生活のたのしみ展

haluta(ハルタ)の パンは、 なぜうまい?

「第2回 生活のたのしみ展」
なかしましほさんのブース
なかしましほのおやつの店)では、
長野県上田市のhaluta(ハルタ)という
お店の食パンを販売します。

halutaは北欧家具や雑貨を扱うお店ですが、
パン工房が併設されていて、
そこで作られるパンがとてもおいしいのです。

パンを焼いているのは、東京・吉祥寺の
「ダンディゾン」というパン屋さんで
長年シェフとして働いていた木村昌之さん。

なかしまさんから
「木村さんのパン、おいしいですよ」
とご紹介いただき、「たのしみ展」で
販売させてもらうことになりました。

作っていただくのは、こぶりな食パン。
中がもちもちで、外側はしっかり。
噛むほどに味わいを増す、
しみじみおいしい食パンです。
あんこやジャムとの相性もばっちり。

「あそこで買った角食、
なんだかやけにおいしかったな……」
そんな感想を持っていただけたら、
とてもうれしいです。

どうぞ、おためしくださいね。

こんなかたちで、販売します。

今回ご用意するのは、
角食(角型食パン)1種類のみ。

halutaのパンの
「さりげないのにすごくおいしい」味わいを、
ぜひ多くのかたに知っていただきたくて、
あえて1つにしぼって販売します。

角食は1本648円(税込)で、
おひとりにつき1つ限定。
1日に90本ずつご用意するものを
(毎朝長野から届きます!)、
毎日「11時~ / 15時~」に分けて販売します。

(お並びいただく可能性がありますが、
なにとぞご容赦いただけますとさいわいです)

※写真は半斤をカットしたサンプルのもの。
実際はカットしていない1斤の状態で販売します。

ちょうどいい、
こぶりなサイズの角食です。

さて、このたび木村さんが作ってくれる
角食(四角い食パン)は、
なにかをのせて食べるのにも、ぴったりのかたち。
同じ食パンといっても
「山食(山型食パン)」と「角食」では、
しあがりの感じが異なるのだそうです。


「山食は蓋をせず大きく膨らませますけど、
角食は蓋をとじて焼くため、ある意味
蒸し焼きのようになるんです。
それが食べごたえを生むんですね。
食パンって、ほかの食べ物の受け皿に
なるものじゃないですか。
だからぼくは満足感があって
軽すぎないものがいいと思っていて、
個人的にも山食より角食のほうが好みなんです」

また、この角食は、
ちょっと小さなサイズもポイントです。
いろいろな食べかたをたのしみやすく、
きれいに切りやすい大きさです。
「磯辺焼き1個くらいの感覚で
食べられると思うんです(笑)」と、木村さん。


「食パン1枚って意外と大きかったりしますけど、
このサイズなら気がるにたのしめますね。
厚切りでも食べすぎにならないし。
あんこやジャムをのせるのにもいいし」


「そうなんです。
そして、やっぱり厚切りっておいしいんですよ。
食感にもコントラストがあって」


「あと、このパンはバターに限らず、
オリーブオイルで食べてもよさそうですね」


「まさにそうなんです。
ぼく自身も休日の朝など、
持って帰ったものを軽くトーストして
オリーブオイルで食べているんけど、
なんだか食べやすいんですよ」

材料もそれぞれ、考えられてます。

今回の食パンに使っている材料についても、
くわしく教えてもらいました。


「使用しているのは、
小麦粉、塩、イースト、砂糖、水、ヤシ油です。
砂糖とヤシ油はオーガニックのもの、
塩はベトナムのカンホアの岩塩を使っています。
おにぎりとかだと海塩が合いますけど、
パンには岩塩とか湖の塩とか、
まるい塩が合うと思うんですね。
岩塩となると大陸のものになるので、
ベトナムのものを使っています」

また、小麦粉はなんと、
5種類をブレンドしているそうです。


「“ゆめかおり”と“ハナマンテン”を
ブレンドした小麦粉と、
北海道の“春よ恋”と“きたほなみ”、
そして石臼があるので、それで挽いた
長野産の“しらね小麦”という
無農薬全粒粉を混ぜて使っています。

いま、北海道をはじめとする日本の国産小麦って、
どんどんタンパクが強くなっているんです。
肥料を増やして、太らせて、
歩留まりをよくしている結果なんですけど。
ただ、それだとコシが強すぎて、
発酵のときに生地が切れたりするんです。
だから、長野の昔ながらの
コシの弱いものを混ぜたりしてますね」


「5種類ってすごいですよね。
味はけっこう違いますか?」


「やっぱりけっこう違いますね。
味も、タンパクが多い小麦だと、
まさにタンパク自体の味がするんです。
コシが弱い小麦のほうが、
なんだかしみじみ味があるんですよ。
長野の“しらね小麦”は、
うどんとかおやきなどに使われるものですけど、
みんな味が好きって言いますね。
意外としっかり甘みもあるんですよ」

研究熱心な木村さん、
小麦自体の栽培や収穫のお手伝いなども
いろいろとされているそうで、打ち合わせでは
そういった話もたくさん教えていただきました。
(ちなみにhalutaの“しらね小麦”は
毎回使う分だけを石臼で挽いているのだそうです)

石臼の使い方を解説してくれる、木村さん。

みんなの感想と、木村さんの思い。

さて、実際に「たのしみ展」で販売する食パンを、
木村さんとなかしまさん、
スタッフのみんなで食べてみました。


「中がほわほわですね。
そして皮がしっかりしていて、耳までおいしい。
皮に近づくにつれ違うたのしみがあって、
さいごに皮の歯ごたえとかが印象にのこります。

すごく特徴のある食パンって、
あえてなにかをつけて食べようとは思わないですけど、
このパンは、つけて食べるたのしみがありますね。
ほんとに強すぎず、主張しすぎてなく、おいしいです」


「タフなおいしさがいいな、と思うんです。
それでまた、この耳の部分が、
トーストしたときにちょっとこう、
なんともいえない、サクッとした感じにできればと。
トーストしたときにどういう感じになるかは、
けっこう考えてますね」

その場のほぼ日スタッフも
「おいしい‥‥」「中がふんわりもちもち」
「これ、ずっと食べてられます」
など、食べながら大絶賛。
「ジャムのせてみよう」「あんこもやってみたい」
などなど、つい手がのびます。

(ちなみにあとで送っていただいたものを
糸井重里と食べましたが、糸井も大満足。
halutaのパンを片手に、周りのみんなに
そのおいしさを力説していました)

木村さんとしては、食パンに限らず自分のパンは
「安定感のある図太いおいしさを目指している」
のだそうです。
また「食べる人の生活に、ちゃんと
寄り添うものであってほしい」とも。


「変な話ですが、いま着ている白いTシャツ‥‥
ぼくは毎日この格好でパンを焼いているんですね。
3枚をローテーションで、
漫画のキャラみたいにいつも同じ格好(笑)。
だけどこれ、ガッシガシに洗っても、
漂白しても、ぜんぜんくたびれないんです。
すごくしっかりしていて、
素朴な、でも、真っ当であると。
自分の作るパンも、そういう感じで
ありたいと思うんですよね」

こんなところで作っています。

最後に、案内してもらった
halutaのパン工場の様子を少しだけご紹介します。
ひろびろとしていて気持ちいい、
そして自然を感じながら過ごせる場所。
素朴でじんわりおいしいパンは、
こんなところで作られているそうです。

「たのしみ展」のブースで、お待ちしています!

それでは、あらためてお知らせを。

「第2回 生活のたのしみ展」では、
長野県上田市のhalutaのパンを販売します。
販売ブースは「なかしましほのおやつの店」
木村昌之さんが作るおいしい角食を、
1種類限定でご用意しています。

1つ648円(税込)で、おひとりさま1本限定。
1日に90本ずつご用意するものを、
毎日「11時~ / 15時~」の2回に分けて
販売します。

また、ブースではなかしまさん監修の
「チョコおやつミックス」や、
新刊『たのしいあんこの本』、
なかしまさんおすすめの山清さんのあんこ、
ほぼ日のジャムなども販売。
パンといっしょにお買い求めいただけます。

‥‥というわけで、おいしいもの盛りだくさんの
「なかしましほのおやつの店」、
どうぞ、お立ち寄りくださいね。

(木村さん、なかしまさん、
5日間よろしくおねがいしまーす!)