対談となりました。
今年いろいろあったみなさんも、
そうでもなかったみなさんも、
こちらのトークで、
さあ、よいお年をお迎えください。
担当は「ほぼ日」奥野です。

プロフィール
1

ぜんぜんはじまらない。

中川さん
みなさん、こんばんは。
スタンダードブックストアの中川です。

4日前に見知らぬ番号から着信があり、
その電話は、
青幻舎という版元の人だったんですが、
その方から急遽のお話をいただき、
本日、こうして、
イベントを開催することになりました。
会場
パチパチパチパチ。
中川さん
告知の開始が3日前、
どうなることかと思っていたのですが、
こんなたくさん集まってもらえるとは、
正直、思っていませんでした。

ほんとうに、ありがとうございます。
会場
パチパチパチパチ。
中川さん
というわけで、いつもおなじみ、
田中泰延さんにマイクをお渡しします。

田中さん、お願いします。
田中
はーい、こんばんは。田中泰延です。

今日は、全国1億8000万の
レ・ロマネスクファンのみなさまに
お集まりいただきまして、
ほんとうに、ありがとうございます。
会場
(笑)
田中
さっそくTOBIさんをお迎えする前に、
ひとつだけ、
おぼえて帰っていただきたいことを、
お伝えしたいと思います。

それはですね、マイクというものは
このようにして、
アゴにくっつけてしゃべると、
骨伝導によって、よく伝わるんです。
会場
オォ~(かるいため息)。
田中
これをアゴからはなしてしまうとね、
アラ不思議、
どんどん聞こえなくな‥‥‥‥‥
‥‥というですね、このことだけを
おぼえて帰っていただければと。

それでは本日のお客さま、
レ・ロマネスクのTOBIさんでーす!
会場
パチパチパチパチ。
TOBI
いやに近いですね。
田中
はい。
TOBI
ぼくらはこんなに近いのに、
左右には、たっぷりした余裕があります。

この空間は何ですか。
田中
そこは「デッドスペース」です。

そんなことはともかく、あらためまして、
レ・ロマネスクのTOBIさん!
TOBI
ボンソワ~フガッ!(摩擦音)
田中
はい、えーっとね、
パワポで準備をしてきたんですけど、
待ってくださいね。
す~ぐに画面がロックするんですわ。
パスワードを入れなね、ZYC‥‥。
TOBI
パスワードを言っちゃダメじゃない?
田中
うわ、弾かれた。間違ってました(笑)。
自分のパスワードを間違いました。
正しいパスワードを‥‥ハイ入れました。

ということで、今夜のお話のテーマは、
いろいろあったふたりの
セ・ラヴィ(c'est la vie)対談!
会場
パチパチパチパチ。
田中
意外だと思われるかもしれませんけども、
ぼくとTOBIさんは旧知の仲でして、
こうしてお会いするのが、今夜で2回目。
TOBI
少し前、前川清さんコンサートの楽屋で、
はじめてお会いしました。

そのときはたしか、
2言くらいしかしゃべってないはずです。
田中
そうですね、ついさっき楽屋で
ようやく3言目をしゃべりましたという
深い仲のふたりでお届けします。

今夜はですね、TOBIさんといえば
「ピンク」だと思いまして、
検索したら、すぐに出てきました。
TOBI
はい。
田中
当然共演されてるんですね、こちらの方。
TOBI
ええ。今年の1月に、Eテレのお仕事で。
田中
どんな話をするんですか、こういうとき。
TOBI
ぼくらもですが、ぺーさんパー子さんも、
ピンクのグッズをもらうそうなんです。

なので、そういう話題からはじまって
「ピンクって一口で言うけど、
 グラデーションがありますよね」
とか、
「スニーカーはどこのやつ買ってますか」
「ナイキからは出てますよ、ピンク」
とかいうピンク話で、盛り上がりました。
田中
独自の情報網をお持ちだから、お互いに。
でも、やっぱりピンク、もらうんですね。
TOBI
自分にはとても着られないからとか、
あなたたちなら
どうにかしてくれるんじゃないかと、
ピンクの「奉納」があります。
田中
ほう。で、ピンクにも種類がありますか。
TOBI
ありますね。

ショッキングピンクから、
ロマンティックな感じのピンク色から、
「岩下の新生姜」色から。
田中
ああ、岩下の新生姜。ガリの色ですね。
TOBI
そう、栃木にある岩下の新生姜さんが、
ぼくのラジオのスポンサーなんです。
田中
ここ大事なとこですよ、みなさん。

岩下の新生姜。
知らなかった人はおぼえて帰って。
TOBI
ありがとうございます。
田中
さて、レ・ロマネスクさんといえば、
世界を股にかけて活躍する、
フランス人に
衝撃的なブームを巻き起こしている、
日本人全員これかいと思われたら、
じゃっかん困る感じの‥‥。
TOBI
ネットで袋叩きにあったりしました。

日本の恥だ、国辱的だと、
後ろ指さされた時期もありましたが、
がんばって生きています。
田中
そんなTOBIさんですが、
これまでに、数限りない、世界レベルの、
ワールドワイドで、グローバルで、
ボーダレスな「ひどい目」にあってきた、
ということで、
このたび、そういう本を出版されまして。
TOBI
ええ。
田中
僕もしっかり読み込んできました。
TOBI
ちがう本です。
田中
あ、これは「経費で落とす!領収書」か。
TOBI
わざわざ持ってきたんだ、その本(笑)。
いまのギャグのために。
田中
そう。
TOBI
でも、ちょっとその本、興味ありますね。
『経費で落とす! 領収書がわかる本』。
田中
では、まずはこの本を
経費で落とすところから始めてください。
TOBI
わかりました。

<ぜんぜんはじまらない‥‥次回へつづく>

2018-12-27-THU

協力:スタンダードブックストア心斎橋